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小学受験の願書の書き方|志望動機で差がつくポイントを例文付き解説

小学受験の願書は、ただの事務手続きではなく、学校と家庭の大切なコミュニケーションの場です。

願書の内容は学校によって異なりますが、志望動機や家庭の教育方針、子どもの長所や現在頑張っていることなどを記入するケースが多いです。慶應義塾横浜初等部では志望動機欄を複数の教員が詳しく読むとされており、立命館小学校でも志望理由や家庭の教育方針、子どもの特徴を細かく記入させています。
願書は学校が家庭を理解するための重要な入口と言えます。

この記事では、小学受験の願書で学校が何を見ているのか、志望動機や家庭の教育方針の書き方、子どもの特徴の伝え方、さらに具体的な例文や注意点までわかりやすく解説します。

目次

願書で学校が見ているポイント

願書で学校が見ているポイント

願書は文章の上手さだけで判断されるわけではなく、学校理解や家庭の教育方針の一貫性、子どもを客観的に見ているかが重視されます。

川村小学校の募集要項では、「本校の教育方針を理解し、入学後も学校と連携を図れるご家庭であること」が条件とされています。
つまり、願書では学校の方針を理解したうえで、家庭としてどのように関わるつもりかが見られているのです。

立派な言葉を並べるだけではなく、学校案内の内容をそのまま写すだけでは理解しているようには見えにくい傾向があります。
東邦小学校のQ&Aでは志望動機書の欄外に転居予定先を書く案内があるなど、願書を丁寧に扱う学校もあります。
慶應義塾横浜初等部のように複数教員が詳しく読む学校もあるため、願書は流し読みされる前提ではなく、内容までしっかり見られる前提で作成しましょう。

願書に書くことの基本構成

願書に書くことの基本構成

志望動機

志望動機は願書の中心であり、学校の教育方針と家庭の考えがどうつながるかが重要です。

「有名だから」「家から近いから」だけの理由は弱くなりやすいです。
和光鶴川小学校や立命館小学校では、学校の特徴や志望理由を独立した項目として重視しています。
志望動機は学校研究の深さが最も表れやすい欄と考えられます。

家庭の教育方針

家庭の教育方針も願書で非常に重要な項目です。
立命館小学校や成田高等学校付属小学校では、独立した欄や面接で家庭の教育方針を確認しています。
ここで見られているのは教育熱心さの強さではなく、家庭で何を大切にしているか、その方針が学校の考え方と矛盾しないかどうかです。

家庭の教育方針は、理想論よりも日常生活に根ざした実践が説得力を持つと考えられます。

子どもの長所・課題・今頑張っていること

願書には子どもの性格や長所短所、特技、現在頑張っていることを書く欄がある場合があります。
立命館小学校ではこれらを詳細に記入させています。

長所だけを飾るのではなく、家庭が子どもをどう見て支えているかを伝えることが大切です。

学校は完璧な子どもを求めているわけではなく、子どもの実像を知りたいと考えています。
短所や課題も無理に隠さず、年齢相応のものを認識し、家庭でどう関わっているかを添えると客観性が伝わります。

志望動機の書き方

志望動機の書き方

志望動機は「学校の特徴」「家庭との接点」「入学後のイメージ」の順に書くとまとまりやすいです。

例えば「貴校の○○という教育方針に共感した」だけで終わると、学校案内の要約にとどまってしまいます。
そこに「家庭では普段から△△を大切にしており、その延長として貴校の教育環境に魅力を感じた」とつなげると、志望理由が家庭の実感として伝わります。

川村小学校が求める「教育方針を理解し、入学後も学校と連携を図れる家庭」という観点にも合いやすい書き方です。

また、抽象的な言葉だけでまとめないことも大切です。「自主性」「人間力」「のびのび」などは便利ですが、どの学校にも当てはまりやすく薄く見える傾向があります。

和光鶴川小学校が重視する「本校の教育の特徴をどれだけ理解しているか」に応えるには、その学校ならではの教育内容や行事、校風、学び方に触れたうえで家庭との接点を書く必要があります。

家庭の教育方針を書くときのポイント

家庭の教育方針を書くときのポイント

家庭の教育方針は立派な理念より、日常生活に根ざした実践が説得力を持つと考えられます。

例えば「自分のことは自分でやる」「人の話を最後まで聞く」「家庭でよく会話をする」「体験を大切にする」など、日常の中で続けていることのほうが実感が伝わります。
成田高等学校付属小学校の保護者面接で家庭の教育方針を確認するのも、家庭の実像を知るためです。

また、家庭の教育方針は志望動機と矛盾しないことが重要です。
学校の教育方針に共感していると書きながら、家庭の方針欄で別の価値観を書くと一貫性が崩れます。
願書全体は一つの文章として読まれるため、志望動機、家庭の方針、子どもの特徴が自然につながっていることが大切です。

