小学校受験専門メディア「お受験ラボ」編集部です。早稲田実業学校初等部（通称：早実初等部）は、国分寺にある男女共学の人気校で、毎年多くの志願者が集まる難関校のひとつです。この記事では、2026年度入試に向けて、倍率や偏差値、試験内容、求められる人物像など、合格を目指すうえで押さえておきたいポイントを詳しく解説します。私の経験を踏まえ、現実的かつ具体的な視点でお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
1. 早稲田実業初等部の入試難易度｜偏差値と倍率の実態
一次試験のペーパーテストが合否の大きな鍵
早実初等部は、慶應義塾幼稚舎とは異なり、一次試験で高難度の筆記試験が課されます。そのため、模試での偏差値が合格ラインの重要な指標となります。大手幼児教室の模試では偏差値60〜65以上を安定して取れる学力が求められ、実力主義の厳しい選抜が行われていることがわかります。
男女別の高倍率が続く志願状況
毎年、志願者数は1,100名から1,300名と非常に多く、募集定員は108名（男子約72名、女子約36名）です。実質倍率は以下の通りで、特に女子の倍率が高いのが特徴です。
- 男子の実質倍率：約10倍〜11倍
- 女子の実質倍率：約12倍〜14倍
女子は定員が少ないため、全国的にも難関の入試の一つとされています。
2. 早稲田実業初等部の試験内容｜一次試験と二次試験の流れ
一次試験（11月1日〜5日頃）
- ペーパーテスト：お話の記憶、図形、数、常識など多岐にわたり、スピードと正確性が求められる難問が並びます。
- 絵画・制作：条件画や生活廃材を使った工作が課され、表現力や創造力が評価されます。
- 運動：模倣体操やサーキットなど、指示を正確に守る行動力が試されます。
- 行動観察：集団でのゲームや活動を通じて、協調性や積極性が見られます。
二次試験（11月6日〜10日頃）
一次試験合格者のみが進む二次試験では、親子面接が行われます。
- 親子面接：両親と子どもが一緒に受ける面接で、早実の教育理念「去華就実（華やかなものを去り、実をとる）」への理解が問われます。家庭の教育方針や子どもの人柄が重視される重要なステップです。
3. 早稲田実業初等部が求める人物像とは？
募集要項や校風から見えてくる、合格に近い子どもの特徴は以下の通りです。
- 「去華就実」：飾らず質実剛健で、たくましい子ども。
- 「三敬主義」：人を敬い、自分を敬い、物事を敬う心を持つこと。
- 「校是」：苦難に打ち勝つ精神を持ち、自立して行動できる子ども。
おとなしく優等生タイプよりも、泥んこになって遊び、転んでも自分で立ち上がるような子どもらしいエネルギーを持つ子が好まれる傾向があります。
4. 2026年度入試スケジュール（予想）
例年の入試スケジュールは以下の通りです。早実は入試期間が長いため、併願校との日程調整が重要になります。
- 9月上旬：募集要項の販売開始
- 10月1日〜：出願期間（Web出願＋書類郵送）
- 11月1日〜5日：一次試験（生まれ月順に実施）
- 11月7日頃：一次合格発表（Web）
- 11月8日〜10日：二次試験（親子面接）
- 11月中旬：最終合格発表
まとめ：学力・人間力・家庭の理解が合格の鍵
早稲田実業初等部の合格には、以下の三つがバランスよく求められます。
- 高いレベルのペーパー力（学力）
- 明るくハキハキとした行動力（人間力）
- 学校理念への深い共感と家庭の理解（家庭力）
決して記念受験で合格できる学校ではありません。まずは一次試験突破のために基礎学力をしっかり固めることが大切です。同時に、子どもの人柄や家庭の教育方針を整え、学校の理念を理解しておくことも欠かせません。お子さまの良さを伸ばしつつ、計画的に準備を進めていきましょう。
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