⚡ 3秒でわかる早実初等部の入試対策
- 入試は1次「考査(本人のみ)」と2次「面接(本人・保護者)」の2段階。募集は108名
- 2026年度は受験者1,017名→1次合格183名→最終合格123名。準備の中心は1次の考査
- 考査はペーパー・生活習慣・行動観察・絵画・運動の総合型と言われ、毎日のお手伝いが対策になる
早稲田実業学校初等部(早実初等部)の入試は、1次の「考査(本人のみ)」と、1次合格者が受ける2次の「面接(本人・保護者)」の2段階です。考査の中身を学校は公表していませんが、過去の受験者の情報では、ペーパー・個別の生活習慣・行動観察・絵画・運動を組み合わせた総合型と言われています。
この記事では、まず公式の募集要項・入試結果・Q&Aで確かめられることを整理し、そのうえで分野別に見られると言われる力と家庭での準備、2次面接、当日の流れ、時期ごとの進め方までをまとめました。日程の詳細は早稲田実業初等部の入試の流れ【2027年度】出願・1次試験・面接・合格発表・手続きの日程、倍率の推移は早稲田実業初等部の倍率は約9.8倍|男女別の入試結果と偏差値の目安【2026年度】でも紹介しています。
公式情報で確認できる入試のしくみ
まずは学校が公式サイトで示している情報です。2027年度(2026年秋実施)の入試は次のとおりです。
| 項目 | 内容(2027年度) |
|---|---|
| 募集人員 | 108名(男女別の内訳は公表なし) |
| 受験資格 | 2020年4月2日〜2021年4月1日に生まれた者 |
| 出願 | Web出願 9月1日〜9月25日/書類の郵送 10月1日消印有効(簡易書留) |
| 1次試験 | 11月1日〜5日のうち指定された1日。考査(本人のみ) |
| 1次合格発表 | 11月7日 8:00(Web) |
| 2次試験 | 11月8日〜10日のうち指定日。面接(本人・保護者) |
| 最終合格発表 | 11月12日 8:00(Web) |
| 入学手続 | 11月13日(手続金の振込・書類提出) |
| 検定料 | 30,000円 |
2026年度の入試結果(公式)
| 男子 | 女子 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 志願者 | 662名 | 543名 | 1,205名 |
| 受験者 | 569名 | 448名 | 1,017名 |
| 1次合格者 | 120名 | 63名 | 183名 |
| 最終合格者 | 80名 | 43名 | 123名 |
受験者数を最終合格者数で割った実質倍率は、男子約7.1倍、女子約10.4倍、全体で約8.3倍です。1次を通過するのは受験者の2割弱で、1次合格者のうち3人に2人ほどが最終合格しています。合否の大部分は1次の考査で決まるため、準備の中心は考査に置き、面接は「家庭の考えを落ち着いて伝える場」として準備するのが現実的です。
公式Q&Aで説明されていること
- 入試では「お子さんの普段どおりの姿」を見たいとしている
- 国籍・家族構成・保護者の学歴や職業は「合否に一切関係ありません」
- 紹介状・推薦状は必要ない
- 生まれ月による有利・不利はない
- 編入学・転入学の制度はない(入学の機会は1年生の入試のみ)
特別なつてや肩書きではなく、子ども本人の姿と家庭の姿勢を見る入試だと、学校自身が説明しています。
学校が大切にしていることと考査のつながり
早稲田実業学校は、校是に「去華就実(華やかなものを去り、実に就く)」、校訓に「三敬主義(他を敬し、己を敬し、事物を敬す)」を掲げています。初等部の教育方針は次の5つです。
- 男女共学により、両性の相互理解に基づく人間性豊かな児童を育成する
- 一人ひとりの児童を尊重し、それぞれが持っている個性の芽を伸ばす
- 身体を鍛え、豊かな心を養い、確かな学力を身につける
- 自ら学び、自ら考え、自ら創り出し、自ら表現する力を育てる
