東京で小学校受験の塾選びに悩む家庭は多いですが、結論はシンプルです。合格する家庭は「有名だから」ではなく、志望校の評価軸と子どもの伸び方、そして家庭の回し方が合う塾を選んでいます。
東京都内には数多くの小学校受験塾(幼児教室)があり、それぞれ教育方針や得意とする学校が大きく異なります。「どの塾が我が子に合っているのか?」「共働きでも通いやすい塾は?」「費用はどれくらいかかる?」といった疑問を解消するために、東京の塾選びの決定版ガイドをまとめました。
本記事では、伸芽会・ジャック・理英会など大手塾の違いを比較軸で整理し、年中・年長の通い方、費用の考え方、体験授業での見極めまで、東京の受験に必要な判断材料をすべて解説します。
1. 東京の小学校受験塾(幼児教室)の役割とは

小学校受験塾(幼児教室)は、単に「お勉強を教える場所」ではありません。東京の私立・国立小学校の入試で評価される力を体系的に伸ばし、家庭での再現性を作る場です。
塾の3つの主要な役割
① 受験で評価される力の習熟
東京の小学校入試では、以下の領域が評価されます。
- ペーパーテスト(数量、言語、図形、推理、常識)
- 巧緻性(はさみ、紐結び、折り紙、描画)
- 行動観察(集団での立ち回り、指示理解、協調性)
- 運動(模倣体操、ボール運動、リズム)
- 面接(親子面接、子どもの受け答え)
これらを学校ごとの出題傾向に合わせて習熟させるのが、塾の第一の役割です。
② 家庭学習の設計
東京の小学校受験は「家庭の整い方」が点数化されやすい試験です。塾は、授業で学んだことを家庭で再現できるように設計し、「何を、どれだけ、どう回すか」を明確にします。
優秀な塾ほど、宿題の優先順位が明確で、家庭が無理なく回せる量に調整してくれます。
③ 模試・講習で本番の雰囲気慣れと弱点抽出
定期的な模試で自分の立ち位置を知り、弱点を洗い出す。季節講習で集中的に補強する。このサイクルを回すことで、本番での再現性が高まります。
2. 東京の塾選びで最重要の「3つの適合」

東京で塾選びに失敗する家庭の共通点は「ブランド」で決めること。成功する家庭は、志望校の試験特性×子どもの伸び方×家庭の回し方で選びます。
① 志望校適合(学校別の出題・評価とズレないか)
東京の私立・国立小学校は、学校ごとに試験内容の比重が大きく異なります。
| 学校タイプ | 重視される領域 | 向く塾の特徴 |
|---|---|---|
| ペーパー重視校(雙葉、暁星など) | 思考力、図形、推理 | ペーパー対策が緻密、解法の型を作れる |
| 行動観察重視校(慶應幼稚舎、早実など) | 集団での立ち回り、運動 | 実践的な行動観察、運動指導が充実 |
| 面接重視校(学習院、青山学院など) | 家庭の一貫性、願書の整合性 | 願書添削、模擬面接のサポートが手厚い |
| 国立小(筑波、学芸大など) | 指示行動、巧緻性、くじ運 | 国立専門対策、短期集中型講座 |
志望校の合格者のうち、その塾の生徒が何割を占めているかは、最も信頼できる指標です。パンフレットの「合格実績」だけでなく、「○○小学校に何名合格」という具体的な数字を確認しましょう。
② 子ども適合(伸びる型に合うか)
お子様の性格や学習スタイルによって、伸びる環境は異なります。
- 競争で伸びるタイプ:大人数クラス、テンポが早い授業が向く
- 個別でじっくり伸びるタイプ:少人数クラス、丁寧な指導が向く
- 切り替えが苦手なタイプ:一つの課題にじっくり取り組める環境が必要
- 本番で崩れやすいタイプ:本番環境に慣れる訓練が必要
授業のテンポ、宿題量、講師の介入度が合わないと、伸びが止まります。体験授業では、お子様が楽しそうに取り組んでいるか、指示が通っているか、集中が持続しているかを観察しましょう。
③ 家庭適合(親が回せる設計か)
東京の受験は「家庭の整い方」が点数化されやすい試験です。宿題量・送迎負担・親の関与が家庭の現実に合うかで勝率が変わります。
特に共働き家庭や下の子がいる家庭では、以下を確認しましょう。
- 親の参観が必須か、預けられるか
- 土日クラスがあるか
- 振替制度が充実しているか
- 宿題の優先順位が明確か
- 授業外での質問・相談が可能か
「親が頑張れば何とかなる」と無理をすると、家庭が荒れて逆効果です。家庭が無理なく回せる塾を選ぶことが、合格への近道です。
3. 東京主要塾の特徴比較(伸芽会・ジャック・理英会・こぐま会ほか)

東京で圧倒的なシェアを誇る大手塾の特徴を、比較軸で整理します。
東京主要塾の一覧比較表
