東洋英和女学院小学部の要点
- 募集は80名(東洋英和幼稚園から30名を含む)で、外部からは約50名。2026年度の志願者は561名
- 考査は11月2日、面接は考査とは別の日。出願はWeb(9月10日〜30日)と郵送(10月1日)の両方が必要
- 給食は全校が食堂で。2027年度以降は元麻布の仮校舎へ一時移転予定
東洋英和女学院小学部は、港区六本木にあるプロテスタントの女子校です。カナダ・メソジスト教会の婦人宣教師によって1884年に創立され、「敬神奉仕」を校訓とする伝統校として、女子校の中でも高い人気があります。
以下では、学校の公開情報と入試データをもとに、倍率・偏差値の目安・試験内容・日程・学費から、学校生活や受験家庭がよく抱く不安までを1ページにまとめました。
ひと目でわかる東洋英和女学院小学部
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 第1学年80名(東洋英和幼稚園からの進学者30名を含む。外部募集は約50名) |
| 倍率(2026年度) | 約11倍(志願者561名・合格者50名) |
| 偏差値の目安 | 55〜62程度の難しさと言われることもある |
| 試験内容 | ペーパー・個別・行動観察・運動+親子面接 |
| 考査日 | 2026年11月2日(親子面接は10月中の1日) |
| 初年度の学費 | 1,365,000円(2026年度参考) |
| 昼食 | 給食(週5回) |
| 卒業後 | 原則として小学部長の推薦で中学部へ進学 |
学校の基本情報と教育の特徴
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区六本木5-6-14 |
| アクセス | 「六本木」駅(東京メトロ日比谷線・都営大江戸線)から徒歩7分、「麻布十番」駅から徒歩7〜10分 |
| 創立 | 1884年 |
| 宗教 | プロテスタント(キリスト教) |
| 児童数 | 女子480名 |
| クラス | 1学年2クラス・1クラス40名(クラス替えあり) |
| 昼食 | 給食(週5回) |
| 制服 | あり |
| 学校併設のアフタースクール | なし |
「敬神奉仕」の教育と英語
校訓は「敬神奉仕」。神さまを愛し、隣人を愛することを学ぶキリスト教教育が土台です。宗教教育は信仰を押しつけるものではなく、思いやりや奉仕の心を育てる普遍的な価値観の教育として行われています。
英語教育にも力を入れており、1年生から英語の授業があります。会話だけでなく、読む・書く・考える力を育てる学習型の英語教育と言われています。
学校生活と教育の特色(公式)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標語・教育目標 | 学院標語「敬神奉仕」、教育目標「神さまのために人のために」 |
| 一日 | 8:00登校、8:20朝の時間(礼拝・賛美)、8:50授業、12:30給食・昼休み、終礼は讃美歌とお祈り |
| 給食 | 毎日、全校児童と先生が広い食堂で。高学年の「ホステス」が低学年の配膳や片付けを手伝う |
| 英語 | 創立以来の授業。クラスを分けた20人の少人数で、低学年は先生2人 |
| 聖書・総合 | 聖書は週1時間(1年生は後期から)、教科の枠にとらわれない「メープル」の時間 |
| 国際交流 | 韓国・梨花女子大学附属初等学校と姉妹校、6年有志のオーストラリア・ホームステイ |
| 土曜日 | 創立以来休日。日曜は近くの教会での礼拝をすすめている |
| 校舎 | 2027年度以降、元麻布一丁目の仮校舎へ一時移転予定 |
保護者の関わり(公式Q&A)
- 授業参観と保護者会は合わせて年6回以上、担任との面談もある
- 母の会(母親は全員会員)・父の会(父親は全員会員)があり、「できることを、できるときに、できる人が」という考え方
- 1年生は連休明けごろまで登下校の送迎をお願いしている。車での送迎は禁止
- 家族の宗教は問わない。入学後のキリスト教教育への理解と協力は求められる
倍率と偏差値の目安
志願者数と倍率の推移
| 入試年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 642名 | 50名 | 約12.8倍 |
| 2026年度 | 561名 | 50名 | 約11.2倍 |
外部から入れるのは約50名で、倍率は10倍を超える女子校屈指の難関です。2026年度は志願者が減ったものの、なお11倍前後の競争になっています。なお、大学通信の集計では2026年度の応募者は581名とされています。
偏差値はどのくらい?
