学習院初等科の入試は倍率が高く、合格には学力だけでなく人間力も求められます。
学習院初等科は皇室とゆかりのある由緒正しい私立小学校で、慶應義塾や早稲田実業と並ぶ名門校です。正式名称は「学習院初等科」であり、「初等部」と誤って呼ばれることもありますが、この違いには伝統と誇りが込められています。
この記事では、2026年度の入試に向けて、学習院初等科の倍率や偏差値、試験内容の特徴を詳しく解説します。合格のために必要なポイントや具体的な対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
偏差値と倍率から見る学習院初等科の特徴と実力

偏差値は60前後でも油断できない理由があります。
偏差値は60前後でも油断できない理由
大手幼児教室の模試で示される偏差値は、慶應や早稲田実業と比べるとやや控えめで、58〜60程度が目安とされています。
しかし、この数値だけで「入りやすい」と判断するのは早計です。
学習院初等科はペーパーテストの点数以上に、家庭の品格や子どもの日常の生活態度を重視しているため、偏差値だけでは合否の予測が難しい傾向があります。
倍率の実態と厳しい競争
募集定員は男女合わせて約80名(内部進学の幼稚園組は含まず)です。
- 志願者数:男女合計で800名から1,000名程度
- 実質倍率:男子は約8倍〜10倍、女子は約9倍〜11倍
学習院初等科は記念受験が少なく、本気で合格を目指す家庭が多いことも特徴です。
そのため、倍率以上に厳しい競争が繰り広げられていると考えられます。
なぜ「初等部」ではなく「初等科」なのか?学習院の伝統と組織構造
学習院は「初等科」という名称を守っており、他校の「初等部」とは異なります。
これは、学習院が幼稚園から大学までの一貫教育機関であり、その中の「科」の一つとして位置づけられているためです。
また、戦前の学習院学制から続く伝統を尊重していることも理由の一つとされています。
学習院初等科の入試内容|ペーパーだけでなく「丁寧さ」と「聞く力」が合格の鍵
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学習院の入試は学力だけでなく、丁寧さやコミュニケーション能力も重視されます。
① ペーパーテスト
問題は難問奇問が少なく、基礎的な内容が中心です。
ただし、訂正の仕方(間違えた部分に×をつけて正しく書き直すなど)や筆記用具の扱い方まで細かくチェックされます。
答えが合っているだけでなく、丁寧に解く姿勢が求められるため、雑に解く子は合格が難しいと考えられます。
② 個別テスト(口頭試問)
先生と1対1で対話を行い、「今日ここまでどうやって来ましたか?」「お家でお手伝いはしていますか?」といった質問に対し、正しい言葉遣いで目を見て答えられるかが重要です。
コミュニケーション能力や礼儀正しさが試されます。
このテストでは、子どもの自然な受け答えや態度が評価されるため、緊張しすぎず普段の様子を伝えられることが望ましいです。
③ 行動観察・運動
集団遊びや運動テストでは、「リーダーシップ」よりも協調性とルールを守る誠実さが評価されます。
学習院の教育目標である「正直」と「思いやり」を体現できるかがポイントで、嘘をついたり誤魔化したりする態度は厳しく見られます。
2026年度入試スケジュールの概要

学習院初等科の入試は他の名門校と併願しやすい日程で行われることが多いです。
- 9月上旬:願書(募集要項)配布開始
- 10月上旬:出願期間(郵送またはWebで受付)
- 11月1日〜5日:入学試験実施(男女別、生まれ月順などで実施され、多くの年は11月2日〜4日に集中)
- 11月上旬:合格発表(Webおよび掲示で発表)
まとめ:学習院初等科が求めるのは「嘘のない子」

学習院初等科の入試難易度は偏差値や倍率だけで測れるものではありません。
最も重視されるのは、「当たり前のことを丁寧に、正直に行えるか」という人間力の高さです。
学力だけを詰め込むだけでは合格は難しく、日常生活の中での挨拶や片付け、言葉遣いといった基本的な躾が何よりも重要と考えられます。
あなたのお子さまがこの点をしっかり身につけることが、合格への最短ルートになるでしょう。


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