| 塾名 | 特徴・強み | 主な教室展開 | 親の参観 | 向く家庭 |
|---|---|---|---|---|
| 伸芽会 | 歴史ある名門。独自の入試分析が強み。預かり型で共働き向き。 | 池袋、渋谷、銀座、自由が丘など | なし | 基礎を安定させたい、家庭の運用を整えたい |
| ジャック幼児教育研究所 | 圧倒的な合格実績。学校別対策と運動指導に定評。実戦的。 | 目白、四谷、広尾、吉祥寺など | 原則あり | 負荷をかけて伸びる子、スピードと反応を鍛えたい |
| 理英会 | 体験型授業が豊富。カリキュラムと模試が充実。 | 自由が丘、二子玉川、横浜など | 選択可 | 学習計画を可視化して進めたい |
| こぐま会 | 独自の「KUNOメソッド」で思考力を養う。女子校対策に強い。 | 恵比寿、大森、吉祥寺など | あり | 論理的思考を重視、難関女子校志望 |
| わかぎり21 | 国立小学校対策の第一人者。筑波・学芸大に強い。 | 池袋、新宿など | あり | 国立小志望、短期集中型 |
伸芽会の特徴(向く家庭/注意点)
強み
- 60年以上の歴史を持つ名門塾で、独自の入試分析データが豊富
- 預かり型授業で、共働き家庭でも通いやすい
- 基礎の積み上げを重視し、総合的な設計が得意
- 創造性を伸ばす指導で、思考力を養う
向く家庭
初学から標準レベルを安定させたい家庭、家庭学習の型を整えたい家庭、共働きで授業を預けたい家庭に向いています。
注意点
家庭で復習する仕組みが弱いと、授業内容が定着しにくくなります。伸芽会は「授業+家庭学習」のセットで効果を発揮するため、家庭でのフォローが重要です。
ジャック幼児教育研究所の特徴(向く家庭/注意点)
強み
- 東京の私立小学校への圧倒的な合格実績(特に慶應幼稚舎、早稲田実業、雙葉など)
- 実戦感のある授業で、テンポが早く課題処理力を鍛える
- 学校別対策が充実し、運動指導や行動観察に定評
- 講師陣の指導力が高く、子どもを引っ張る力が強い
向く家庭
負荷をかけて伸びる子、競争環境で力を発揮するタイプ、スピードと反応力を鍛えたい家庭に向いています。
注意点
授業のテンポが早く、宿題量も多めです。家庭でのフォロー設計が必須で、「やりっぱなし」になると効果が薄れます。親の参観が原則必須なので、共働き家庭は送迎・参観の調整が必要です。
ジャックの強みは「実績の再現性」です。特定の学校への合格ノウハウが蓄積されており、「この学校に受かるためにはこの訓練が必要」という道筋が明確です。
理英会の特徴(向く家庭/注意点)
強み
- 体験型授業が豊富で、実際に手を動かして学ぶスタイル
- カリキュラムが体系化されており、模試・講習も充実
- 神奈川・東京に幅広く展開し、通いやすい
- 親の参観を選択できる柔軟性
向く家庭
学習計画を可視化して進めたい家庭、季節講習を戦略的に使いたい家庭、神奈川と東京の併願を考えている家庭に向いています。
注意点
志望校特化の濃度は、校舎や講座によって差が出ます。メインの校舎では学校別対策が充実していますが、サテライト校舎では総合対策中心になる場合があります。
こぐま会の特徴(向く家庭/注意点)
強み
- 独自の「KUNOメソッド」で論理的思考力を徹底的に養う
- 「教え込まない」指導で、子ども自身に考えさせる
- 難関女子校(雙葉、白百合、聖心、東洋英和など)への合格実績が高い
- 少人数制で、一人ひとりの理解度を丁寧に見る
向く家庭
論理的思考を重視する家庭、難関女子校志望、じっくり考えるタイプの子に向いています。
注意点
思考力重視のため、授業の進度はやや遅め。短期間で詰め込むより、年中から時間をかけて基礎を固めるスタイルです。運動や行動観察は他塾や体操教室との併用が推奨されます。
わかぎり21の特徴(向く家庭/注意点)
強み
- 国立小学校(筑波大学附属小、お茶の水女子大学附属小、東京学芸大学附属小)対策の第一人者
- 国立特有の「指示行動」「巧緻性」「集団活動」に特化した訓練
- 短期集中型の講座が充実し、私立対策と併用しやすい
向く家庭
国立小学校志望、私立と国立の併願を考えている家庭、短期集中で国立対策をしたい家庭に向いています。
注意点
国立小学校は抽選があるため、確実性は低いです。わかぎり21だけに絞るより、私立対策のメイン塾と併用するのが一般的です。
その他の選択肢:個別指導・家庭教師の位置づけ
大手塾だけでは埋まらない穴を、短期で埋める用途として、個別指導や家庭教師が効果的です。
- 図形が極端に弱い
- 巧緻性の手元が雑
- 面接での家庭表現が一貫しない
- 願書の書き方がわからない
