小学校受験で家庭教師が必要な家庭は多くありません。役立つのは、苦手な分野がはっきりしている、志望校に合わせた対策を集中して行いたい、共働きなどで家庭学習が回らない、親子で取り組むと感情的になりやすい、といった場合です。行動観察など集団での経験は家庭教師では補いにくいため、幼児教室や模試と組み合わせて使うのが一般的です。
「幼児教室だけで足りるのか」「家庭教師もつけたほうがいいのか」と迷う保護者は少なくありません。この記事では、家庭教師が向いている家庭、幼児教室との違い、選び方と費用の確かめ方を紹介します。
家庭教師が役立つ家庭・必要性が低い家庭
| 役立つ家庭 | 必要性が低い家庭 |
|---|---|
| 図形・お話の記憶など、苦手な分野がはっきりしている | 幼児教室の課題が無理なく回っている |
| 志望校が決まっていて、学校別の対策を集中して行いたい | 志望校がまだ決まっていない |
| 共働きやきょうだいの世話で、家庭学習の計画が立てにくい | 家庭学習の習慣が安定している |
| 親が教えると感情的になり、親子関係がぎくしゃくしている | 「不安だから」という理由だけで、目的がはっきりしない |
幼児教室と家庭教師の違い
| 項目 | 幼児教室(集団) | 家庭教師(個別) |
|---|---|---|
| 強み | 同年代の子どもとの集団経験、幅広い分野を順に学べる | 一人ひとりのつまずきの原因に合わせて教えられる |
| 行動観察 | 実際の集団で練習できる | 家庭では再現しにくい |
| 学校別の対策 | 志望校別のクラスや講習がある教室も | 志望校に合わせて内容を調整しやすい |
| 親の関わり | 宿題の管理などが必要 | 何をすればよいか具体的に示してもらいやすい |
集団での経験は幼児教室や模試で、苦手の克服や学校別の対策は家庭教師で、と役割を分けて組み合わせると、それぞれの良さが生きます。
家庭教師が力を発揮しやすい分野
| 分野 | 家庭教師ができること |
|---|---|
| ペーパー | つまずきの原因(条件の整理、図形の見方など)を見つけ、手順を一つずつ確かめる |
| 巧緻性・制作 | はさみの持ち方やひも結びの手の動きを、手元で直す |
| 願書・面接 | 家庭の考えを言葉にする手伝い、夫婦の答えのずれの確認 |
| 行動観察 | 家庭での練習のしかたを提案(ただし集団での実践は教室や模試で補う) |
選び方のポイント
- 小学校受験の指導に携わってきた講師で、志望校の出題を具体的に説明できるか
- 子どもとの相性(体験授業で、子どもが前向きに取り組めるか)
- 目標と期間をはっきりさせてくれるか(「何回で、何ができるようにするか」)
- 家庭でやることを、具体的に示してくれるか
- 料金の体系(1回の時間、交通費、教材費、キャンセルの扱い)
費用の考え方
家庭教師の料金は、講師の経験や1回の時間、契約の形(回数固定・単発など)によって大きく変わり、集団授業より1回あたりの費用は高くなります。目的と期間を決めて、短期間で集中して使うと、費用を抑えやすくなります。準備費用全体の目安は小学校受験の費用はいくら?平均の目安と内訳・家計管理と節約のポイントで紹介しています。
「長く続けるほど安心」とすすめられても、目的があいまいなまま契約を続けるのは避けましょう。弱点が克服できたら、家庭学習に戻す判断も大切です。
よくある質問
Q. 家庭教師はいつから頼めばいいですか?
志望校と苦手な分野がはっきりしてくる年長の春から夏に、期間を決めて頼む家庭が多くあります。願書や面接の準備だけを短期間で頼む方法もあります。
Q. 個別指導の教室と家庭教師の違いは?
個別指導の教室は教室に通って個別に教わる形、家庭教師は自宅に来てもらう形です。個別指導の使い方は小学校受験の個別指導は必要?検討したいサインと集団授業との使い分けで紹介しています。


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