小学校受験を考えるとき、実は幼稚園や保育園の選択から準備が始まっていると感じる方も多いのではないでしょうか。
「有名なお受験幼稚園(若葉会、愛育、枝光会など)に入らなければ名門小学校は難しいのか?」「保育園出身だと不利になるのか?」といった疑問をよく耳にします。
この記事では、最新の状況やデータを踏まえ、これらの疑問に対して私の見解をお伝えします。
お受験幼稚園のメリットとデメリットを知る
いわゆる御三家幼稚園と呼ばれる名門園には、確かに小学校受験に役立つ特徴があります。
お受験幼稚園のメリット
- 受験を意識した保護者や園児が多く、自然と受験情報が集まりやすい。
- 園のカリキュラムが受験に直結したお行儀や制作活動を重視している。
- 一部の名門小学校では、推薦枠に近い信頼関係が築かれている場合もある。
お受験幼稚園のデメリット
- 親同士の付き合いが濃密で、精神的な負担を感じることがある。
- 遠方からの通園が必要になる場合、親子ともに負担が大きくなる。
私の結論としては、こうした幼稚園に通うことは必須ではありません。
現在は幼児教室や塾での対策が主流で、普通の幼稚園から難関私立小学校に合格する子どももたくさんいます。
保育園出身は本当に不利?強みと課題を整理する
共働き家庭の増加に伴い、保育園出身の小学校受験合格者は年々増えています。むしろ保育園児ならではの強みもあります。
保育園出身のメリット
- 生活自立力が高い:自分のことは自分でできる、着替えや給食の時間がスムーズであることは、受験の考査で高く評価されます。
- 対人ストレスに強い:長時間の集団生活を通じて揉め事の解決や協調性が身についていることも大きな武器です。
保育園出身のデメリット
- 平日の受験対策時間が確保しにくい。
- 幼稚園に比べて、季節の行事や丁寧な言葉遣いの教育が手薄な場合がある。
これらの課題は、家庭での学習や週末の塾通いで十分に補えます。過度に心配する必要はありません。
2年保育(年中から)の選択肢とその特徴
あえて年少(3歳)からの入園を控え、年中(4歳)から2年保育の幼稚園に通わせる方法もあります。例えば学習院幼稚園や公立幼稚園が該当しますし、年少時はインターナショナルスクールに通うケースもあります。
2年保育のメリット
- 3歳までの大切な時期を親元でじっくり育てたり、英語環境に慣れさせたりできる。
2年保育のデメリット
- 2年保育の枠が減少傾向にあり、集団行動に慣れるのが年少からの子に比べて遅れる可能性がある。
まとめ:出身園よりも家庭のサポートが合否を左右する
附属園のように「幼稚園からそのまま小学校へ」というルートを除き、外部受験の場合は出身幼稚園や保育園の名前で合否が決まることはありません。
願書に「〇〇保育園」や「〇〇幼稚園」と書かれていても、目の前のお子さんが年齢相応の自立力を備えているかどうかが合格の鍵です。
無理に遠方のお受験幼稚園に通い、親子ともに疲弊するよりは、近所の保育園でのびのび遊びながら、週末の塾やお教室でしっかり準備を進める方が、結果的に良いご縁につながることが多いと私は感じています。
次にあなたができること
- 10月入試の日程を確認する:埼玉・神奈川の私立小学校の入試日を手帳に書き込み、東京の本番とのスケジュール調整や移動時間をシミュレーションしてみましょう。
- 廃材ボックスの準備:今日からトイレットペーパーの芯や空き箱を捨てずにリビングに「工作ボックス」を設置してください。これが慶應合格への第一歩となります。


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