小学校受験で「ゆる受験」と「ガチ受験」、どちらを選ぶべきか悩む保護者の方も多いでしょう。
これまで小学校受験では、トップ校を目指す「ガチ受験」が主流でしたが、近年は子どもの負担を抑えつつ適した学校を目指す「ゆる受験」も注目されています。
この記事では、「ガチ受験」と「ゆる受験」の違いやメリット・デメリット、将来役立つ力の観点から比較し、ご家庭に合った選び方のポイントをお伝えします。
1. 「ガチ受験」と「ゆる受験」の違いとは?

まずは両者の特徴を整理し、ご家庭の受験スタイルをイメージしましょう。
ガチ受験:トップ校を目指すアスリート型
志望校は慶應、早稲田、雙葉など倍率が非常に高い難関校が中心です。
通塾頻度は週3〜5回で、複数の教室や専門教室を掛け持ちすることも珍しくありません。
生活はお受験中心で、親子ともにスケジュールが塾や模試に合わせられます。
年間の費用は150万円〜300万円以上になることもあります。
ゆる受験:コスパとQOLを重視したスマート型
志望校は中堅私立小や倍率が比較的低い学校が中心で、難関校は「ご縁があれば」というスタンスです。
通塾は週1回程度で、家庭学習をメインにすることが多いです。
保育園や幼稚園の生活や習い事を犠牲にせず、無理のない範囲で対策を進めます。
費用は年間30万円〜80万円程度が目安です。
2. 「ガチ受験」のメリット・デメリット

難関校合格を目指すガチ受験は、メリットとリスクがはっきりしています。
メリット:達成感とブランド力
早慶などの大学附属校に入れば、大学受験の負担を軽減できる可能性があります。
また、厳しい受験準備を通じて親子で精神力を鍛えられ、やり抜く力(グリット)が育まれます。
さらに、難関校のネットワークは将来の人脈形成に役立つこともあります。
デメリット:燃え尽き症候群や自己肯定感の低下
入学時に親子ともに疲弊してしまう「燃え尽き症候群」のリスクがあります。
また、模試や合否の結果で評価されるため、第一志望に落ちた際に子どもの自己肯定感が下がる可能性があります。
自由な発想や子どもらしさが失われる懸念も指摘されています。
3. 「ゆる受験」のメリット・デメリット

ゆる受験は戦略的な選択と集中によるメリットがあります。
メリット:子どもらしさとコスパの良さ
過度な詰め込みを避けるため、子どもの好奇心や主体性を守りやすいです。
受験費用を抑えた分、入学後の留学や他の習い事に投資できる点も魅力です。
また、親子のストレスが少なく、家庭の雰囲気が良好に保たれやすい傾向があります。
デメリット:選択肢の狭さと後悔の可能性
難関校は対策なしでは合格が難しく、志望校が限定されることがあります。
また、結果が思わしくなかった場合に「もっと頑張ればよかった」と感じる後悔が生まれることもあります。
4. 将来役立つ力はどちらで育つ? 非認知能力の視点から

子どもの長い人生を考えると、どちらの受験スタイルが良いかは目的によって異なります。
ガチ受験が育む力
高いハードルを乗り越えるための規律や忍耐力が養われると考えられます。
嫌なことでも我慢して努力する姿勢や計画的に取り組む力は、社会での成功に役立つ基礎体力となるでしょう。
ゆる受験が守る力
自己肯定感や知的好奇心を保ちやすい点が特徴です。
学ぶことを楽しむ感覚を持ち続けられ、AI時代に求められる創造性や独自の視点が育ちやすい傾向があります。
5. 避けるべきパターンと戦略的ゆる受験のすすめ
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親の覚悟と子どもに求める結果が合わない「中途半端な受験」は避けるべきです。
例えば、週1回の対策で難関校合格を目指す高望みや、ガチで課金したのに合格できなかったケースは親子ともに負担が大きくなります。
この方法なら、合格すればコスパよく良い環境を得られ、万が一公立に進んでも身につけた力は役立ちます。
重要なのは、「我が家のリソース(時間・金・体力)で笑顔で続けられる範囲」を見極めることです。
その範囲内での挑戦が、子どもの将来の幸せにつながる受験の正解と言えるでしょう。


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