子どもの長所・課題を書くときのポイント

子どもの長所・課題を書くときのポイント

子どもの長所は性格を飾りすぎず、具体的な行動で伝えると説得力が増します。

「明るいです」「優しいです」だけでは弱く、例えば「初めての場所でも興味を持って取り組める」「年下の子に声をかけることが多い」など、行動が見える書き方が望ましいです。
立命館小学校が長所短所や現在頑張っていることまで書かせるのは、子どもの実像を知りたいからです。

短所や課題も無理に隠さず、重すぎない内容で年齢相応のものを認識し、家庭でどう関わっているかを添えると客観性が伝わります。
願書は「良く見せる場」ではなく、「きちんと理解していることを示す場」と考えるとまとまりやすいです。

志望動機の例文

志望動機の例文

例文1:学校の教育方針との一致を軸にする型

本校の○○という教育方針に強く共感し、志望いたしました。
家庭では、子どもが自分で考えて行動することと、日々の生活の中で人との関わりを大切にすることを意識しており、貴校の教育環境はその方針と深く重なると感じております。
説明会で先生方や児童の様子を拝見し、子どもが安心して学び、成長できる環境だと感じ、ぜひ入学を希望しております。

例文2:子どもの特性と学校の相性を軸にする型

子どもは、興味を持ったことに対して自分から関わろうとする一方で、人との関わりの中で多くを学ぶタイプです。
貴校の○○の取り組みや、日々の生活を通して学びを深める教育方針に魅力を感じました。
家庭でも、体験を通して学ぶこと、相手の話をよく聞くことを大切にしており、子どもの持ち味を伸ばしていただける環境だと考え、志望いたしました。

例文3:家庭の実践を軸にする型

家庭では、あいさつ、身の回りのことを自分で行うこと、日々の会話を大切にしています。
その中で、知識だけでなく生活全体を通して子どもを育てていく貴校の教育方針に共感いたしました。
入学後は学校と家庭が連携しながら、子どもの成長を支えていきたいと考え、志望しております。

願書でやってはいけないこと

願書でやってはいけないこと

学校案内の言い換えだけで終わることは避けましょう。

最も多い失敗例は、学校案内にある表現を少し言い換えただけで終わることです。
これでは学校を理解しているというより、資料を読んだだけに見えやすくなります。
和光鶴川小学校が重視する「教育の特徴をどれだけ理解しているか」に応えるには、学校の特徴と家庭の考えや子どもの姿がどうつながるかまで書く必要があります。

ほめ言葉だけを並べるのも危険です。

子どもの欄で長所だけを大量に書くと、かえって現実味が薄くなります。
立命館小学校が長所と短所の両方を書かせるのは、バランスよく見たいからです。
課題への向き合い方も自然に書けるほうが安定します。

願書と面接で話がずれることも避けましょう。

願書で書いた志望動機や教育方針は面接で確認されやすいです。
成田高等学校付属小学校の保護者面接でも家庭の教育方針や志望動機が聞かれます。
願書だけきれいに作っても、面接で違うことを話すと不自然になる可能性があります。
願書を書いたら、親の中で内容を共有しておくことが大切です。

小学受験の願書で本当に大切なこと

小学受験の願書で本当に大切なこと

願書で大切なのは上手な文章ではなく、学校理解と家庭の実感の一致です。

学校ごとに志望理由、家庭の教育方針、子どもの長所短所など見たい項目は共通しています。
そこに対して学校の言葉を借りるだけでなく、家庭で大切にしていることや子どもの実際の姿を自分たちの言葉で書けるかが差になると考えられます。

願書は派手な表現で勝つものではありません。
学校の教育方針を理解し、家庭の軸があり、子どもをきちんと見ていることが伝わる願書は、それだけで強みになります。
慶應義塾横浜初等部のように詳しく読まれる前提で、短くても中身のある文章にすることが、小学受験の願書で最も大切な考え方といえます。

願書作成はご家庭の考えを整理する良い機会です。焦らず丁寧に取り組みましょう。

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ブログでは書けない核心的な情報はnoteにまとめています。
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この記事を書いた人

お受験ラボ編集部です。
私たちは、首都圏の私立小学校受験を中心に、ご家庭の不安や疑問に寄り添いながら情報を届ける教育ライターチームです。

一部の記事には、幼児教育の現場経験が豊富な先生方の監修が入っていますが、
学校や試験内容は毎年大きく変化するため、すべての記事が常に最新の情報であるとは限りません。
その点だけ、あらかじめご理解いただければ幸いです。

最新動向の反映には努めつつ、
「今、保護者が本当に知りたいこと」を軸に、正確で実践的な情報の発信を続けています。

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