小学校受験を考えているあなたへ。2027年度の首都圏私立小学校の入試はいつから始まり、倍率はどのくらいなのか、不安に感じていませんか？この記事では、最新の入試日程や倍率データをもとに、受験準備のポイントをわかりやすく解説します。これからの受験計画に役立ててください。
私たち「お受験ラボ」編集部が、首都圏の私立小学校の入試日程の全体像と、学校ごとの倍率ランキングをまとめました。合格を目指すには、まず各校の特徴や競争率を正しく理解することが大切です。この記事を通じて、あなたの受験戦略の一助となれば幸いです。
2027年度私立小学校受験 入試日程の基本スケジュール
首都圏の私立小学校の入試は、例年11月中旬から翌年3月にかけて行われます。大きく分けて3つの時期に区分されており、それぞれの特徴を押さえておくことが重要です。
入試時期の3段階区分
第一次試験（11月～12月中旬）
東京都の主要な難関校がこの時期に集中しています。青山学院初等部、学習院初等科、慶應義塾幼稚舎、成蹊小学校、東洋英和女学院小学部などが該当。共働き家庭にも配慮し、複数日程を設ける学校も増えているのが特徴です。
第二次試験（12月下旬～1月中旬）
クリスマス期間を避けた日程が多く、神奈川県や埼玉県の学校がこの時期に入試を行います。再受験希望者向けの追加日程も設定されることがあり、受験チャンスの幅が広がっています。
第三次試験（1月下旬～3月）
年明け以降の受験を希望する家庭向けの時期です。地方在住で上京して受験する場合や、複数校を併願する家庭の最終的な受験機会として重要な位置付けとなっています。
2026年度入試データから見る難関校倍率ランキング
ここでは、2026年度（2025年秋実施）の入試結果を基に、2027年度の受験の参考となる倍率ランキングを紹介します。
東京都 高倍率校TOP5
順位 学校名 定員 志願者数 予想倍率 1位 東京農業大学稲花小学校 男女各36名 男子551・女子444 約7.6倍 2位 早稲田実業学校初等部 男女108名 男子629・女子562 約5.5倍 3位 東洋英和女学院小学部 女子80名 女子561 約7倍 4位 聖心女子学院初等科 女子96名 女子433 約4.5倍 5位 成蹊小学校 男女各56名 男子357・女子326 約3.2倍
特に東京農業大学稲花小学校は倍率が大きく上昇しています。複数日程の設定や充実した設備が志願者増加の要因と考えられます。
女子校の倍率傾向
女子教育に定評のあるミッションスクール系は安定した人気を誇ります。白百合学園小学校、聖心女子学院初等科、東洋英和女学院小学部は特に競争が激しい状況です。前年と比べて女子の志願者数が50名以上増えた学校も複数あり、女子の受験熱が高まっていることがうかがえます。
神奈川県の注目校
横浜雙葉小学校、横浜英和小学校、森村学園初等部が人気上位です。特に青山学院大学系属校となった横浜英和小学校は志願者数が増加傾向にあり、2027年度も注目されています。
埼玉県では、さとえ学園小学校、開智小学校、浦和ルーテル学院小学校（2019年に青山学院大学系属校化）が競争率の高い学校です。系属校化による大学進学保証が親御さんの関心を集めています。
倍率による学校区分と出願戦略
難関校（倍率5倍以上）
該当校： 東京農業大学稲花小学校、早稲田実業初等部、東洋英和女学院小学部、成城学園初等学校など
これらの学校は個別テスト、ペーパー試験、行動観察のすべてに万全の準備が必要です。準備期間は最低でも1年6ヶ月、年中の夏から年長の春までを目安に計画しましょう。幼児教室に通う割合も85％以上と高い傾向にあります。
標準校（倍率2倍～5倍未満）
該当校： 学習院初等科、成蹊小学校、聖学院小学校、昭和女子大学附属昭和小学校など
基礎的な学習習慣や生活スキルが備わっていれば合格可能性が高いグループです。共働き家庭でも短期集中での対策が十分に可能な範囲となっています。
挑戦校（倍率2倍未満）
該当校： サレジオ小学校、聖徳学園小学校、国立学園小学校など
志願者数が比較的少なく地域密着型の学校が多いです。教育理念に合ったお子さんであれば合格率は高く、併願校として「安全校」として活用されることが多いです。
2027年度入試で注目すべき変化
1. 共働き家庭対応の試験枠拡大
「土日に試験を設定してほしい」という声を受け、複数の日程を設ける学校が増えています。これにより、併願校の選択肢が広がり、受験計画の柔軟性が高まることが期待されます。
2. オンライン願書への全面移行
2026年度からオンライン願書が本格化しました。出願手続きが簡素化されることで、志願者数の集計が迅速になり、倍率の確定も例年より約1週間早まる見込みです。
3. 内部進学者枠の見直し
大学附属校を中心に内部進学者数の制限を検討する学校が増えています。その結果、外部からの受験生に割り当てられる枠が相対的に増える可能性があります。
受験準備開始の最適なタイミング
倍率の高い学校ほど準備開始が早い傾向にあります。以下を目安に計画を立ててください。
- 難関校志望： 年中（4歳）4月から幼児教室を始めるのが理想的です。
- 標準校志望： 年中（4歳）9月からの準備開始でも十分対応可能です。
- 複数受験予定： 年長（5歳）春までに基礎固めを完了させることが重要です。
