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小学校受験塾5教室を徹底比較|料金・実績・指導法の違いを詳しく解説

小学校受験塾5教室を徹底比較|料金・実績・指導法の違いを詳しく解説1
目次

はじめに

小学校受験を控えるご家庭にとって、塾選びは大きな悩みの一つです。首都圏で人気の高いジャック幼児教育研究所、伸芽会、スイング幼児教室、理英会、こぐま会の5教室は、それぞれ独自の教育方針と実績を持ち、多くの受験生を支えています。

しかし、どの塾が最適かは、ご家庭の状況やお子さまの性格、志望校によって大きく異なります。この記事では、これら5つの塾を料金、合格実績、指導スタイルなど多角的に比較し、あなたに合った塾選びの参考となる情報をお届けします。

Part 1: 5教室の基本スペック比較

教室 設立年 歴史 本部所在地 教室数 企業形態
ジャック 1969年 55年 東京都世田谷区 約10教室 個人経営(職人気質)
伸芽会 1956年 69年 東京都豊島区 約24教室 東証プライム上場企業(リソー教育グループ)
スイング 2011年 14年 東京都港区 4教室 ベンチャー企業(独立系)
理英会 1973年 52年 神奈川県横浜市 約30教室 独立系企業
こぐま会 1985年 40年 東京都渋谷区 4教室 独立系企業

最も歴史が長いのは伸芽会で69年の実績があります。長年のデータ蓄積と信頼度の高さが特徴です。一方、スイングは2011年設立の新興塾ですが、急速な成長を遂げています。教室数では理英会が約30教室と最大規模で、神奈川エリアに強みを持っています。スイングとこぐま会は少人数制を重視し、4教室と小規模ながら質の高い指導を行っています。

Part 2: 合格実績の徹底比較

学校名 ジャック 伸芽会 スイング 理英会 こぐま会 合計
慶應義塾幼稚舎 55名 37名 55名 45名 25名 217名
早稲田実業学校初等部 56名 多数 20名超 60名 15名 150名+
慶應義塾横浜初等部 26名 多数 26名+
東京農業大学稲花小学校 51名 51名
暁星小学校 45名 28名 30名 103名
成蹊小学校 50名 50名
雙葉小学校 20名 20名
白百合学園小学校 多数 18名 18名+
学習院初等科 30名 30名
お茶の水女子大附属 20名 20名
学芸大附属 38名 38名

慶應義塾幼稚舎ではジャックとスイングが55名ずつでトップを争い、伸芽会と理英会が続きます。スイングの急成長が目立ちます。早稲田実業学校初等部では理英会が最多の60名を輩出し、ジャックがそれに続きます。東京農業大学稲花小学校ではスイングが定員の約7割を占める圧倒的な実績を誇ります。女子校ではこぐま会が特に強く、雙葉や白百合で多数の合格者を出しています。理英会は神奈川エリアを中心に幅広い学校で安定した合格者を輩出しているのが特徴です。

Part 3: 教育方針・指導スタイルの比較

教育理念の違い

教室 中心理念 サブテーマ 指導アプローチ
ジャック 協調性・自発性 競争心育成・体操強化 志望校別クラス制(競争型)
伸芽会 創造性・体験学習 自助力・探究心 母子分離・大規模模試
スイング 自律力・自立心 実績至上主義・効率重視 PDCAサイクル高速回転・成績順クラス分け
理英会 非認知能力・協調性 楽しさ・安定性 体験・実験型(どんちゃか母体)
こぐま会 論理的思考力 詰め込み排除 身体→事物→対話の3段階学習

授業スタイルの特徴

教室 授業時間 親の関わり クラス編成 競争環境 雰囲気 少人数制
ジャック 90分 親同伴 志望校別 競争型 職人的・温かい ×
伸芽会 60分 完全母子分離 進度別 標準的 組織的・手厚い 一部あり
スイング 50分 親同伴+見学 成績順 非常に厳しい 実力主義・シビア ×
理英会 50~60分 参観可能 志望校別 穏やか アットホーム ×
こぐま会 50~60分 参観可能 レベル別 穏やか 知的・対話的 ○(約10名)

教育の質と向き不向き

ジャック: 協調性や体操に強みがあり、志望校別クラスで競争心も育てます。思考力よりテクニック重視の傾向があり、グループ活動が好きなお子さまに向いています。

伸芽会: 創造性と体験学習を重視し、手厚いサポートが特徴です。費用は高めですが、創造的思考ができるお子さまや親のサポートを望むご家庭に適しています。

スイング: 短期成果と効率を追求し、成績順クラス分けで競争が激しいため、負けん気の強いお子さまに向いていますが、プレッシャーも大きいです。

理英会: 楽しさと安定性を重視し、体験型授業が特徴。神奈川エリアに強く、学ぶ楽しさを大切にするお子さまに合いますが、個別対応には限界があります。

こぐま会: 論理的思考力育成に力を入れ、女子校や国立小学校志望のお子さまに特に適しています。少人数制で温かい環境ですが、激戦校対策には別途工夫が必要です。

Part 4: 料金体系の徹底比較

基本月謝(年長コース、週1~2回)

