お受験ラボ編集部です。2019年に開校した東京農業大学稲花小学校は、まだ歴史の浅い学校ながら、多くのご家庭から注目を集めています。新設校ならではの魅力がある一方で、伝統校と比べると卒業生の声や長期的な評判が見えにくいのも事実です。
「学費はどのくらいかかるのか？」「いじめやトラブルにはどのように対応しているのか？」「保護者同士の関係はどんな雰囲気なのか？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、募集要項のデータや保護者の口コミをもとに、東京農業大学稲花小学校の6年間にかかる学費の総額や学校の雰囲気、評判、そしていじめ対策について、できるだけリアルな情報をお伝えします。これから受験を検討されるあなたの参考になれば幸いです。
6年間の学費総額｜アフタースクール利用が費用の大きなポイント
東京農業大学稲花小学校の学費は、他の難関私立小学校と比べてもやや高めに設定されています。特に特徴的なのは、共働き家庭に人気の「稲花アフタースクール」の利用料金が別途かかる点です。
基本的な学費（学校納入金）
以下は概算の金額です。
- 初年度納入金：約1,400,000円（入学金・授業料・施設費などを含む）
- 2年目以降：年間約1,100,000円
- 6年間の基本学費合計：およそ700万円前後
このほかに、制服代（約10万円〜）、ICT端末代、給食費などの費用も必要となります。
要注意！アフタースクールの費用
共働き家庭の多くが利用する「稲花アフタースクール」は有料サービスです。
- 利用料：週5日利用で月額約50,000円〜（おやつ代なども含む）
- 習い事プログラム：英語や理科実験などの有料プログラムを受講すると追加費用が発生します
フル活用すると年間で約60万円〜80万円の追加費用がかかり、6年間で計算すると学費とは別に300万円〜400万円ほどの予算が必要です。
結論として、アフタースクールを含めたフルサポートを受ける場合、6年間で総額1,000万円〜1,200万円を見込んでおく必要があり、かなり高価格帯の学校と言えます。
話題の「BEAMS」制服と保護者の雰囲気
おしゃれで機能的なBEAMSデザイン制服
稲花小学校の制服は、有名セレクトショップ「BEAMS（ビームス）」がデザインを担当しています。
伝統的なネイビーを基調にしつつ、動きやすさを考慮したモダンなシルエットが特徴です。保護者や子どもたちからは「おしゃれで可愛い」「子どもが動きやすそう」と好評です。ランドセルも指定のキャメル色などで、全体的に洗練された印象を与えています。
合理的で教育熱心な保護者層
新設校を選ぶ保護者は、伝統や形式にとらわれず合理的な考えを持つ方が多い傾向にあります。
- 共働き率が高い：仕事に熱心なパワーカップルが多く見られます。
- さっぱりした人間関係：PTA活動は効率化されており、過度なランチ会やマウントの取り合いなどの古い慣習はほとんどありません。
- 教育熱心：理数教育を中心としたカリキュラムに共感し、知的な会話を好む家庭が多いです。
いじめやトラブルへの対応体制
「いじめ」という言葉はどの学校でも気になるところですが、稲花小学校の対応はどうでしょうか。
少人数制で目が届く環境
1学年72名の少人数制で、教職員がアフタースクールでも関わるため、先生と生徒の距離が非常に近いのが特徴です。こうした環境は、子どもたちの些細な変化やトラブルの兆候を早期に発見しやすくしています。
農大の理念に根ざした倫理観
農業大学の理念に基づき、「生き物の命」を大切にする教育を行っています。これは人間関係にも反映されており、他者を傷つける行為には厳しい指導がなされます。新設校であるため、先輩後輩の理不尽な上下関係などの悪しき伝統がないのも安心できるポイントです。
メリット・デメリットを整理してみる
ここまでの評判や情報を踏まえて、東京農業大学稲花小学校のメリットと注意点をまとめてみましょう。
デメリット（注意すべきポイント）
- 費用が高い：アフタースクール利用を含めると、かなりの出費になります。
- 駅からの距離：最寄りの経堂駅から子どもの足で15〜20分程度歩く必要がありますが、安全な通学路が確保されています。
- 歴史が浅い：OB・OGのネットワークはまだこれから形成される段階です。
メリット（選ばれる理由）
- 完結型のサポート体制：勉強、食事、習い事がすべて学校内で完結します。
- 先進的な教育内容：理科実験やICT教育、英語教育など、現代に合ったスキルが身につきます。
- 農大一中への内部進学権：人気の進学校へのスムーズな進学が期待できます。
まとめ：費用に見合う価値あるサービスを提供する学校
東京農業大学稲花小学校は、学費だけを見ると高額に感じるかもしれません。しかし、その費用には「シッター代」や「塾代」、そして何より「安心料」が含まれていると考えられます。
毎日の弁当作りから解放される時間。放課後も子どもが安全に学び、遊べる環境への安心感。こうしたサービスをお金で買うと考えれば、忙しい現代の保護者にとっては十分に価値のある投資と言えるでしょう。
もちろん費用面の負担は大きいですが、学校のサポートを上手に活用しながら、子どもと家庭の生活を豊かにする選択肢の一つとして検討してみてください。
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