小学校受験は「親の受験」とも言われ、親の関わり方が子どもの力の出し方を大きく左右します。失敗しやすい親に共通するのは、①過干渉、②夫婦の連携不足、③情報に振り回される、④待てない、⑤学校をサービス業と考える、の5つ。どれも意識すれば変えられることなので、当てはまるものがないか確かめてみましょう。
幼い子どもが自分から受験勉強を始めることはできません。だからこそ親のサポートが欠かせない一方で、関わり方しだいでは、子どもの自信や家庭の雰囲気を損ねてしまうこともあります。
以下では、小学校受験で失敗しやすい親の5つの共通点と、うまくいく家庭との違い、改善のポイントを紹介します。
失敗しやすい親の5つの共通点【一覧】
| 共通点 | 起こりやすいこと | うまくいく家庭では |
|---|---|---|
| ① 過干渉 | 子どもが指示待ちになり、自分で考えなくなる | 子どもに任せ、困ったときだけ手を貸す |
| ② 夫婦の連携不足 | 直前期に一人に負担が集中し、面接でも方針がずれる | 役割を分け、教育方針を話し合っている |
| ③ 情報に振り回される | 不要な講座が増え、子どもも家計も疲れる | 「うちはうち」という軸で情報を選ぶ |
| ④ 待てない | できないことばかり指摘し、子どもが自信をなくす | 成長を信じて、待つことができる |
| ⑤ 学校をサービス業と考える | 説明会などでの態度が、学校からの信頼を損ねる | 学校の一員になる自覚を持っている |
① 過干渉:子どもを自分の作品のように考える
子どもの成績やふるまいを、親自身の評価と結びつけてしまうタイプです。模試の点数が悪いと強く叱ったり、子どもの工作や絵に手を出しすぎたりすると、子どもは親の顔色をうかがい、指示を待つようになります。
行動観察では、自分で考えて動く力が見られます。子どもが自分で試す時間を確保し、親は困ったときにだけ手を貸すようにしましょう。
② 夫婦の連携不足:一人で抱え込む
小学校受験は、両親の協力が欠かせません。面接や願書では、父親・母親それぞれの考えが問われる学校も多くあります。一方が費用を出すだけの協力にとどまったり、情報を共有せずに志望校を決めたりすると、家庭内の連携が崩れやすくなります。
夫婦で役割を分け、教育方針を話し合っておくことが大切です。話し合いのポイントは小学校受験の親の本音と悩みで紹介しています。
③ 情報に振り回される
インターネットの掲示板や保護者同士のうわさをそのまま信じ、必要のない講座やサービスを増やしてしまうケースです。子どもに過剰な負担がかかり、家計にも影響します。
入試日程や試験内容は学校の公式情報で、子どもの課題は通っている教室の先生と相談して確かめる、というように情報源を絞ると、判断がぶれにくくなります。
④ 待てない:減点ばかりしてしまう
幼児の発達には大きな個人差があり、早生まれの子はできることに差が出やすい時期です。ほかの子と比べて叱ったり、できないことばかり指摘したりすると、子どもの自信が失われます。
「できるようになるまで待つ力」は、受験期の親にとって最も大切な力の一つです。早生まれの子の考え方は早生まれの小学校受験と月齢考慮で解説しています。
⑤ 学校をサービス業と考える
私立小学校は、教育方針に共感した家庭とともに子どもを育てる場です。授業料を払えば何でも要求できるサービス業ではありません。説明会での態度や、教室・学校の職員への接し方も、家庭の姿勢として見られています。
当日のふるまいは小学校受験の親控え室マナーで確認できます。
当てはまると感じたら
5つのうちいくつか当てはまっても、気づいた時点で関わり方を変えれば十分に立て直せます。
- 子どもの前では、感情的な言葉を一呼吸おいてから話す
- ほかの子ではなく、昨日のわが子と比べてほめる
- 夫婦で、受験の目的と役割分担を話し合う
- 情報源を、学校の公式情報と通っている教室に絞る
それでも親子の負担が大きいと感じたら、公立小学校に進む、中学受験に切り替えるといった選択も前向きな判断です。受験を続けるかどうかの考え方は小学校受験を続けるかやめるか迷ったら|判断のチェックリストと見直し方にまとめています。
よくある質問
Q. 父親が受験に協力的ではありません。
まずは学校説明会や見学に一緒に参加して、学校の雰囲気を共有することから始めましょう。送迎や週末の運動など、具体的な担当を決めると関わりやすくなります。
Q. 子どもに手を出しすぎてしまいます。
まずは見守る時間を決めて、その間は口を出さないようにしてみましょう。できたときに「自分でできたね」と伝えると、子どもの自信につながります。


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