親の何気ない関わり方が、子どもの伸びる力を弱めてしまうことがあります。特に注意したいのは、①完璧を求める声かけ、②先取り学習への偏り、③ほかの子との比較、④親の緊張や焦り、⑤子どもの「好き」を削ること、の5つです。どれも「良かれと思って」しがちな行動なので、改善策とあわせて確認しておきましょう。
小学校受験の準備期間は、子どもの力を大きく伸ばせる時期です。一方で、親の関わり方しだいで、子どもが自信をなくしたり、挑戦を避けるようになったりすることもあります。
この記事では、受験期に避けたい親のNG行動を5つに絞り、なぜ避けたいのかと、今日からできる改善策を紹介します。
避けたいNG行動5選【一覧】
| NG行動 | 子どもへの影響 | 改善策 |
|---|---|---|
| ① 完璧を求める声かけ | 失敗を怖がり、挑戦しなくなる | 「やってみよう」「その考え方いいね」と挑戦を認める |
| ② 先取り学習に偏る | 知らない問題で止まってしまう | パズル・工作・運動など考える土台を育てる活動を |
| ③ ほかの子と比べる | 順位でしか自分を評価できなくなる | 「昨日の自分」と比べて成長を伝える |
| ④ 親の緊張や焦りを見せる | 親の顔色をうかがい、力を出せなくなる | 「失敗しても大丈夫」という空気をつくる |
| ⑤ 子どもの「好き」を削る | 学ぶ意欲そのものが弱まる | 好きなことを続けながら生活を整える |
① 完璧を求める声かけ
「なんでできないの?」「昨日はできたよね?」「お友だちはできていたよ」。叱るつもりがなくても、こうした言葉は子どもにとって大きなプレッシャーになります。完璧を求め続けると、子どもは失敗を恐れて新しい課題に手を出さなくなります。
行動観察では、初めての課題に前向きに取り組めるかが見られます。家庭では、結果より挑戦したことを認める声かけに変えていきましょう。
② 先取り学習への偏り
難しい問題を早くから覚えさせても、本番で伸び悩むことがあります。「知っている問題」だけが解ける状態では、初めて見る課題に対応する力が育ちにくいからです。
先取りより、図形パズル、お話の記憶、まねっこ遊び、折り紙、工作、運動など、考える土台を育てる活動を大切にしましょう。具体的な遊び方は年中で差がつく9つの習慣で紹介しています。
③ ほかの子との比較
比べることには、子どもが自分を順位でしか評価できなくなること、そして親が焦って方針を誤りやすくなることの2つの問題があります。同じ年長でも生まれ月や性格で伸びる時期は違い、ゆっくり育つ子が後から大きく伸びることも珍しくありません。
比べる相手は「ほかの子」ではなく「少し前のわが子」にしましょう。
④ 親の緊張や焦りを見せる
子どもは、大人の表情や声のトーンにとても敏感です。親が強いプレッシャーを感じていると、その空気を感じ取って動けなくなり、本番で本来の力を出せないこともあります。
家庭の中を「挑戦してもいい」「失敗しても大丈夫」という空気にそろえることが、本番に強い子を育てる近道です。親自身の気持ちの整え方は小学校受験の親の本音と悩みで紹介しています。
⑤ 子どもの「好き」を削る
受験に集中させようと、習い事をやめさせたり外遊びを減らしたりするのは避けたい行動です。好きなことを奪われると、学ぶ意欲も一緒に失われやすくなります。
行動観察で見られる発想の豊かさや協調性、表現する力は、机の上だけでは育ちません。好きな遊びや興味のある活動こそが「その子らしさ」になります。
今日からできるチェックリスト
- 子どもが間違えたとき、まず挑戦したことを認めている
- 難しい問題の暗記より、考える遊びの時間がある
- ほかの子の進み具合を、子どもの前で話していない
- 親が疲れたときは、学習を早めに切り上げている
- 好きな遊びや習い事の時間を残している
よくある質問
Q. つい叱ってしまいます。どうすればいいですか?
叱りそうになったら、その日の学習はそこで終えましょう。強く言ってしまった日は、寝る前に「今日がんばったこと」を一つ伝えるだけでも、子どもの気持ちは落ち着きます。
Q. 習い事は受験のためにやめたほうがいいですか?
子どもが楽しんでいる習い事は、続けたほうが良いことが多いです。時間が足りない場合は、回数を減らすなど調整して続ける方法を考えましょう。


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