⚡ 3秒でわかる稲花小→農大一中
- 農大一中へは校長推薦。理念への賛同・学業成績・行動面を見て判断し、学力テストもある
- 推薦を受けるには農大一中の専願が条件。外部受験は可能だが、学校に中学受験のサポートはない
- 農大一中は2025年度入学生から稲花小出身者との混合クラス(1学年250名程度)
東京農業大学稲花小学校(稲花小)の卒業生は、校長の推薦で東京農業大学第一高等学校中等部(農大一中)へ内部進学する道があります。ただし、推薦は自動ではありません。公式サイトの「進路」では、農大一中の教育理念への理解と賛同、学業成績、学校での行動を見て校長が推薦すると説明しています。
また、内部進学の推薦を受けるには農大一中を専願とすることが条件で、他の中学校を受験する場合は推薦を使えません。この記事では、稲花小の「進路」ページと農大一中・高のQ&A・大学合格実績をもとに、内部進学の仕組み、中学受験を考える場合の注意点、農大一中・高の様子をまとめました。
農大一中への内部進学の仕組み(公式)
| 項目 | 稲花小「進路」ページの説明 |
|---|---|
| 前提 | 稲花小の設置にあたり、卒業生が東京農業大学の併設中学校へ内部進学することを想定している |
| 推薦の方法 | 校長推薦 |
| 推薦の条件 | 農大一中の教育理念を理解し賛同する保護者と子どもであること。学業成績だけでなく、稲花小の児童としてふさわしい行動ができること |
| 学力の確認 | 学力テストを実施し、学力の低い子どもには改善を求める |
| 推薦できない場合 | 著しい出席不良、生活・行動面で学校生活や集団生活に著しく支障がある場合 |
| 決定 | 推薦が難しいと考えられる場合は子どもと保護者に通告して改善を求めるが、最終決定は校長判断 |
| 他校との関係 | 推薦を受けるには農大一中を専願とすることが条件 |
学校は、農大一中が「学力の高い生徒が集まる学校」であることから、稲花小で「10の能力」を育み、中学受験をして入学した他の小学校からの生徒たちと対等な力を身につけさせることを目標にしていると説明しています。そのため、内部進学を希望する家庭には、毎日の授業に真剣に取り組み、求められる家庭学習を適切に行うことを期待しています。
公式Q&Aでは、学力テストで改善を求める理由について、「不十分な学力のまま農大一中に進学し、本人が辛い状況となることは望ましくないから」と説明しています。学習態度や友だちとの関係などから農大一中の生活に適応できないと判断した場合も同様です。
押さえておきたいポイント
- 入学すれば全員がそのまま進めるわけではなく、6年間の学習と生活の積み重ねが必要
- 推薦の人数枠、学力テストの時期・基準は公式サイトに書かれていない
- 推薦は農大一中の専願が条件
中学受験を考える場合
稲花小の「進路」ページでは、併設以外の中学校を希望することも可能としたうえで、次のように説明しています。
- 稲花小は学力の質の高い習得を目標に授業を行うが、「中学校受験に関するサポート体制はありません」
- 内部進学の推薦を受けるには、農大一中を専願とすることが条件
- 外部の中学校を受験する児童が、一般受験生として併設中学校(農大一中)を受験することは妨げない
つまり、外部の中学を受験する場合は推薦を使えませんが、ほかの受験生と同じ立場で農大一中の入試を受けることはできます。中学受験を視野に入れている家庭は、塾などの準備を家庭で考える必要があることも、入学前に知っておきたい点です。私立小学校から中学受験をする場合の考え方は私立小学校から中学受験する場合|外部受験のケースと学校選びの確認ポイントで紹介しています。
稲花小は2019年開校で、卒業生が出始めたばかりの学校です。卒業生の中学進学先の内訳(農大一中に何人、他校に何人か)は、公式サイトでは公表されていません。説明会などで確認しましょう。
農大一中はどんな学校?
