面接の言葉づかいの要点
- 保護者は学校を「御校」、家族は「主人」「妻」「息子」「娘」など身内の言い方で
- 「初等科」「初等部」「幼稚舎」など学校名や役職名は公式サイトの表記で確認
- 子どもは「〜です」「〜ます」で十分。学校が知りたいのは「普段どおりの姿」
小学校受験の面接では、保護者は学校を「御校(おんこう)」または学校名で呼び、家族のことは「主人」「妻」「娘」「息子」など身内の言い方で話すのが基本です。子どもは大人の敬語を無理に覚える必要はなく、「〜です」「〜ます」で、自分の言葉で答えられれば十分です。
面接では、話の内容だけでなく言葉づかいも自然と伝わります。ただし、早稲田実業学校初等部が公式Q&Aで「お子さんの普段どおりの姿を見せていただきたい」と述べているように、学校が知りたいのはふだんの家庭の姿です。以下では、保護者・子どもの言葉づかいの基本に加えて、学校名や役職の正しい呼び方、宗教系の学校で使う言葉、面接形式ごとの注意、言いかえの例文をまとめました。
保護者の言葉づかいの基本
| 呼ぶもの | 面接での言い方 | 避けたい言い方 |
|---|---|---|
| 学校 | 御校(おんこう)、〇〇小学校 | 貴校(話し言葉では聞き取りにくい)、こちらさん |
| 自分の子ども | 娘、息子、子ども、名前 | うちの子、〇〇ちゃん |
| 夫・妻 | 主人・夫、妻・家内 | パパ、ママ、旦那 |
| 自分の親 | 父、母、祖父母 | おじいちゃん、おばあちゃん |
| 先生 | 先生、〇〇先生 | (呼び捨てや「先生さん」) |
| 自分 | 私(わたくし) | 僕、俺、自分 |
「貴校」は書き言葉、「御校」は話し言葉で使うのが一般的です。詳しい使い分けは「貴校」「御校」「貴学」の使い分けと例文|小学校受験の願書・面接・学校へのメールでの正しい敬称で紹介しています。
学校名と役職は正しく
学校によって、小学校の呼び方や校長にあたる役職の名前が違います。面接や願書で言い間違えないよう、公式サイトの表記で確認しておきましょう。
| 学校 | 学校の呼び方 | 校長にあたる役職(公式サイトの表記) |
|---|---|---|
| 慶應義塾幼稚舎 | 幼稚舎 | 舎長 |
| 学習院初等科 | 初等科(「初等部」ではない) | 科長 |
| 青山学院初等部 | 初等部 | 部長 |
| 聖心女子学院初等科 | 初等科 | 校長 |
| 東京学芸大学附属竹早小学校 | 竹早小学校 | 校長 |
とくに学習院は「初等科」、青山学院は「初等部」と、似た名前でも違いがあります。志望校の正式名称は、願書を書く前に公式サイトで確認しておきましょう。
宗教系の学校で使う言葉
キリスト教の学校では、学校生活の中で使われる言葉があります。面接で学校の印象を話すときは、公式サイトで使われている言葉に合わせると自然です。
| 学校の例 | 公式サイトで使われている言葉 |
|---|---|
| 青山学院初等部 | 礼拝、イースター礼拝、クリスマス讃美礼拝、花の日礼拝 |
| 白百合学園小学校 | ミサ(よろこびのミサ、卒業感謝ミサ)、宗教の授業、校訓「従順・勤勉・愛徳」 |
| 聖心女子学院初等科 | 宗教行事、聖母戴冠式、みこころの祝日、ゆりの行列 |
| 西南学院小学校 | チャペル(毎朝の礼拝)、聖書の授業 |
信者でなくても、学校の行事名を知っていると、説明会や見学で感じたことを具体的に話しやすくなります。
よく使う丁寧な言い回し
| ふだんの言い方 | 面接での言い方 |
|---|---|
| 見ました | 拝見しました |
| 聞きました | 伺いました |
| 思います | 存じます(使い慣れていなければ「思います」で十分) |
| すみません | 恐れ入ります |
| わかりました | 承知いたしました |
| 行きました(説明会に) | 参加いたしました/伺いました |
| 〜してもらいました | 〜していただきました |
言い慣れない敬語を無理に使うより、「〜です」「〜ます」で落ち着いて話すほうが、誠実な印象につながります。過剰な敬語(「拝見させていただきました」など)にも気をつけましょう。
