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お茶の水女子大附属小学校入試の抽選倍率と第2次検定のポイント解説

お茶の水女子大附属小学校入試の抽選倍率と第2次検定のポイント解説1

お受験ラボ編集部です。お茶の水女子大附属小学校の入試について知りたいあなたへ

お茶の水女子大学附属小学校の入試は「運だけで決まる」「くじ引きで実力が反映されない」といった声をよく耳にします。確かに国立小学校の中でも独特な抽選システムがあり、戸惑う保護者も多いでしょう。私も多くの受験生と接してきましたが、運の要素は大きいものの、実際には確実に実力が問われる場面が存在します。

この記事では、2025年度の最新データをもとに、志願者数や通過率を踏まえながら、1次抽選・2次検定・3次抽選という3段階の入試の仕組みを詳しく解説します。これからお茶の水女子大附属小学校を目指すあなたに、現実的な対策のヒントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

目次

1. 驚異の倍率!2025年度の志願者数と「第1次抽選」の壁

お茶の水女子大学附属小学校の入試は、まず「第1次検定(抽選)」から始まります。ここで多くの受験生がふるい落とされるのが現実です。

区分志願者数1次抽選通過者数(目安)通過率
男子1,143名約166名約14.5%
女子1,634名約161名約9.8%

※通過者数は例年の傾向と一部速報値に基づく推計です。

この数字からわかるように、男子は約7人に1人、女子は約10人に1人しか1次抽選を通過できません。この段階では子どもの学力や人間性は一切考慮されず、完全に「運」の世界です。多くのご家庭が試験会場に入ることすら叶わず、悔しい思いをしています。

ただし、逆に言えば「1次抽選を通過した受験生は全体の10〜15%に選ばれた強運の持ち主」です。ここを突破すれば、次の「第2次検定」という本当の勝負の場に進むことができます。

2. 「第2次検定」こそ実力勝負!評価されるポイントとは

1次抽選を突破した約160名(男女別)の受験生は、次に「第2次検定」に進みます。ここは抽選ではなく、完全に「実力勝負」のステージです。

2次検定の実質倍率は?

1次通過者約160名から最終候補者約50名前後に絞られるため、倍率は約3倍〜4倍となります。これは何千人もの志願者から見れば大幅な絞り込みですが、私立小学校の入試と比べても決して不可能な数字ではありません。ここでしっかり対策を積んできた成果が問われます。

具体的な試験内容(過去問傾向)

お茶の水女子大附属小学校の特徴は、ペーパーテストに偏らず、「行動観察」と「個別テスト」を重視している点です。

行動観察(集団テスト)

  • 内容: 自由遊び、集団での制作、ゲーム(じゃんけん列車、模倣体操など)
  • 見られる力: 初対面の子どもたちと仲良く遊べるか、ルールを守れるか、自分の意見を伝えつつ協調できるか
  • 対策: 幼児教室の模擬テストや、公園などで知らない子どもと遊ぶ経験が役立ちます

個別テスト(口頭試問・実技)

  • 内容: 先生と1対1での対話。おはじきを使った数の話、絵を見てのお話づくり、紐結びや箸使いなどの巧緻性
  • 見られる力: 先生の目を見て話せるか、指示を正しく理解できるか、生活習慣が身についているか

保護者作文・面接

例年、保護者向けのアンケートや作文が課されることがあります。学校の教育方針や理解度が問われる重要なポイントです。

この第2次検定では、学校側が「お茶の水にふさわしい子」を厳しく見極めます。つまり、1次抽選を通過すれば、あとは実力で合格を目指せるということです。

3. 最後にして最大の難関「第3次検定(抽選)」の仕組み

2次検定を優秀な成績で通過した男女各約50名は、最後に「第3次検定(抽選)」という厳しい壁に挑みます。

候補者数合格者数倍率
男女各 約50名男女各 25名2倍(50%)

ここでは2次検定の成績順ではなく、再び「抽選(くじ引き)」で合否が決まります。目の前で番号が引かれ、半数のご家庭が喜び、半数が悔しさを味わう瞬間です。

「実力があっても落ちる」という理不尽さを感じる場面ですが、国立校としての公平性や実験校としてのサンプリングの意味合いが強く、避けられない仕組みとなっています。

運に左右される部分もあるが、確実に実力を積み重ねることが合格への鍵

お茶の水女子大学附属小学校の入試は、以下の3段階で構成されています。

  1. 1次抽選:運(通過率 10〜15%)
  2. 2次検定:実力(通過率 約30%)
  3. 3次抽選:運(通過率 50%)

全体で見ると、男子は約45倍、女子は約65倍という非常に狭き門です。しかし、抽選があるからといって対策が無駄になるわけではありません。

1次抽選を通過した後に準備不足で2次検定で落ちてしまうのは、とても悔しい結果です。ですから、「1次抽選を通過したら必ず合格圏内に入れる実力をつけておく」ことが最も効果的な戦略となります。

運はコントロールできませんが、実力はあなたの努力次第で伸ばせます。まずは「もし抽選に通ったら」という前提で、日々の行動観察対策や口頭試問の練習を積み重ねていきましょう。その準備こそが、幸運が訪れたときにチャンスをつかむ力となるのです。

あなたとお子さんが、自信を持って進める選択ができるよう願っています。

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この記事を書いた人

お受験ラボ編集部です。
私たちは、首都圏の私立小学校受験を中心に、ご家庭の不安や疑問に寄り添いながら情報を届ける教育ライターチームです。

一部の記事には、幼児教育の現場経験が豊富な先生方の監修が入っていますが、
学校や試験内容は毎年大きく変化するため、すべての記事が常に最新の情報であるとは限りません。
その点だけ、あらかじめご理解いただければ幸いです。

最新動向の反映には努めつつ、
「今、保護者が本当に知りたいこと」を軸に、正確で実践的な情報の発信を続けています。

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