お受験ラボ編集部です。青山学院初等部と聞くと、「芸能人の子どもが多い」「セレブ御用達」といったイメージを持つ方も多いでしょう。確かに、渋谷・表参道という立地から華やかな印象は強いですが、実際に通うご家庭の背景はもっと多様です。この記事では、青山学院初等部にまつわるイメージと実態のギャップを解きほぐし、保護者の職業や年収の実情、合格に向けて知っておきたいポイントを私の経験をもとにお伝えします。青山学院初等部の受験を考えるあなたの参考になれば幸いです。
なぜ青山学院初等部には芸能人の子どもが多いのか？
青山学院初等部には確かに著名人のお子さんも多く在籍していますが、特別な優遇枠があるわけではありません。彼らがこの学校を選ぶ理由にはいくつかの背景があります。
立地の利便性が高い
青山学院初等部は、テレビ局やスタジオが多い港区や渋谷区の近くに位置しています。芸能人の方々にとっては、仕事の合間に子どもの送迎がしやすいという物理的なメリットが大きいのです。
個性を尊重する校風
キリスト教精神に基づき「その子らしさ」を大切にする教育方針を掲げているため、親が有名人であっても特別視せず、一人の個性として受け入れる風土があります。こうした環境は芸能人の子どもたちにとっても居心地の良い場所となっています。
セキュリティとプライバシーの配慮
学校は守衛による厳重な警備体制を敷いています。また、保護者間のモラルも高く、校内での出来事をSNSなどで外に漏らさないという暗黙のルールが守られているため、プライバシーがしっかり保たれているのも特徴です。
親の職業は？サラリーマン家庭でも通えるのか
青山学院初等部に通うのは芸能人や経営者だけではありません。実際には、合格者の多くは一般的な家庭の方々です。特に会社員のご家庭も多く見られます。
一般企業に勤める会社員の家庭も多数
親の職業が合否に直接影響することはありません。大手総合商社や金融機関、広告代理店、メーカーなどに勤めるサラリーマンのご家庭も多く、幅広い層が受験しています。
一定の経済的余裕は必要
とはいえ、平均的な年収の家庭が多いわけではありません。共働きで双方が高収入のパワーカップルや、医師、弁護士、会計士などの専門職、外資系企業勤務の方々が中心です。世帯年収はおおむね1,500万円から2,000万円以上が多いと考えられますが、決して会社員が通えない学校ではありません。
年収以上に重要な「交際費」の現実
青山学院初等部の学費は年間約100万円強と高額ですが、それ以上に注意したいのが学校生活に伴う「ライフスタイル費用」です。
華やかなお付き合いの費用
場所柄、保護者のランチ会は表参道や青山の高級レストランが多く、ランチの単価は3,000円から5,000円が普通です。誕生日会は貸切スペースやホテルで盛大に行うグループもあります。また、制服はありますが、休日の私服にも一定のブランドやセンスが求められる空気感があります（ラルフローレンやファミリアなど）。
もちろん、「うちはうち」と割り切ることも可能ですが、子どもが孤立しないためには、こうした環境に合わせる経済的な余裕や心構えが必要になるでしょう。
合格に必要なのは「コネ」ではなく「奉仕の精神」
青山学院初等部は、親の知名度や年収で合否を決める学校ではありません。建学の精神である「地の塩、世の光」、つまり社会に奉仕しリーダーとなる人材を育てることを重視しています。
親の積極的な関わりが求められる
保護者の学校活動は活発で、行事の手伝いやバザーの準備など、親が汗をかいて学校に貢献する場面が多くあります。単に学費を払うだけでなく、時間を割いて学校に関わる熱意と愛情がある家庭が、青山学院初等部の教育理念に合致し、合格に近づくのです。
まとめ：多様性が青山学院初等部の最大の魅力
青山学院初等部には、芸能人の子どももいれば、医師や弁護士、会社員の子どももいます。この多様性こそが学校の魅力であり、あなたのような一般家庭でも十分に挑戦できる環境です。
ただし、華やかな校風に見合うだけの経済的なゆとりと、学校行事に積極的に参加する熱意は欠かせません。これらを踏まえ、しっかり準備を進めていくことが合格への近道となるでしょう。
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