こうした「特定の弱点」を集中的に潰すなら、個別指導や家庭教師が最適です。塾で総量を稼ぎ、個別で弱点を潰す。この組み合わせが効率的です。
4. エリア別・志望校別おすすめ塾

東京はエリアによって「受験文化」が異なります。エリア別の特徴と、そのエリアで強い塾を紹介します。
世田谷・目黒エリア(二子玉川・自由が丘・田園調布)
特徴
慶應義塾幼稚舎、早稲田実業学校初等部、洗足学園小学校など、難関校を狙う層が多く、塾の激戦区です。教育意識が高い家庭が多く、塾の選択肢も豊富です。
おすすめ塾
- ジャック幼児教育研究所(自由が丘教室):慶應・早実対策に定評
- 理英会(自由が丘、二子玉川):体験型授業で行動観察に強い
- 伸芽会(自由が丘):総合的な対策で安定した実績
千代田・新宿・文京エリア(四谷・飯田橋・麹町)
特徴
雙葉小学校、暁星小学校、白百合学園小学校、聖心女子学院初等科など、伝統校が集中するエリアです。ペーパーテストの比重が高く、思考力重視の対策が必要です。
おすすめ塾
- ジャック幼児教育研究所(四谷教室):雙葉・暁星への圧倒的実績
- こぐま会(恵比寿本校):女子校対策のペーパーに強い
- 伸芽会(池袋本部、渋谷):伝統校への入試分析データが豊富
港区エリア(広尾・麻布・白金)
特徴
青山学院初等部、慶應義塾幼稚舎、東京女学館小学校など、国際的な環境を重視する家庭が多いエリアです。
おすすめ塾
- ジャック幼児教育研究所(広尾教室):慶應・青山対策
- 伸芽会(銀座):総合的な対策
杉並・練馬・中野エリア(吉祥寺・荻窪)
特徴
立教女学院小学校、光塩女子学院初等科、国立音楽大学附属小学校など、地域密着型の学校が多いエリアです。
おすすめ塾
- ジャック幼児教育研究所(吉祥寺教室)
- こぐま会(吉祥寺)
国立・立川エリア
特徴
東京学芸大学附属小金井小学校など、国立小学校対策が中心です。
おすすめ塾
- わかぎり21(池袋・新宿から通う家庭が多い)
- 地域密着型の個人塾
5. 東京の塾選び「失敗パターン」5つ
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東京で塾選びに失敗する家庭には、共通のパターンがあります。以下の5つを避けることで、合格率は大きく上がります。
失敗パターン① 合格実績だけで決める
「○○小学校合格者数No.1」という実績だけで塾を選ぶと、自分の志望校や子どもに合っていない可能性があります。重要なのは「自分の志望校に、その塾から何名合格しているか」です。
例えば「難関校合格者数100名」と謳っていても、自分の志望校への合格者が1名しかいなければ、その塾は自分の志望校対策には弱いということです。
失敗パターン② 体験が「楽しかった」だけで決める
体験授業で子どもが楽しそうだったから入塾を決める家庭は多いですが、これだけでは不十分です。重要なのは「伸びる設計があるか」です。
体験授業では、以下を確認しましょう。
- 講師が「できない原因」を特定できているか
- 家庭への課題が具体的か(「頑張ってください」ではダメ)
- 宿題の量と優先順位が現実的か
失敗パターン③ 年長から詰め込む
年中のうちに基礎を固めず、年長になってから焦って詰め込むと、再現性が作れず本番で崩れます。小学校受験は「積み上げ型」の試験です。年中から計画的に進めることが重要です。
失敗パターン④ 模試の結果を見ても、次の2週間に落とせない
模試を受けっぱなしにして、「偏差値が低かった」と嘆くだけでは意味がありません。重要なのは「次の2週間で何をするか」を具体的に設計することです。
優秀な塾は、模試の結果を分析し、「図形の条件整理が弱い→次の2週間で類題を5パターン×3回ずつ反復」のように、具体的なアクションプランを立ててくれます。
失敗パターン⑤ 夫婦で方針がズレたまま
父親は「のびのび育てたい」、母親は「しっかりした子に育てたい」と教育方針がズレたまま受験を進めると、願書や面接で矛盾が出ます。
面接では、父母の教育観の一貫性が重視されます。塾の願書・面接対策を活用し、夫婦で教育方針をすり合わせることが重要です。
6. いつから通う?年中・年長の最適ルート(東京版)

東京の小学校受験塾は、年中(4〜5歳)から始めるのが一般的です。年齢別の目標と通い方を解説します。
年中(4〜5歳):基礎の型づくり
この時期の目標
- 指示理解(先生の話を最後まで聞く、指示を復唱する)
- 座る姿勢、待機姿勢の習得
- 「聞く→やる」の反復で、学習習慣の定着
- ペーパーテストの基礎(数量、言語、図形の「分野の穴」を作らない)