- 国際社会に生きる人間としての資質・能力の基礎をつくる
初等部は、国語・算数を「基礎学習」と位置づけるとともに、手仕事や五感を使った自然体験を重視しています。公式サイトには「手仕事は、創造力の源」という言葉もあります。
考査とのつながり
- 「自分でできる」:着替え・片付け・道具の扱いなど、生活の動作を自分でこなせるか
- 「自分で考えて表現する」:絵や制作、話し合いの場で、自分の考えを形や言葉にできるか
- 「身体を鍛える」:指示どおりに体を動かし、最後までやり抜けるか
- 「男女共学・他を敬す」:友だちと協力し、相手の意見も受け止められるか
考査の内容は公表されていませんが、言われている出題の傾向は、この方針とよく重なります。見た目の上手さよりも、自分でできるか、最後まで取り組めるかを意識して準備すると、方向を外しにくくなります。
1次の考査:分野別に見られると言われる力
| 分野 | 出題されたと言われる例 | 見られると言われる力 |
|---|---|---|
| ペーパー | お話の記憶、数量(数の分割、隠れた積み木)、図形(重ね図形、広さ比べ) | 話を最後まで聞く力、具体物を頭の中で動かす力 |
| 個別(生活習慣) | 洋服たたみ、給食着たたみ、雑巾しぼり、洗濯物干し、風呂敷で包む | 生活の動作を自分でこなす力、ていねいさ |
| 行動観察 | グループで相談して遊びを決める、お店屋さんごっこ | 意見を言う・聞く・ゆずる力、ルールを守る力 |
| 絵画・制作 | 人のいる場面を描く課題、描いた内容を説明する | 経験を形にする力、言葉で伝える力 |
| 運動 | 基本的な動き、指示どおりに動く課題 | 指示を聞いて動く力、最後までやり抜く力 |
出題例は過去の受験者の情報などで言われているもので、学校が公表しているものではありません。毎年同じ問題が出るわけではないので、特定の問題を覚えるより、分野の力をつけることを優先しましょう。
ペーパー:お話の記憶と数量・図形
お話の記憶はよく出ると言われる分野で、先生が読むお話を聞いて、登場人物や出来事の順番などを答えます。家庭では、読み聞かせのあとに「だれが出てきた?」「最初に何をした?」と2〜3問聞くだけでも練習になります。
数量や図形には難しめの問題もあると言われます。おはじきを分ける、積み木を数える、折り紙を重ねて形を確かめるなど、具体物で確かめてからペーパーに移ると理解が深まります。分野ごとの練習方法は小学校受験のペーパーテスト対策|分野別の出題内容と家庭での練習法・学校別の傾向で紹介しています。
個別(生活習慣):お手伝いがそのまま対策になる
早実の考査でよく話題になるのが、洋服たたみや雑巾しぼりなどの生活習慣の課題です。直前に練習しても身につきにくいため、年中のうちから毎日の役割として任せるのがいちばんの準備です。
| 動作 | 家庭での取り入れ方 |
|---|---|
| たたむ | 洗濯物(タオル・Tシャツ・ズボン)を自分でたたんでしまう |
| しぼる・拭く | 食後にテーブルを雑巾で拭く。しぼり方は手を縦にそろえて |
| 干す | 洗濯ばさみを使って小物を干す |
| 包む・結ぶ | 風呂敷でお弁当箱を包む、ちょう結びをする |
| 運ぶ・片付ける | 食器を運ぶ、使った道具を元の場所に戻す |
大切なのは、親がやり直さずに最後まで子どもに任せることです。うまくできなくても「どうしたらきれいにたためるかな」と一緒に考えると、考査で初めて見る課題にも落ち着いて取り組めるようになります。
行動観察:話し合いの中でのふるまい
行動観察では、グループで遊びや役割を決める課題が出ると言われています。リーダーになることよりも、自分の意見を言えるか、友だちの意見を聞けるか、決まったことに協力できるかが大切です。公園や習い事など、きょうだい以外の子どもと遊ぶ機会を意識してつくりましょう。行動観察の全体像は小学校受験の行動観察とは?見られるポイントと家庭での練習法で紹介しています。