東京農業大学第一高等学校中等部は、稲花小と同じ世田谷区桜にある中高一貫校です。稲花小は、東京農業大学の世田谷キャンパスと農大一中・高に隣接しています。
| 項目 | 公式に紹介されている内容 |
|---|---|
| 教育の理念 | 「知耕実学(実学によって知を耕す)」。本物に触れ、自分で体験し、自ら考えて答えを導き出す実学教育 |
| 教育目標 | 「夢の創造と実現」。2023年度からスローガン「共創し、新たなステージへ」 |
| クラス編成 | 2025年度入学生以降は、稲花小からの入学生と中学入試での入学生の混合クラス。募集定員約200名と稲花小からの入学生を合わせて1学年250名程度、7〜8クラスの予定 |
| 習熟度別 | 一部の教科で習熟度別授業を予定 |
稲花小から進んだ生徒は、中学入試で入学した生徒と同じクラスで学びます。学校が「対等な力」を目標にしている背景には、このクラス編成があります。
農大一高の大学合格実績(2026年3月卒業生)
農大一高は大学受験に強い進学校として知られています。公式の「大学合格実績資料」(2026年4月17日現在)から、主な大学の合格者数を抜き出しました。
| 大学 | 合格者数(総数/うち現役) |
|---|---|
| 国公立大学 計 | 77名/66名 |
| 東京大学 | 3名/2名 |
| 京都大学 | 1名/0名 |
| 一橋大学 | 2名/2名 |
| 東京科学大学 | 3名/2名 |
| 横浜国立大学 | 7名/7名 |
| 慶應義塾大学 | 38名/31名 |
| 東京理科大学 | 66名/55名 |
| 中央大学 | 70名/63名 |
| 青山学院大学 | 62名/55名 |
東京農業大学への内部進学
農大一高には、東京農業大学・東京情報大学への推薦権を利用した内部進学制度があり、高校在学中の成績、高校2年次のオープンキャンパス参加、高校3年間の出席状況、高校3年次の模擬試験の成績を総合して推薦されます(農大一高Q&A)。農大一高のQ&Aでは、2022年からこの制度で専願と併願を選べるようになり、併願では一定の条件を満たせば入学の権利を保持したまま他大学を受験できると説明しています。
一方、稲花小の「進路」ページには、他大学を受験する場合は優先入試の権利を失うという趣旨の説明もあります。制度は変わることがあるため、最新の扱いは農大一高の説明会や公式情報で確認しましょう。
稲花小の学びと内部進学
| 特徴 | 内容(公式) |
|---|---|
| 教育理念 | 「冒険心の育成」 |
| 10の能力 | 興味・関心、創造力、問題解決力、習得力、主体性、目標設定力、発信力、傾聴力、持続力、自律力 |
| 稲花タイム | 作物の栽培・収穫から、加工、流通、販売、ごみ・リサイクルまでの流れを学ぶ |
| 英語 | 毎日の英語の授業 |
| 授業時間 | 1日最大7時間 |
体験を通して考える学びは、農大一中・高の「知耕実学」にもつながっています。学校は、小学校から中高一貫の良さを生かして「本当の学び」を実現してほしいと述べています。
入学前に考えておきたいこと
よくある質問
Q. 稲花小から農大一中には全員進めますか?
校長推薦の仕組みで、農大一中の教育理念への賛同、学業成績、行動面を見て推薦されます。学力が低い場合は改善を求められ、著しい出席不良などは推薦の対象外です。
Q. 他の中学を受験できますか?
可能です。ただし内部進学の推薦は農大一中専願が条件で、学校に中学受験のサポート体制はありません。一般受験生として農大一中を受験することは妨げないとされています。
Q. 進学実績は公表されていますか?
公式サイトには、推薦の人数枠や稲花小卒業生の中学進学先の内訳は記載されていません。
Q. 農大一中では、稲花小出身者は別のクラスですか?
2025年度入学生以降は、稲花小からの入学生と中学入試での入学生の混合クラスです(農大一中・高のQ&A)。
Q. 学費はいくらですか?
稲花小の学費は東京農業大学稲花小学校の学費|初年度約160万円・6年間の目安とアフタースクール費用で紹介しています。
まとめ:内部進学は「推薦」。6年間の積み重ねが前提
- 農大一中へは校長推薦。理念への賛同・学業成績・行動面を見て判断(最終は校長判断)
- 学力テストがあり、学力の低い子には改善を求める
- 推薦は農大一中専願が条件。外部受験は可能だが、学校に中学受験のサポートはない
- 農大一中は2025年度入学生から混合クラス、1学年250名程度
- 農大一高の2026年卒業生は国公立77名合格(うち現役66名)
入試全体は東京農業大学稲花小学校の倍率・偏差値【2027年度】試験内容・日程・学費でまとめています。
出典:東京農業大学稲花小学校 公式サイト「進路」、東京農業大学第一高等学校・中等部 公式サイト「Q&A」「大学合格実績資料(2026年4月17日現在)」(2026年10月確認)。


コメント