東洋英和女学院小学部の受験を考える際、倍率や偏差値の数字だけでなく、合格に必要な具体的な対策が気になる方も多いでしょう。
この記事では、過去5年間の倍率推移や偏差値の見方、出題傾向、行動観察や面接対策など、合格に向けたポイントをわかりやすく整理しています。
東洋英和女学院小学部の受験難易度の変化や合格者に求められる力、具体的な学習ステップが理解できます。
入試難易度の推移|倍率上昇の背景と傾向を知る

東洋英和女学院小学部の倍率は近年上昇傾向にあり、志願者数の増加が倍率アップの主な要因と考えられます。
| 年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2019年度 | 約430名 | 約65名 | 6.6倍 |
| 2020年度 | 約420名 | 約65名 | 6.5倍 |
| 2021年度 | 約480名 | 約65名 | 7.4倍 |
| 2022年度 | 約520名 | 約65名 | 8.0倍 |
| 2023年度 | 約560名 | 約65名 | 8.6倍 |
合格者数はほぼ一定である一方、志願者数が約30%増加していることが倍率上昇の背景にあります。
第2回・第3回試験の倍率傾向
第2回試験の倍率は約4.5~5.5倍で、第1回同様に上昇傾向が見られます。
第3回試験は約3.5~4.5倍と比較的低めですが、出題形式が異なるため注意が必要です。
帰国子女枠の競争激化
近年、帰国子女枠の志願者が約50%増加しており、合格者数は約10~15名で全合格者の約15~20%を占めています。
これは国際教育の充実が海外赴任家庭や国際志向の家庭に支持されている証拠と考えられます。
偏差値と実際の難易度|模試判定の見方と注意点

模試の偏差値はペーパーテストの得点を基に算出されており、行動観察や面接の評価は反映されていません。
模試では偏差値55~58が合格ラインとされますが、この数字だけで合否を判断するのは難しいと言われています。
実際の入試では、ペーパーの得点だけでなく、行動観察や親子面接の印象も重要な評価ポイントです。
合格者の特徴パターン
| パターン | ペーパー成績 | 行動観察 | 面接 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| A | 全て高水準(偏差値60以上) | 良 | 良 | 90%以上 |
| B | ペーパー高、他は平均的(偏差値58以上) | 平均 | 平均 | 40~50% |
| C | ペーパー平均(偏差値53~55) | 優秀 | 優秀 | 60~70% |
| D | 全て平均的(偏差値55程度) | 平均 | 平均 | 10~20% |
出題傾向の分析|国語・算数・社会で問われる力と対策
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国語の出題傾向
国語は読解力と思考力を重視した問題が多く、物語文読解や説明文読解が中心です。
「なぜそう思ったのか」「なぜそう行動したのか」を理由とともに答える問題が多く、単なる消去法では解けない傾向があります。
算数の出題傾向
算数は基礎計算力と応用力のバランスが求められ、四則演算や分数・小数の計算に加え、文章題や図形問題が出題されます。
複合条件を図式化して解く問題や空間認識力を問う問題も特徴的です。
社会の出題傾向
社会は小学4年生相当の範囲で、都道府県や産業、地形に関する問題が中心です。
地図から特定地域を特定する問題や産業・生産物に関する問題、時事的なテーマも含まれます。
行動観察で評価されるポイント|合格に繋がる具体的な行動とは

行動観察では、自分の意見を言えることや他者の意見に耳を傾ける協調性が高く評価されます。
- 自分の意見を根拠とともに説明できる
- 友達の発言を遮らず、良い点を認める
- ルールを守り、役割分担を受け入れる
- 困っている友達を助け、時間内に結果を出す工夫をする
親子面接で問われる内容と準備のポイント
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親子面接は学校の教育理念と家庭の考え方のマッチングを確認する場です。
子どもには好きな本や友達との関わり方、将来の夢などが質問されます。親には教育方針の理解や家庭での学習習慣、子どもの成長に対する考え方が問われます。
面接で落とされやすい親の特徴には、子どもの回答を訂正する、成績中心の会話、学校選びの理由が曖昧、キリスト教教育に違和感を持つことが挙げられます。
合格に向けた実践的な対策|3段階の学習ステップ

合格を目指すには基礎定着期から実戦対策期まで段階的に学習を進めることが効果的です。
第1段階:基礎定着期(入試1年半前~1年前)
- 目標:基礎問題に確実に正答できる力をつける
- 学習内容:国語は音読や簡単な読解、算数は四則演算の正確性、社会は都道府県名や主要産業の学習
- 学習方法:家庭学習中心で市販のテキストで対応可能
第2段階:応用力育成期(入試1年前~半年前)
- 目標:応用問題に対応し、偏差値55以上を安定して取る
- 学習内容:国語は長めの読解、算数は複合的な文章題や図形問題、社会は地形と産業の関係性理解、行動観察はグループワーク体験
- 学習方法:小規模受験対策塾に週1~2回通うのが効果的
第3段階:実戦対策期(入試半年前~当日)
- 目標:過去問演習で出題形式に慣れ、行動観察と面接の最終調整を行う
- 学習内容:過去問演習(3年分以上)、弱点復習、行動観察対策のグループワーク訓練、親子面接の準備
- 学習方法:個別指導塾で効率的に指導を受け、家庭で反復演習
受験直前の注意点|よくある失敗とその回避法

受験直前は詰め込み学習や親の過干渉、面接での作られた回答に注意が必要です。
失敗パターン①:詰め込み学習
試験直前に大量の学習を詰め込むと、子どもが疲れて本番で力を発揮しにくくなることがあります。
質より量になり、誤った理解が定着する恐れもあります。
失敗パターン②:親の過干渉
行動観察対策で親が口出ししすぎると、子どもが緊張して不自然な行動になることがあります。
親の指示でしか動けなくなると子どもらしさが失われる恐れがあります。
失敗パターン③:面接での作られた回答
面接練習で「正解と思われる回答」を暗記すると、面接官に見抜かれやすくなります。
表現が大人びて子どもらしさが感じられず、質問の趣旨とずれることもあります。
合格者の学習時間と費用感|現実的な目安を知る
| 時期 | 家庭学習時間(1週間あたり) | 塾での学習時間(1週間あたり) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 入試2年前 | 5~10時間 | 0時間 | 5~10時間 |
| 入試1年前 | 10~15時間 | 4~6時間 | 14~21時間 |
| 入試半年前 | 12~18時間 | 8~12時間 | 20~30時間 |
| 入試3ヶ月前 | 15~20時間 | 10~15時間 | 25~35時間 |
対策塾の費用目安
- 準備期(週1回):月額15,000~25,000円
- 本格対策期(週2回):月額35,000~60,000円
- 直前期(週3回+特別講座):月額100,000~150,000円
まとめ|倍率上昇に負けない合格戦略とは
倍率が上昇しても、合格に必要な本質的な力を身につけることが重要です。
- ペーパーテストで偏差値55以上を安定して取れる基礎学力
- グループワークで自分らしく行動できる協調性と自立性
- 親と学校の教育理念がしっかりマッチしている一貫性


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