絵画・制作と運動
絵画は上手さより、限られた時間で自分らしく描き、何を描いたかを言葉で説明できることが大切です。週末に経験したこと(公園、料理、旅行など)を絵にして、「ここは何をしているところ?」と聞くやりとりを習慣にすると、表現と説明の両方の練習になります。
運動は、ケンケンやスキップ、ボールの扱いなど基本的な動きが中心と言われます。早実は「身体を鍛える」ことを教育方針に掲げ、行事にも登山や宿泊学習があります。外遊びの時間を増やし、指示を最後まで聞いてから動く習慣をつけておきましょう。
1次試験の当日の流れ(過年度の実施要項から)
学校は1次試験の前に「実施要項」を配布しています。2024年度入試の1次試験実施要項(公式サイトで公開)には、次のような案内がありました。2027年度は変わる可能性があるため、必ずその年の要項で確認してください。
| 項目 | 2024年度入試の案内(例) |
|---|---|
| 受付・集合 | 受験番号ごとに時間帯を指定。時間内に来校しない場合は棄権扱い。早すぎる来校も控える |
| 付き添い | 受験者1名につき付き添い1名(控室に入れるのは1名) |
| 受験者の持ち物 | 受験票、運動靴(上履き)、下履き入れ、マスク、健康チェック表 |
| 保護者の持ち物 | 保護者入校票、実施要項、上履き、下履き入れ、水筒 |
| 服装 | 「運動のできる服装」で来校。着替える場合は控室等を利用 |
| 終了後 | 試験終了後10分程度で解散 |
| その他 | 敷地内での撮影禁止。駐車場がないため車での来校は控える |
「運動のできる服装」と指定されていることからも、考査に体を動かす課題が含まれていると考えられます。当日の服装は、運動しやすく、子どもがふだんから着慣れているものを選びましょう。
2次試験の面接
2次試験は本人と保護者がそろって受ける面接です。面接時間や形式は公表されていませんが、過去の受験者の情報では、子どもへの質問が多く、答えに対して「それはどうして?」とさらに聞かれることが多いと言われています。
- 名前、幼稚園・保育園の名前
- 好きな遊び、仲のよい友だち
- 家でしているお手伝い
- 最近うれしかったこと、がんばったこと
- 早実に入ったらしたいこと
- 志望理由、早実のどこに共感したか
- 家庭で大切にしている教育方針
- 子どもの長所と課題
- 休日の過ごし方、親子の関わり
- 説明会・見学会の印象
覚えた答えを言うより、ふだんの生活を自分の言葉で話せることが大切です。お手伝いや外遊びなど、考査対策として続けてきたことは、そのまま面接で話せる材料になります。保護者は、願書に書いた内容と面接で話す内容をそろえておきましょう。
面接の基本は小学校受験の面接でよく聞かれる質問50|子ども・保護者別の答え方のポイントと例で紹介しています。
志望理由に生かせる教育の特色(公式)
志望理由や面接の準備では、パンフレットや公式サイトで確かめた具体的な教育内容に触れると、言葉に説得力が出ます。
| 特色 | 公式に紹介されている内容 |
|---|---|
| 日課 | 90分授業×3コマ。「日課は画一的にこま切れにせず」教科や内容によって弾力的に運用 |
| 英語 | 1年生からネイティブ・日本人の専任教員による授業 |
| 初中連携 | 初中連携教員が5・6年生の英語・算数・社会で専門的な授業 |
| 体験学習 | 宿泊学習(3年高尾、4年秩父、5年志賀高原、6年志賀・京都)、5年生の稲作体験 |
| 国際交流 | 台湾との交流、ハワイ・シンガポール/マレーシアのサマープログラムなど |
| 行事 | 全校を縦割り3組に分けて競う運動会と、学習発表会が「2大行事」 |
| 給食 | 校内の厨房で調理。児童が配膳と片付けを行う |
| 施設 | 2025年3月に新校舎が完成。蔵書2万冊以上の図書室 |