言いかえの例文
「パパは仕事が忙しいんですけど、休みの日はうちの子とよく公園に行ってます。」
「説明会に行って、子どもたちがすごく楽しそうだったので、いいなって思いました。」
「主人は平日は仕事で帰りが遅いのですが、休日は息子とよく公園に出かけております。」
「学校説明会に伺い、子どもたちが生き生きと過ごしている様子を拝見して、御校で学ばせたいと思いました。」
面接の形式ごとの注意
| 形式 | 学校の例(公式) | 言葉づかいで意識したいこと |
|---|---|---|
| 保護者のみ | 学習院初等科(父母のみ) | 短い時間で要点を伝える。父母どちらが答えても同じ方針を話せるように |
| 保護者(日時は学校指定) | 青山学院初等部 | 学校の教育への理解を自分の言葉で |
| 本人と保護者 | 早稲田実業学校初等部(2次)、白百合学園小学校、聖心女子学院初等科 | 子どもが答えているときは口をはさまない。親が言い直させない |
| オンライン親子面接 | 東京農業大学稲花小学校(Zoom・約10分) | 画面越しは聞き取りにくいので、ややゆっくり、はっきり話す |
| 面接なし | 慶應義塾幼稚舎(保護者の面接はない) | 願書の言葉づかいに気を配る |
面接の形式と当日の流れは小学受験の面接の形式と準備|親子面接・保護者面接・面接なしの学校別一覧(公式)と当日の流れでも紹介しています。
子どもの言葉づかい
- 「〜です」「〜ます」で答える(「〜だよ」「〜じゃん」にならないように)
- 家族のことは「お父さん」「お母さん」と呼ぶ(「パパ」「ママ」はふだんから言いかえる練習を)
- 学校のことは「この学校」「〇〇小学校」でよい(「御校」は使わなくてよい)
- 聞き取れなかったときは「もう一度お願いします」と言う
- わからないときは黙らずに「わかりません」と言う
- 答えの初めに「はい」をつけると、落ち着いて話しやすい
子どもには、暗記した大人びた言葉より、自分の言葉で、ていねいに話すことを大切にさせましょう。受け答えを自然に育てる練習は小学校受験の面接で子どもが自然に話せるコツ|暗記に頼らない会話の練習法にまとめています。
言葉づかいを身につけるコツ
- ふだんから、家族の呼び方を「お父さん」「お母さん」にそろえる
- 親が先生や店員さんと丁寧に話す姿を見せる
- 模擬面接では、言葉づかいより、内容を自分の言葉で話せているかを優先してほめる
- 保護者は、志望理由を声に出して読み、言いにくい敬語を言い慣れた表現に直す
よくある不安
よくある質問
Q. 父親が「僕」と言ってもいいですか?
面接では「私(わたくし)」が一般的です。ふだんの話し方と違うと話しにくい場合は、練習のときから「私」で話すようにしておくと自然に出てきます。
Q. 学校を「貴校」と呼んではいけませんか?
間違いではありませんが、話し言葉では「御校」のほうが一般的です。学校名で呼んでもかまいません。
Q. 子どもにも「御校」と言わせるべきですか?
必要ありません。子どもは「この学校」「〇〇小学校」で十分です。
Q. 「初等部」と「初等科」を間違えたら?
言い直せば大丈夫ですが、願書では書き間違えないよう、公式サイトの正式名称を確認しておきましょう。
まとめ:ていねいに、自分の言葉で
- 保護者は「御校」、家族は「主人」「妻」「息子」「娘」など身内の言い方で
- 学校名・役職名(初等科・初等部・幼稚舎、科長・部長・舎長など)は公式の表記で確認
- 過剰な敬語より、「〜です」「〜ます」で落ち着いて話す
- 親子面接では、子どもの答えに口をはさまず、言い直させない
- 子どもは「お父さん」「お母さん」と呼び、自分の言葉でていねいに答える
面接でよく聞かれる質問は小学校受験の面接でよく聞かれる質問50|子ども・保護者別の答え方のポイントと例で詳しく取り上げています。
出典:早稲田実業学校初等部・学習院初等科・青山学院初等部・慶應義塾幼稚舎・白百合学園小学校・聖心女子学院初等科・東京農業大学稲花小学校・西南学院小学校・東京学芸大学附属竹早小学校の公式サイト・募集要項・Q&A(2026年10月確認)。


コメント