公立小学校は住んでいる地域の学校に試験なしで通い、私立小学校は学校独自の教育方針のもとで学び、国立小学校は大学の附属校として教育研究の役割も担います。入り方、学費、通学、教育内容、進学のしかたがそれぞれ違うため、家庭の考え方と子どもの性格に合うかで選びましょう。
地元の公立小学校に進むか、小学校受験をして私立や国立を目指すか。迷ったときは、まず3つの学校の違いを整理しておくと判断しやすくなります。
公立・私立・国立小学校の違い(比較表)
| 項目 | 公立小学校 | 私立小学校 | 国立小学校 |
|---|---|---|---|
| 入り方 | 住所で決まる学区の学校に入学(試験なし) | 学校ごとの考査(ペーパー・行動観察・面接など) | 抽選と検査(抽選が2回ある学校も) |
| 学費 | 授業料なし | 授業料・施設費など。都内主要校で初年度100万〜180万円程度 | 授業料なし。初年度は数十万円程度(後援会費など) |
| 通学 | 近所の学校に徒歩で | 通学区域の制限がない学校が多い。電車通学も | 決められた通学区域に保護者と同居が条件 |
| 教育内容 | 学習指導要領にそった教育 | 学習指導要領をもとに、宗教教育・英語など独自の教育 | 教育研究や教育実習の場。新しい授業の試みも |
| 先生 | 数年ごとに異動がある | 長く同じ学校で教える先生が多い | 公立学校との人事交流で来る先生も多い |
| 進学 | 地域の公立中学校へ。中学受験もできる | 系列の中学校へ内部進学できる学校も | 附属中学校へ進める制度があるが、全員ではない学校も |
学費は、文部科学省の調査(令和5年度)で私立小学校の学習費が年間約183万円、公立小学校は6年間で約202万円とされています。主要校の学費は私立小学校の学費は6年間でいくら?主要校の初年度納入金と公立+中学受験の比較で紹介しています。
公立小学校の特徴
- 授業料がかからず、家計の負担が軽い
- 近所の友だちと通え、地域とのつながりができる
- 通学時間が短く、放課後の時間を自由に使える
- いろいろな家庭の子どもと過ごし、多様な人と関わる力が育つ
- 学校の雰囲気が、校長や先生の異動で変わることがある
- 中学受験をする場合は、小学校高学年で塾通いが必要になることが多い
私立小学校の特徴
- 建学の精神にもとづく一貫した教育を受けられる
- 教育方針に共感する家庭が集まり、価値観が近い
- 大学附属校なら、内部進学で受験の負担を減らせる
- 施設や行事、英語・宗教教育など、学校ごとの特色がある
- 学費や寄付金など、6年間の費用負担が大きい
- 通学に時間がかかることが多い
- 学校が合わないときに、途中で変えにくい
国立小学校の特徴
- 授業料がかからず、私立より費用を抑えられる
- 研究校として、質の高い授業や新しい教育の試みに触れられる
- 教育に熱心な家庭が多い
- 抽選があるため、準備をしても検査を受けられないことがある
- 通学区域が決められていて、引っ越しが必要になる場合も
- 教育実習の期間があるなど、研究校ならではの事情がある
- 保護者が学校の活動に関わる機会が多い学校もある
国立小学校について詳しくは国立小学校のメリット・デメリット|学費・教育・保護者の関わりと向いている家庭にまとめています。
どんな家庭に向いている?
| 学校 | 向いている家庭・子どもの例 |
|---|---|
| 公立小学校 | 地域とのつながりを大切にしたい/教育費は中学以降に回したい/中学受験も視野に入れている |
| 私立小学校 | 共感できる教育方針の学校がある/内部進学で落ち着いた環境を続けたい/学費の見通しが立っている |
| 国立小学校 | 通学区域内に住んでいる/費用を抑えつつ質の高い教育を受けたい/抽選の結果を受け止められる |
どの学校が優れているかではなく、家庭の考え方と子どもの性格に合うかどうかで選ぶことが大切です。私立・国立を受験しつつ、合わなければ公立に進むと決めておく家庭もあります。小学校受験のメリット・デメリットは小学校受験のメリット・デメリット|受験するか迷ったときの判断ポイントで整理しています。
よくある質問
Q. 公立小学校から中学受験をする家庭は多いですか?
首都圏では、公立小学校から中学受験をする家庭も多くあります。小学校受験をせず、中学受験で私立や国立を目指す道もあります。
Q. 国立と私立は併願できますか?
できます。国立小学校の抽選や検査は私立の考査より後の時期に行われることが多いため、私立と国立をあわせて受験する家庭も多くあります。
Q. 私立小学校の学費以外の費用は?
制服や通学定期、給食費や教材費、任意の寄付金などがかかります。学校によって違うため、説明会で確認しておきましょう。


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