慶應幼稚舎と横浜初等部、どちらを目指すべきか迷われている保護者の方へ
小学校受験の中でも特に注目される慶應義塾の2つの小学校、広尾の伝統校「幼稚舎」と2013年開校の「横浜初等部」について、その違いを正しく理解することは合格への第一歩と言えます。
両校は名前は似ていますが、入試の内容や校風が大きく異なるため、対策も変わってきます。
この記事では、慶應幼稚舎と横浜初等部の入試科目や校風の違い、併願の可否や願書のポイントなどを詳しく解説します。
お子さまに合った学校選びの参考にしてください。
1. 【最大の違い】入試科目の比較と特徴

慶應幼稚舎はペーパーテストがなく、横浜初等部は難易度の高いペーパーテストが課されます。
| 項目 | 慶應義塾幼稚舎(広尾) | 慶應義塾横浜初等部(あざみ野) |
|---|---|---|
| ペーパーテスト | なし(0点) | あり(難関) |
| 試験内容 | ①運動テスト(サーキット等) ②行動観察(自由遊び) ③絵画・制作 |
①一次試験:ペーパーテスト ②二次試験:運動・行動観察・制作 |
| 親の面接 | なし | なし(※願書の作文が重い) |
| 求める能力 | 「感性と身体能力」 動物的なカン、独創性、リーダーシップ |
「知性と総合力」 事務処理能力、粘り強さ、基礎学力 |
2. 校風と教育方針の違い
幼稚舎は伝統的な自由放任の教育、横浜初等部は現代的な実力主義が特徴です。
慶應義塾幼稚舎(伝統校)
担任持ち上がり制で、6年間同じ担任またはチームが担当します。
クラスの結束力が強く、卒業後も深い絆が続くと言われています。
宿題は少なく、教科書もあまり使わず、子どもの自主性を尊重する自由放任のスタイルです。
古くからの卒業生や関係者が多いため「縁故」が強いとの噂もありますが、近年は実力で合格するフリー枠も増えている傾向があります。
慶應義塾横浜初等部(現代校)
一般的な小学校に近いクラス替えや担任変更があります。
伝統を尊重しつつ、ICT教育や英語教育など現代的なカリキュラムを積極的に取り入れています。
開校して歴史が浅いため、しがらみが少なく、ペーパーテストの結果によるフェアな選抜が行われていると評価されています。
3. 併願は可能か?負担と戦略のポイント
日程的には併願可能ですが、対策の負担は大きくなります。
幼稚舎の試験は11月上旬、横浜初等部は11月中旬に行われるため、スケジュール上は両校の受験が可能です。
しかし、幼稚舎は絵画・体操・行動観察に特化した対策が必要で、横浜初等部は高難度のペーパー対策が必須です。両方を同時に準備するのはかなりの負担になるでしょう。
4. 願書と親の役割について
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両校とも親の面接はありませんが、願書の内容が合否に大きく影響します。
特に願書の自由記入欄や作文課題では、福澤諭吉の著書『福翁自伝』を読み込み、家庭の教育方針と学校の理念が合致していることを論理的かつ情熱的に伝えることが求められます。
まとめ:お子さまに合う慶應はどちらか?

名前は同じでも、幼稚舎と横浜初等部は教育方針や入試内容が大きく異なります。
幼稚舎に向いているお子さま
じっとしているのが苦手で、運動や絵を描くことに集中力を発揮するタイプ。
親御さんが「小学生は遊びを優先し、勉強は中学からでよい」と考えられる家庭に合う傾向があります。
横浜初等部に向いているお子さま
机に向かってパズルや問題を解くのが好きで、知的好奇心が強いタイプ。
基礎学力をしっかり身につけてほしいと考える現実的な家庭に向いていると言えます。


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