こんにちは。お受験ラボ編集部です。
私は15年間、小学校受験の現場で数百組の親子を見てきました。
今回は、小学校受験のメリットとデメリットを、できるだけわかりやすく、現実的な視点でお伝えします。
小学校受験は、やれば必ず良い結果が得られるわけではありません。
しかし、受験を通じて人生が大きく開けた家庭も確かに存在します。
つまり、小学校受験には「向いている家庭」と「向かない家庭」があり、その違いを理解せずに進めると、途中で後悔することも少なくありません。
この記事では、まずプロの視点から本当のメリット・デメリットを整理し、後半では判断に迷った際に役立つ参考図書もご紹介します。
小学校受験のメリット①:非認知能力(粘り強さ・集中力・協調性)が育つ
意外に思われるかもしれませんが、小学校受験で伸びるのは「知識」よりも子どもの「姿勢」です。
例えば、
- 初めての環境でも落ち着いて行動できる
- 順番を守る
- 話を聞く
- 協力して課題に取り組む
- 失敗しても立て直す力
これらは「非認知能力」と呼ばれ、どんな進路に進んでも一生役立つ力です。
実際、公立小学校から中学受験をする際にも「お受験経験者は非認知能力が高い」と塾講師からよく聞きます。
受験勉強は非認知能力の土台づくりになるという点は、大きなメリットと言えます。
小学校受験のメリット②:家庭の教育力が飛躍的に向上する
小学校受験に取り組むことで、親自身が教育について真剣に学び始めます。
その結果、家庭全体の教育意識が高まるのです。
具体的には、
- 子どもへの声かけの質が向上する
- 生活リズムが安定する
- 読み聞かせが日常の習慣になる
- 夫婦で教育方針を共有できる
こうした整った家庭環境は受験後も続き、子どもは穏やかな環境でよりよく成長します。これは非常に重要なポイントです。
小学校受験のメリット③:学校生活が安定しやすい
私立や国立の小学校は教育方針が明確で、同じ価値観を持つ家庭が集まります。
そのため、学校生活でのトラブルや価値観のギャップが起きにくいのが特徴です。
この点は、多くの保護者から感謝されているメリットの一つです。
小学校受験のデメリット①:親の負担が非常に大きい(最重要ポイント)
率直に申し上げると、小学校受験の最大のデメリットは親の負担の大きさです。
時間の負担
週に2〜3回の教室通い、宿題、過去問対策など、忙しい共働き家庭にとっては常に綱渡りのような状況になります。
精神的負担
周囲の家庭と比較して焦ったり落ち込んだり、追い込まれることも多いです。特にSNSは精神面に大きな影響を与えます。
経済的負担
年間100〜150万円が一般的な費用の目安で、難関校を目指す場合は200万円を超えることも珍しくありません。
「〇〇には要注意」の“〇〇”とは、まさにこの親の負担の大きさを指しています。
ここを軽視すると、途中で挫折してしまう家庭が多いのです。
小学校受験のデメリット②:学校と子どもの相性を誤ると苦労する
15年間の経験で最も多かった後悔の一つが、学校と子どもの相性を間違えたケースです。
例えば、
- 厳しすぎて毎朝泣く
- 通学距離が長く疲れ果てる
- 宗教教育が合わずストレスになる
- 保護者会の負担が重すぎる
合格が必ずしも幸せを保証するわけではありません。
家庭の価値観と校風が合わないと、入学後に子どもが苦しむことになります。
小学校受験のデメリット③:親の見栄が暴走すると子どもが潰れる
近年特に増えている問題です。
・偏差値や知名度
・周囲の受験状況
・SNSで見る同級生の成長
これらに影響されて志望校を選ぶと、受験の軌道が狂い始めます。
子どもは親の焦りを敏感に感じ取り、失敗を恐れるようになるのです。
小学校受験は「向いている家庭」と「向かない家庭」がある
向いている家庭
- 夫婦で協力し合える
- 子どもへの声かけが柔らかい
- 生活習慣が整っている
- 他家庭と比較しない
- 学校選びの軸が明確
向かない家庭
- 子どもより親が焦っている
- 片方の親だけが暴走している
- ブランド校志向が強い
- 経済的に余裕がない
- 学校研究をしていない
どちらが良い悪いではなく、
小学校受験がその家庭に合うかどうかが重要です。
結論:受験よりも「家庭のあり方」が子どもの成長を左右する
小学校受験には、やって良かったという家庭もあれば、やらなければ良かったと感じる家庭もあります。
ただ一つ確かなのは、
子どもが伸びる家庭は、受験前から家庭の空気が良いということです。
焦らず、他と比べず、追い込まない。
この3つを大切にできる家庭は、受験をしても公立に進んでも、必ず良い方向に進みます。
小学校受験を検討する家庭におすすめの参考書(アフィリエイト対応)
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1. 小学校受験を理解するための必読書
『小学校受験 合格する家庭の習慣』
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『名門小学校合格への道』
学校研究の方法がわかる実用書です。
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2. 非認知能力を伸ばしたい人向け
『学力の経済学』
非認知能力の重要性を科学的に学べる一冊です。
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『非認知能力が育つ家庭の習慣』
受験だけでなく子育て全般に役立つ内容です。
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3. 親のメンタルを整えるための本
『どんなに失敗しても「ま、いっか」と思える本』
完璧主義の親におすすめの一冊です。
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『子どもが伸びる親の関わり方』
焦りが多い時期に読むと心が軽くなります。
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4. 迷っている家庭に
『「小学校選び」の後悔しないコツ』
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最後に
小学校受験には確かなメリットがありますが、家庭によってはデメリットが大きく感じられることもあります。
大切なのは、
「わが子にとって最善の選択か」
そして
「家庭全体が幸せに続けられるか」の2点です。
もし迷いがあるなら、今回ご紹介した参考書を手に取り、ゆっくりとご家庭の考えを整理してみてください。
不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
あなたの選択が、ご家庭の幸せにつながることを心から願っています。

