保育園児の習い事は、「送迎ができるか」「子どもの体力が続くか」「本人が楽しめるか」の3つで選ぶのが基本です。小学校受験をする家庭は、体操や絵画・制作など考査につながる習い事を、受験しない家庭は、体力づくりや本人の興味を優先して選びましょう。
保育園に通う子どもは、平日の多くを園で過ごすため、習い事に使える時間や体力が限られます。親の送迎の都合もあり、「何を、いつ、どう通わせるか」に悩む家庭は多いものです。
以下では、共働き家庭の通い方のパターンと、小学校受験をする家庭・しない家庭それぞれの習い事の選び方、年齢別の始めどき、続けるためのポイントを紹介します。
共働き家庭の通い方3パターン
| 通い方 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 土曜日にまとめて通う | 親が送迎でき、子どもも元気な時間に取り組める | 人気の時間帯は埋まりやすい。土曜の外出や旅行がしにくくなる |
| 保育園の中で行われる教室を使う | 送迎がいらず、親の負担が少ない | 選べる種類が限られる。内容や先生を事前に確認したい |
| オンラインや送迎サービスを使う | 平日の夕方や夜の短い時間を使える | 費用がかかる。送迎を任せる場合は、子どもの様子を親も把握する |
平日の夕方に通う場合は、送迎をベビーシッターやファミリー・サポート・センターに頼む方法もあります。ファミリー・サポート・センターは自治体ごとに料金や利用方法が違うため、早めに登録しておくと安心です。
小学校受験をする家庭の習い事
受験を考えている家庭では、考査で求められる力につながる習い事を優先すると、限られた時間を生かせます。
| 習い事 | 内容の例 | 考査とのつながり |
|---|---|---|
| 体操(受験体操) | クマ歩き、ケンケン、ボールつき、指示を聞いて動くサーキット | 運動テスト、指示を聞いて動く力、待つ姿勢 |
| 絵画・制作 | クーピーでの塗り、はさみ・のり、工作、片付け | 絵画・制作のテスト、巧緻性、作品について話す力 |
| リトミック・音楽 | 音楽に合わせて体を動かす、歌、リズム遊び | 行動観察、音楽に合わせた運動(出題する学校もある)、集団での活動 |
| 自然・科学の体験教室 | 植物や生き物の観察、季節の体験、実験 | 常識・理科的な問題、面接での話題 |
体操や絵画・制作の教室が必要かどうかの見極め方は小学校受験で体操・絵画・制作教室は必要?考査内容の確かめ方と通うべき子の見分け方・上手な使い方、体操教室を始める時期は小学校受験の体操教室はいつから?始める時期の目安と受験体操の選び方で紹介しています。受験のための幼児教室と習い事を合わせると、週の予定が詰まりやすいので注意しましょう。
保育園に通っていても受験に不利にならない
「保育園だと、幼稚園の子より不利では」と心配する声もありますが、学校の公式の説明を見ると、通っている園の種類で合否が決まるわけではありません。
- お茶の水女子大学附属小学校:説明会のQ&Aで、選考は「幼稚園教育要領や保育所保育指針の範囲」の内容と説明しています。
- 慶應義塾幼稚舎:入学に関するQ&Aで、幼稚園に通っていなくても合否に影響はないと説明しています。
- 東京農業大学稲花小学校:2次の親子面接をZoomで行い、保護者は1名でも不利にならないと募集要項に記載しています(2027年度)。
習い事を考えるときも、「受験のために幼稚園の子に追いつかなければ」と詰め込むより、平日の体力を考えて、週末に無理なく続けられるものを選ぶほうが、結果的に準備が安定します。
受験しない家庭の習い事
| 習い事 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| スイミング | 体力づくりに役立ち、小学校の水泳の授業への自信にもつながる | 振替制度やスクールバスがあるかを確認 |
| 英語・英会話 | 歌やゲームで英語の音に親しめる。オンラインなら送迎不要 | 続けられる頻度と費用を考えて選ぶ |
| ピアノ | 指先を使い、毎日少しずつ練習する習慣が身につく | 家での練習に親の声かけが必要。楽器の用意も |
| 公文・学研などの学習教室 | 座って取り組む習慣、ひらがなや数の基礎 | 毎日の宿題の時間を生活に組み込む |
| サッカー・ダンスなど | 友だちと体を動かす楽しさを味わえる | 週末の試合や発表会の予定も確認 |
年齢別の始めどき
| 年齢 | 向いている習い事の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 年少(3〜4歳) | リトミック、スイミング(水慣れ)、英語の歌・ダンス | 楽しむことが第一。嫌がるときは無理に続けない |
| 年中(4〜5歳) | 体操、絵画、ピアノ、ダンス | 手先が器用になり、ルールのある遊びができる時期。受験する家庭は幼児教室も検討 |
| 年長(5〜6歳) | 学習教室、サッカー、プログラミングなど | 入学に向けて、座って取り組む習慣や達成感を大切に |
習い事を続けるためのポイント
- 平日に通う習い事は、1つか2つまでにする
- 体験レッスンで、子どもが楽しめるか・先生との相性を確かめる
- 振替制度があるかを確認する(急な発熱や残業に備える)
- 月謝のほかに、入会金・教材費・発表会費などもかかるか確認する
- 保育園で疲れている日は、休ませることもためらわない
よくある質問
Q. 子どもが「行きたくない」と泣く場合は?
理由によって対応を変えましょう。疲れや眠気が原因なら、曜日を変えたり一時的に休んだりします。先生や内容が合わない場合は、教室を変えることも考えます。なんとなく気が進まないだけなら、行けば楽しめることも多いので、終わったあとの楽しみを用意して送り出すのも一つの方法です。
Q. 送迎が間に合わない場合は?
ベビーシッターやファミリー・サポート・センター、祖父母の協力なども選択肢になります。保育園の中で行われる教室や、オンラインの習い事を選ぶ方法もあります。
Q. 習い事はいくつまで掛け持ちできますか?
子どもの体力や性格によりますが、保育園児の場合、平日は1つか2つまでにし、週末に1つ加える程度が無理のない範囲と考える家庭が多いようです。子どもの様子を見ながら決めましょう。


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