通い方
週1回のペースで、基礎を丁寧に積み上げます。この時期は「できた!」という成功体験を積み重ね、学習に対するポジティブな姿勢を育てることが最優先です。
年長前半(5〜6歳春夏):弱点補強+模試で検証
この時期の目標
- 模試で自分の立ち位置を知る
- 弱点分野を特定し、集中的に補強する
- 「模試→分析→2週間で改善→再受験」のループを回す
- 季節講習で総量を稼ぐ
通い方
週1〜2回の通塾に加え、月1回程度の模試を受験。夏期講習で集中的に学習量を増やします。この時期は「量」を稼ぎながら、「質」も高めるバランスが重要です。
年長後半(6歳秋〜本番):学校別の再現性
この時期の目標
- 志望校の学校別対策を徹底的に行う
- 願書の作成、模擬面接の練習
- 「増やす」より「落とさない」設計へ
- 本番環境を想定した訓練(服装、待機姿勢、初対面の大人への対応)
通い方
学校別対策クラスに参加し、志望校の過去問や類似問題を徹底的に練習。直前期は新しいことを増やすのではなく、「確実にできることを増やす」ことに集中します。
直前期は、親子ともに緊張が高まる時期です。塾の先生と密に連携し、家庭での過ごし方や体調管理についてもアドバイスをもらいましょう。
7. 費用相場と家計設計

東京の小学校受験にかかる費用は、塾によって大きく異なります。年間の総額を見積もり、家計に無理のない範囲で計画を立てましょう。
費用の内訳
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 入会金 | 5〜10万円 | 初回のみ |
| 月謝(週1回) | 3〜5万円 | 週2回なら6〜10万円 |
| 教材費 | 2〜5万円/年 | 塾によって含まれる場合も |
| 季節講習(春夏冬) | 各5〜15万円 | 年間で15〜45万円 |
| 学校別対策講座 | 10〜30万円 | 直前期に集中 |
| 模試 | 1回5,000〜1万円 | 年10回受けると5〜10万円 |
| 願書添削・面接対策 | 5〜10万円 | 塾の追加オプション |
年間総額の目安
年中から年長まで2年間通った場合の総額は、おおよそ以下の通りです。
- 標準的なプラン(週1回):年間80〜120万円
- 充実プラン(週2回+講習フル):年間150〜200万円
- 最小限プラン(週1回、講習最小限):年間50〜80万円
注意すべきは、「月謝+講習」で費用が跳ねやすい点です。特に夏期講習や直前期の学校別対策は高額になるため、年単位で総額を見積もることが重要です。
費用を抑えるポイント
- メインの塾は1つに絞り、足りない領域だけ短期の個別や単発講座で補う
- 季節講習は全て受講するのではなく、弱点補強に絞って選択する
- 模試は「次の2週間の改善に繋がる」回数だけ受験する(受けっぱなしが最悪)
- 願書・面接対策は、塾のサポートを活用し、外部のコンサルタントは最小限にする
8. 体験授業で見るべきチェックリスト

体験授業は、塾との相性を見極める絶好の機会です。以下のチェックリストを活用し、冷静に判断しましょう。
子どもの反応をチェック
- □ 指示が通っているか(先生の話を最後まで聞けているか)
- □ 切り替えができるか(次の課題にスムーズに移行できるか)
- □ 集中が持続しているか(途中で飽きていないか)
- □ 楽しそうに取り組んでいるか(表情、声のトーン)
- □ 他の子との関わり方は適切か(協調性、積極性のバランス)
講師の指導をチェック
- □ できない原因を言語化できるか(「頑張って」ではなく「ここをこうする」)
- □ 家庭への課題が具体的か(「プリント10枚」ではなく「①図形3枚(15分)→②記憶1枚(10分)」)
- □ 子どもを折らずに導けているか(厳しさと優しさのバランス)
- □ 志望校の出題傾向を説明できるか(「この学校は○○を見ているので△△の訓練が必要」)
塾の運用をチェック
- □ 宿題量は家庭が回せる現実的な量か
- □ 振替制度はあるか(急な体調不良や用事に対応できるか)
- □ 講習の設計は明確か(何を目的に、どの講習を受けるべきか)
- □ 情報共有の仕組みはあるか(授業後の報告、質問対応など)
- □ 親の参観スタイルは家庭に合うか(参観必須/預かり型/選択可)
体験授業では、「この塾で我が家が無理なく2年間通えるか」を冷静に判断しましょう。雰囲気の良さだけでなく、具体的な設計と再現性があるかが重要です。
9. よくある質問(FAQ)
Q1. 東京で塾は1つに絞るべきですか?