小学校受験に統一の偏差値はありませんが、幼児教室の模試などでは偏差値55〜62程度の難しさと言われることもあります。ただし、ペーパーの点数だけでなく、行動観察での協調性や親子面接での教育方針の一貫性も合否を大きく左右します。
ほかの女子難関校との比較
| 学校 | 募集人員 | 倍率の目安 | 偏差値の目安 | 考査の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 東洋英和女学院小学部 | 女子50名(外部) | 約11倍 | 60前後 | ペーパー・個別・行動観察・運動+親子面接(10月) |
| 慶應義塾幼稚舎 | 144名 | 約10倍 | 70〜74前後 | 絵画制作・運動・行動観察。ペーパー・面接なし |
| 雙葉小学校 | 女子約40名 | 非公表(10倍前後と言われる) | 67前後 | 考査(11月1日)+面接(保護者2名と本人) |
| 白百合学園小学校 | 女子約60名 | 非公表(6〜7倍と言われる) | 66前後 | ペーパー・個別・行動観察+親子面接 |
| 青山学院初等部 | 88名 | 約7倍(2026年度・大学通信調べ) | — | 個別テスト・集団行動観察+保護者面接 |
| 聖心女子学院初等科 | 女子90名 | 約5倍 | 58前後 | ペーパー・集団テスト+親子面接(10月) |
倍率の目安は2026年度の「志願者数÷募集人員」です。偏差値は幼児教室の模試や系列中学校の偏差値などをもとに、目安として言われることがある数値で、公式なものではありません。
試験内容
考査は11月2日の1日で、ペーパーテスト・個別テスト・行動観察・運動が行われます。面接は考査とは別の日に行われ(公式)、受験情報では10月中の親子面接と言われています。
ペーパーテスト
数量、記憶、比較、常識、推理、図形、模写など幅広い分野から出題されます。暗記よりも「なぜそうなるのか」を考える力が問われる問題が多いと言われ。
個別テスト・行動観察・運動
行動観察では、グループワークでのコミュニケーションが重視されます。自分の意見を言えるだけでなく、友達の話を聞けるか、チームの中で協調できるかがポイントです。自分の主張ばかりで他者の話を聞かない子は評価が下がりやすいと言われています。
親子面接
時間は7分程度と言われ、子どもと保護者の両方に質問があります。キリスト教的な価値観を家庭でどう実践しているか、子どもの考える力をどう育てているかなど、家庭と学校の教育理念が合っているかが見られます。
2027年度入試の日程
| 項目 | 日程(2026年) |
|---|---|
| 願書配布 | 6月15日〜9月30日正午 |
| 親子面接 | 10月中の1日(願書受付後に通知) |
| 考査 | 11月2日(月) |
| 合格発表(Web) | 11月3日(火・祝) |
受験料は30,000円です。出願方法の詳細は募集要項で確認してください。
併願校との日程の重なりに注意
| 学校 | 考査日(2026年) | 合格発表 |
|---|---|---|
| 白百合学園小学校 | 11月1日(面接は10月中旬) | 11月2日 |
| 聖心女子学院初等科 | 11月1日(面接は10月中) | 11月2日 |
| 雙葉小学校 | 11月1日(面接は11月2日・3日のいずれか) | 11月4日 |
| 東洋英和女学院小学部 | 11月2日(親子面接は10月中) | 11月3日 |
| 青山学院初等部 | 11月2日〜6日(保護者面接は10月半ばから) | 11月9日 |
| 慶應義塾幼稚舎 | 11月1日〜10日のうち1日 | 11月中旬 |
東洋英和の考査は11月2日なので、11月1日の白百合・聖心と併願しやすい日程です。一方、雙葉の面接(11月2日・3日)や青山学院(11月2日〜6日)とは日程が重なる可能性があります。合格発表は11月3日と早く、その後の学校の受験を続けるかを判断しやすいのも特徴です。
日程は毎年変わります。翌年度以降に受験する場合は、必ず最新の募集要項で確認してください。
学費と6年間の総額
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 330,000円 |
| 授業料 | 590,000円(年額) |
| その他(教育充実費・給食費など) | 年額で別途 |
| 初年度納入金合計 | 1,365,000円 |
2026年度の参考額です。初年度合計から入学金を除いた約103万円が毎年かかると仮定すると、6年間ではおよそ650万円が目安です。宿泊行事の費用や制服代、任意の寄付などは別にかかります。
費用の内訳や家計の負担感は東洋英和女学院小学部の学費|初年度約137万円・6年間約650万円の目安と学費以外の負担で詳しく解説しています。
卒業後の進学先
小学部の卒業生は、原則として小学部長の推薦により東洋英和女学院中学部へ進学できます。高等部からは難関大学への合格者も多く出ています。中には外部の中学を受験する児童もいるため、内部進学か外部受験かは家庭で早めに話し合っておくとよいでしょう。
受験家庭がよく抱く不安と考え方
年中から考査までの準備スケジュール
- 年中〜年長の春:数量・図形・推理などペーパーの基礎を固め、日常の中で「なぜ?」と考える習慣をつけます。
- 6月〜:願書の配布が始まります(6月15日〜)。学校説明会に参加し、教育方針への理解を深めます。
- 年長の夏:ペーパーの応用と、模擬の行動観察で集団に慣れます。願書の下書きを始めます。
- 年長の9〜10月:出願し(願書配布は9月30日まで)、10月中に親子面接を受けます。
- 年長の11月:11月2日に考査、11月3日に合格発表です。
よくある質問
Q. 東洋英和女学院小学部の倍率は何倍ですか?
2026年度は外部募集約50名に対して志願者561名で、倍率はおよそ11倍です。2025年度は約12.8倍でした。
Q. 偏差値はどのくらいですか?
公式な偏差値はありませんが、幼児教室の模試などでは55〜62程度の難しさと言われることもあります。
Q. 面接はいつありますか?
出願後から考査日までの間、10月中に親子面接が行われます。日時は願書受付後に知らされます。
Q. 給食はありますか?
はい。週5回の給食があります。
Q. キリスト教の家庭でなくても受験できますか?
公式Q&Aで、家族の宗教は問わず、キリスト教に接したことがなくても構わないとしています。
Q. 校舎は移転するのですか?
六本木の再開発にともない、2027年度以降に元麻布一丁目の仮校舎へ一時移転する予定です。
まとめ:外部約50名の枠に500名以上が集まる、プロテスタントの女子校
- 外部募集は約50名。2026年度の志願者は561名で倍率は約11倍
- 考査は11月2日、面接は別の日。Web出願と郵送出願の両方が必要
- 給食は全校が食堂で。英語は20人の少人数授業
- 2027年度以降は元麻布一丁目の仮校舎へ一時移転予定
- 中学部・高等部へ進む女子の一貫教育。大学は高等部からの推薦制度
雙葉・白百合・聖心との比較は、下の関連記事で紹介しています。
出典:東洋英和女学院小学部 2027年度募集要項・公式サイト、お受験じょうほう・大学通信の各校入試情報(2026年10月確認)。倍率・偏差値・考査の内容は受験情報によるもので、学校が公表しているものではありません。


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