卒業後は、早稲田実業学校中等部・高等部と進み、高等部から早稲田大学へ推薦で進学する道があります。2026年3月の高等部卒業生は336名中316名が早稲田大学へ推薦されました(公式)。中等部への進学条件は公式サイトに明記されていないため、説明会などで確認しましょう。
時期ごとの進め方
| 時期 | 中心にすること |
|---|---|
| 年中 | お手伝いを日課にする、外遊び、読み聞かせ。ペーパーは基礎を少しずつ |
| 年長の春(4〜6月) | ペーパーの分野をひととおり練習。6月の学校説明会で教育方針を確かめる |
| 年長の夏(7〜8月) | 学校見学会(7月)。行動観察・絵画・運動を教室や講習で経験。願書の下書き |
| 年長の9月 | Web出願(9月1日〜25日)。模試で弱点を確認し、面接の練習を始める |
| 10月 | 書類の郵送(10月1日消印有効)。新しいことを増やさず、生活リズムと体調を整える |
| 11月 | 1次(1〜5日のうち1日)→1次発表(7日)→2次面接(8〜10日)→最終発表(12日) |
2026年の説明会は6月7日(大隈記念講堂)、学校見学会は7月18日(初等部校舎)で、いずれも予約制でした。翌年度の日程は春ごろに公式サイトで案内されるのが一般的なので、早めに確認しておきましょう。家庭学習の時間配分は共働き家庭の小学校受験|時間の使い方・役割分担・費用・学校選びのポイント【2027年度版】も参考にしてください。
受験家庭が抱きやすい不安
よくある質問
Q. 早実初等部の試験内容は公表されていますか?
公表されているのは「1次:考査(本人のみ)」「2次:面接(本人・保護者)」という形式までです。ペーパー・生活習慣・行動観察・絵画・運動といった中身は、過去の受験者の情報などで言われているものです。
Q. 1次と2次ではどちらが大切ですか?
2026年度は受験者1,017名のうち1次合格が183名、最終合格が123名でした。受験者の多くは1次で絞られるため、準備の中心は1次の考査です。
Q. ペーパーはどのくらい難しいですか?
数量や図形には難しめの問題もあると言われますが、基礎を確実に解けることが前提です。難問ばかりに取り組むより、基礎の正答率を上げることを優先しましょう。
Q. 幼児教室には通ったほうがよいですか?
行動観察・絵画・運動・面接など集団で受ける課題があるため、教室や講習で経験しておく家庭が多いです。教室の選び方は小学校受験の塾の選び方|失敗しない4つのステップとチェックポイントで紹介しています。
Q. 当日の服装はどうすればよいですか?
過年度の実施要項では、受験者は「運動のできる服装」で来校するよう案内されていました。その年の要項の指示に従いましょう。
Q. 入学後に海外へ転勤になったらどうなりますか?
公式Q&Aで、2年生から4年生の間で最長3年間の海外転出を認めていると説明しています。
まとめ:早実初等部は「生活の力」と1次の考査で決まる
- 入試は1次の考査(本人のみ)と2次の面接(本人・保護者)の2段階
- 2026年度の実質倍率は約8.3倍。受験者の2割弱しか1次を通過しない
- 考査はペーパー・生活習慣・行動観察・絵画・運動の総合型と言われる
- お手伝いや外遊びなど、毎日の生活がそのまま対策になる
- 学歴・家族構成・紹介状・生まれ月は合否に関係しない(公式Q&A)
入試全体のデータは早稲田実業学校初等部の倍率は約11倍|2027年度の試験内容・日程・学費でまとめています。
出典:早稲田実業学校初等部 公式サイト(募集要項・入試結果・Q&A・教育方針・学校生活)、2024年度入試1次試験実施要項、学校案内パンフレット2027(2026年10月確認)。考査の出題例は受験情報によるもので、学校が公表しているものではありません。


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