私立小学校に入学すれば、すべてが安心というわけではありません。授業についていけなくなる、内部進学の基準に届かない、家庭の経済的な差を感じる、人間関係が固定される、そして私立小学校には退学の制度もあります。起こりうることを知ったうえで学校を選び、入学後も早めに手を打てるようにしておきましょう。
憧れの学校に合格しても、入学後に「こんなはずではなかった」と感じる家庭もあります。この記事では、私立小学校で起こりうる5つの課題と、事前にできる備えを整理しました。
私立小学校で起こりうる5つの課題【一覧】
| 課題 | 起こりうること | 事前にできる備え |
|---|---|---|
| 学習のつまずき | 独自のカリキュラムや速い進度についていけなくなる | 低学年から家庭学習の習慣を続ける。早めに担任に相談 |
| 内部進学の基準 | 成績や生活面の基準に届かず、系列中学に進めない | 入学前に内部進学の条件を確認する |
| 経済的な差 | 暮らしぶりの差を感じ、無理な付き合いで疲れる | 6年間の資金計画を立て、「うちはうち」を貫く |
| 人間関係の固定 | クラス替えが少なく、トラブルが長引きやすい | 子どもが話しやすい家庭をつくり、早めに学校に相談 |
| 退学の制度 | 学費の滞納や重大な規則違反などで退学になることがある | 学校の規則と、学費を払い続けられるかを確認 |
1. 学習のつまずき
多くの私立小学校は、独自のカリキュラムで授業を進めます。受験のペーパーテストが得意だった子でも、文章の読み取りや算数の考え方でつまずくことがあります。
一度授業についていけなくなると、取り戻すのに時間がかかります。補習の体制は学校によって違うため、家庭でも低学年から学習の習慣を続け、気になることがあれば早めに担任の先生に相談しましょう。
2. 内部進学の基準
大学附属の学校でも、系列の中学校に全員が無条件で進めるとは限りません。成績や生活面の基準に届かない場合、ほかの中学校への進学を考える必要が出てくることもあります。各校の進学の仕組みは私立小学校の卒業後の進路で比べています。
3. 経済的な差
私立小学校には経済的に余裕のある家庭が多く、持ち物や休日の過ごし方、保護者の付き合いなどで差を感じることがあります。経済的にぎりぎりの状態で入学すると、周りに合わせようとして親が疲れてしまうことも。6年間の学費と学費以外の費用を見積もり、無理のない計画を立てておきましょう。
費用の目安は私立小学校の学費は6年間でいくら?主要校の初年度納入金と公立+中学受験の比較、年収の考え方は私立小学校に通わせるには年収いくら必要?6年間の費用と家計の目安の考え方で紹介しています。
4. 人間関係の固定
私立小学校には、6年間クラス替えのない学校や、1学年のクラス数が少ない学校があります。良い関係が続くことが多い一方で、トラブルが起きると長引きやすい面もあります。いじめや保護者同士の関係については私立小学校のいじめと保護者同士の関係|悩みやすい場面と対応のポイントで詳しく紹介しています。
5. 退学の制度
公立の小学校では、法律上、退学の処分を行うことはできません。一方、私立や国立の小学校では、学校の規則にもとづいて退学となることがあります。学費の滞納や、重大な規則違反などが理由になることがあるため、入学前に学校の規則と資金計画を確認しておくことが大切です。
退学や転校で公立小学校に移ることになった場合、子どもは大きな環境の変化を経験します。子どもの気持ちに寄り添いながら、新しい学校になじめるよう支えましょう。
「こんなはずじゃなかった」を防ぐために
- 説明会や行事で、学校の良い面だけでなく大変な面も確かめる
- 内部進学の条件、補習の体制、保護者の関わり方を事前に確認する
- 6年間の資金計画を、学費以外の費用も含めて立てる
- 入学後は、困りごとを早めに担任の先生に相談する
よくある質問
Q. 私立小学校から公立小学校に転校することはできますか?
できます。住んでいる地域の公立小学校に転入する手続きになります。転校を考えるときは、子どもの気持ちを大切にしながら、時期や手続きを学校や自治体に相談しましょう。
Q. 授業についていけるか心配です。入学前に何をすればいいですか?
入学前は、生活リズムを整え、毎日短い時間でも机に向かう習慣を続けることが大切です。受験で身につけた「話を聞く」「最後までやり抜く」姿勢が、入学後の学びの土台になります。


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