私立小学校に入れば安心というイメージの裏側には、見えにくい課題も存在します
私立小学校には、公立にはない魅力的な教育環境やカリキュラムがありますが、一方で競争や格差、いじめなどの問題も見逃せません。
本記事では、私立小学校の理想と現実のギャップを丁寧に解説します。
この記事でわかること:私立小学校で起こりうる学力のつまずきや経済的格差、いじめの特徴、退学の実態とその対策について理解できます。
1. 「合格=ゴール」ではない!学力不振と「深海魚」のリスク

私立小学校は優秀な子どもが集まるため、競争が激しく、学習についていけなくなる子もいます
先取り学習とハイスピードな授業
多くの私立小学校では、公立とは異なる独自のカリキュラムで授業が進みます。
進度は速く、内容も高度です。
小学校受験のペーパーテストが得意な子でも、入学後の教科学習でつまずくことがあります。
「深海魚」になってしまう構造
授業についていけなくなると浮上が難しく、成績下位層に定着する「深海魚」と呼ばれる状態になることがあります
補習体制は学校によって異なり、手厚くフォローするところもあれば、家庭や塾でのカバーを求める学校もあります。
深海魚状態になると自己肯定感が低下し、「自分は学校のお荷物だ」と感じる子もいます。
内部進学の「足切り」という恐怖
大学附属校でも、全員が希望通りに進学できるわけではありません。
成績や生活態度の基準を満たさない場合、他校への進学を勧告されることがあります。
2. 教室に潜む「見えないカースト」と経済格差

私立小学校は裕福な家庭が多いですが、その中でも経済力の差が子どもたちの間で感じられることがあります
「サラリーマン富裕層」vs「桁違いの富裕層」
年収1000万〜1500万円程度の家庭は私立小学校内では「普通」または「質素」と見られることがあり、代々の資産家や開業医などの家庭とは大きな差があります。
無理をして入学させた場合の親の負担
経済的にギリギリの状態で入学すると、見えない水準に合わせることに疲弊し、親の精神的負担が大きくなる傾向があります
3. 「イジメがない」は幻想? 閉鎖的空間の人間関係
私立小学校にもいじめは存在し、公立とは異なる陰湿な形で起こることがあります
逃げ場のない「6年間〜16年間」
私立小学校や一貫校はメンバーが変わらず、一度ついた人間関係やレッテルは卒業まで続くことがあります。
これは子どもにとって強い閉鎖空間となり得ます。
「頭の良い子」のいじめ
知能の高い子どもたちによるいじめは、目立つ暴力ではなく、無視や仲間外し、LINEグループからの排除など精神的な追い詰め方が主流です。
親の職業や通学時の車種、成績などでマウントを取り合うスクールカーストも存在します
親同士の派閥争い
保護者の人間関係も複雑で、役員決めやランチ会で形成される派閥により、子どもに影響が及ぶこともあります。
4. 「自主退学」という現実

私立小学校には退学制度があり、学費滞納や素行不良、親の過度なクレームなどで退学となるケースがあります
公立小学校では義務教育期間中の退学はほぼありませんが、私立は契約に基づくため、事情により転校を余儀なくされることがあります。
5. 「こんなはずじゃなかった」を防ぐために
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私立小学校の課題を理解し、リスクを踏まえた上で対策を考えることが大切です
① 経済的シミュレーションは余裕を持って行う
学費だけでなく、交際費や塾代、寄付金なども含めて生活レベルを落とさずに支払えるかを基準にしてください。
② 学校選びは偏差値より校風を重視する
子どもの性格と学校のカラーが合うかを見極めることが重要です。競争が好きな子には進学校が合う一方、のんびり屋の子は深海魚になるリスクがあります。
③ 学校に期待しすぎず、親もサポート役として覚悟を持つ
勉強のフォローや人間関係のトラブル解決は親の責任と考えると、冷静に対応しやすくなります。
④ 逃げ道を持つ
もし学校が合わなければ公立に転校したり、中学受験で環境を変えたりする選択肢を心に留めておくことが子どもの負担軽減につながります。
お受験ラボでは、今後も役立つ情報をお届けします。


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