教室 入塾金 月謝 料金の特徴
ジャック 2~4万円 最も安い 基本月謝は安いが追加費用が増えやすい
伸芽会 88,000円 14万円 最も高額。サービス充実で質の対価
スイング 5~10万円 3~5万円 中程度で安め。短期成果重視
理英会 5~10万円 2.5~4万円 非常に安い。教材充実
こぐま会 5~10万円 3~5万円 中程度。通信教育で低コスト化可能

季節講習費用と年間総費用

夏・冬・春講習やGW特訓の費用は、伸芽会が最も高く、年間総費用は246~340万円に達します。理英会は年間55~88万円とリーズナブルで、こぐま会やスイングも比較的抑えめです。ジャックは基本料金は安いものの、志望校別講習などで追加費用がかかる傾向があります。

Part 5: エリア別・志望校別「最適な教室」の選択

エリア別通学可能性

  • 東京23区内:5教室すべて通いやすい
  • 神奈川県:理英会が圧倒的に多く、通いやすい
  • 埼玉県・千葉県:伸芽会が比較的広く展開、スイングは通学困難
  • 地方:こぐま会の通信教育が有力選択肢

志望校別おすすめ教室

  • 慶應義塾幼稚舎: スイングとジャックが実績トップ。伸芽会との併用も増加中。
  • 早稲田実業学校初等部: 理英会が最多合格者。ジャックとスイングも選択肢。
  • 慶應義塾横浜初等部: 理英会が強く、スイングも実績あり。
  • 東京農業大学稲花小学校: スイングが圧倒的。校風とカリキュラムがマッチ。
  • 女子校(雙葉・白百合): こぐま会が特に強く、理英会も実績あり。
  • 国立小学校(お茶の水・学芸大): こぐま会が思考力重視で適合。
  • 暁星・成蹊小学校: 理英会とジャックがバランス良く対応。

Part 6: 子どもの性格タイプ別「最適な教室」

  • 競争心が強い子: スイングが最適。ジャックも次点。
  • 協調性がある子: ジャックが向いており、理英会も良い選択。
  • 内向的で思考型の子: こぐま会が最適。理英会も合う。
  • 創造性豊かな子: 伸芽会が適しており、こぐま会も次点。
  • 個別対応が必要な子: こぐま会の少人数制が向く。
  • マイペースな子: 理英会やこぐま会の通信教育が合う。

Part 7: 保護者のタイプ別「最適な教室」

  • 合格最優先: スイングが効率的。ジャックも安定。
  • 楽しさと合格の両立: 理英会がバランス良く、ジャックも温かい。
  • 思考力育成重視: こぐま会が本質的。伸芽会も創造性重視。
  • 手厚いサポート希望: 伸芽会が充実だが費用高め。
  • 親の負担軽減: 伸芽会の母子分離やスイングの短時間授業。
  • 地方在住: こぐま会の通信教育が有力。
  • 経済的制約あり: 理英会がリーズナブル。ジャックも検討可能。

Part 8: 複合戦略=「併用」「転塾」タイミング

  • ジャック基盤+スイング仕上げ: 年少~年中はジャックで基礎固め、年長秋以降にスイングへ転塾。両塾の強みを活かせますが、費用増と適応期間の負担があります。
  • 理英会ベース+伸芽会データ活用: 理英会で基礎を築き、年長後期に伸芽会の模試やセミナーで戦略を練る。費用を抑えつつデータ分析が可能です。
  • こぐま会+ペーパー特化塾: こぐま会で思考力を育て、秋以降にペーパー塾で得点力を強化。両方の良さを活かせますが費用は増加します。
  • スイング集中型: 年長1年間スイングに専念。シンプルで効率的ですが、他塾との比較ができず、厳しい環境に適応できない場合はリスクもあります。

Part 9: 各教室の「隠れたリスク」と「注意点」

  • ジャック幼児教育研究所: 合格者数は多いものの占有率は低め。講師の個人差が大きく、協調性重視で突出した実力を伸ばしにくい場合もあります。
  • 伸芽会: 高額な月謝が継続の壁になることがあります。創造性重視のためペーパー特化校には別途対策が必要です。営業が強いとの評判も聞かれます。
  • スイング幼児教室: 指導が厳しくプレッシャーが大きいです。脱落者も一定数います。慶應・稲花特化で他校志望には物足りないこともあります。
  • 理英会: 神奈川中心のため都内難関校では別塾との併用が望ましいです。大規模教室で個別対応が難しい場合もあります。
  • こぐま会: 思考力重視でペーパー特化校では実績が伸びにくい傾向があります。小規模ゆえ定員制限がある点にも注意が必要です。
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この記事を書いた人

お受験ラボ編集部です。
私たちは、首都圏の私立小学校受験を中心に、ご家庭の不安や疑問に寄り添いながら情報を届ける教育ライターチームです。

一部の記事には、幼児教育の現場経験が豊富な先生方の監修が入っていますが、
学校や試験内容は毎年大きく変化するため、すべての記事が常に最新の情報であるとは限りません。
その点だけ、あらかじめご理解いただければ幸いです。

最新動向の反映には努めつつ、
「今、保護者が本当に知りたいこと」を軸に、正確で実践的な情報の発信を続けています。

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