お受験ラボ編集部です。暁星小学校を志望されるあなたは、内部進学の現状や医学部進学の実績について不安や疑問を感じているかもしれません。私自身、多くの保護者の声を聞き、経験を通じて感じるのは、暁星の進学ルートは決して簡単ではないものの、正しい理解と準備があればお子さまの可能性を大きく広げられるということです。この記事では暁星小学校の内部進学率や外部受験の実態、さらに医学部進学の強さについて、具体的なデータをもとに丁寧に解説します。これからの進路選択に役立てていただければ幸いです。
1. 暁星小学校から中学校への内部進学率と外部受験の実態
内部進学の現状と試験の厳しさ
暁星小学校の卒業生は基本的に系列の暁星中学校へ進学しますが、全員が無条件で進学できるわけではありません。内部進学率は学年によって異なりますが、おおよそ70〜80％程度です。定員約120名の中学校に対し、毎年一定数の生徒が内部進学を果たせず、他校への進学を選ぶケースがあります。
内部進学には毎年11月頃に実施される「中学進学試験」の合格が必要です。試験科目は国語や算数を中心に、一定の成績を収めることが求められます。また、成績だけでなく日頃の素行や学習態度も評価対象となり、基準に満たない場合は進学が認められないこともあります。こうした厳しい選考を経て進学が決まるため、保護者としては早めの準備と日々の学習態度のサポートが重要です。
外部受験を選ぶ理由とは？
外部受験を選ぶ背景には、ポジティブな理由とやむを得ない理由があります。ポジティブな面では、「開成・筑駒・麻布」などの最難関中高一貫校を目指すために、あえて中学受験塾に通い外部受験をする生徒がいます。暁星小学校の高い授業レベルは中学受験の基礎力として十分に役立っています。
一方で、成績不振や校風が合わないなどの理由で、他校への進学を選ぶケースもあります。どちらの場合も、外部受験は一つの選択肢として広く認識されています。お子さまの個性や志望に合わせて、最適な進路を選ぶことが大切です。
2. 中学校から高校、大学への進学実績と医学部進学の強さ
医学部進学における全国屈指の実績
暁星中学校・高等学校は医学部進学に強く、2025年春の大学合格実績では国公立医学部に13名（現役9名）、私立医学部に66名（現役26名）が合格しています。国公立では北海道大学や筑波大学、防衛医科大学校など、私立では慶應義塾大学や慈恵医科大学、順天堂大学、日本医科大学など難関校への合格者が多数です。
医学部現役合格率は卒業生の約20〜30％に達する年もあり、男子校としては非常に高い水準を誇ります。さらに東京大学や早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学への合格者も多く輩出しています。こうした実績は、暁星の教育環境の充実を物語っています。
なぜ暁星は医学部進学に強いのか？
その理由の一つは、医師家庭の子息が多いことです。クラスの半数近くが医師の子どもという年もあり、「将来は医師になる」というキャリアイメージが自然と共有されています。
また、カトリックの倫理観に基づく教育とともに、理数系科目の指導が充実している点も大きな要因です。中高一貫教育を通じて医学部入試に必要な学力が徹底的に鍛えられています。こうした環境が、お子さまの学びを支えています。
まとめ：内部進学は簡単ではないが、医学部への最短ルートがある環境
暁星小学校に入学したからといって、医学部合格が約束されるわけではありません。小学校から中学校への内部進学試験という最初の関門があり、そこで進学できないリスクもあります。
しかし、その関門を乗り越えた先には、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨できる環境が待っています。厳しい環境だからこそお子さまの成長が促されると信じられるご家庭にとって、暁星の進学ルートは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
あなたとお子さんが、自信を持って進める選択ができるよう願っています。
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