原則は1つでOKです。複数の塾を掛け持ちすると、子どもも親も疲弊し、どっちつかずになりがちです。メインの塾を1つ決め、足りない領域(例:図形が弱い、巧緻性が雑、面接対策)だけ短期の個別や単発講座で補うのが効率的です。
Q2. 共働きでも塾に通えますか?
通えます。重要なのは「量」より「型」です。共働き家庭に向いているのは、以下のような塾です。
- 預かり型の授業(伸芽会など)
- 土日クラスが充実している
- 宿題の優先順位が明確で、短時間で終わる設計
- 振替制度が柔軟
平日は1日30分だけ集中して取り組み、週末に塾でまとめて学習する。このサイクルで合格している共働き家庭は多いです。
Q3. 模試はどれくらい受けるべきですか?
結果が「次の2週間の改善」に繋がる回数だけ受けましょう。受けっぱなしが最悪です。目安は月1回程度。模試を受けたら、必ず以下を確認しましょう。
- どの分野が弱かったか
- なぜ間違えたか(理解不足/ケアレスミス/時間不足)
- 次の2週間で何を改善するか
この振り返りができる塾を選ぶことが重要です。
Q4. 年中と年長、どちらから始めるべきですか?
可能であれば年中(4〜5歳)から始めることを推奨します。年中のうちに基礎を固めておくと、年長で学校別対策にスムーズに移行できます。ただし、年長から始めても間に合うケースはあります。その場合は、弱点を特定し、集中的に補強する戦略が必要です。
Q5. 国立小学校と私立小学校、対策は違いますか?
大きく異なります。
| 項目 | 私立小学校 | 国立小学校 |
|---|---|---|
| 試験内容 | ペーパー、行動観察、運動、面接 | 指示行動、巧緻性、抽選 |
| 対策の濃度 | 学校別に濃密な対策が必要 | 基礎的な対応力で十分 |
| 合格の確実性 | 対策次第で確実性が上がる | 抽選があり、運の要素が大きい |
| 塾の選び方 | 学校別対策が充実している塾 | 国立専門塾(わかぎり21など) |
併願する場合は、私立対策をメインにし、国立対策は短期講座で補う形が一般的です。
Q6. 東京の塾で一番合格実績が高いのはどこですか?
ジャック幼児教育研究所が、東京の私立小学校への合格実績では圧倒的です。特に慶應義塾幼稚舎、早稲田実業学校初等部、雙葉小学校、暁星小学校などの難関校への合格者数が多いです。ただし、「合格実績が高い=自分の子に合う」とは限りません。志望校、子どもの性格、家庭の状況に合わせて選ぶことが重要です。
10. まとめ:東京の塾選びは「3つの適合」で決める
東京の小学校受験塾選びは、雰囲気や実績だけで決めるとブレます。
志望校適合×子ども適合×家庭適合の3点で比較し、体験授業で「回る設計かどうか」を確認してください。
合格する家庭は、以下のステップで塾を選んでいます。
- 志望校を絞る(少なくとも候補を3校程度に)
- その学校に強い塾をリストアップする
- 体験授業を複数受け、子どもの反応と塾の設計を確認する
- 家庭が無理なく2年間通えるかを冷静に判断する
- 入塾後も、定期的に振り返り、必要なら軌道修正する
東京の小学校受験塾は、新年長(11月スタート)の時期には満席になってしまうクラスも少なくありません。少しでも気になったら、早めに資料請求と体験授業を予約することをおすすめします。
この記事を書いた人:お受験ラボ編集部(15年の小学受験指導経験を持つ専門家チーム)


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