お受験ラボ編集部です。お茶の水女子大学附属小学校の受験を考えるあなたへ。倍率の高さや求められる能力の幅広さに戸惑いを感じていませんか。私も多くのご家庭を見てきましたが、合格の鍵は単なる学力だけでなく、学校が重視する人間性や行動力にあります。この記事では、2025年度の最新情報と過去の合格者の傾向をもとに、面接・作文・行動観察の具体的な対策をわかりやすく解説します。ぜひ参考にして、お子さんの合格に向けて準備を進めてください。
お茶の水女子大附属小学校が求める「合格する子」の3つの特徴
お茶の水女子大附属小学校の合格者には、単に学力が高いだけではない共通点があります。学校の教育理念「自主協同」に合致し、以下の3つの力が特に重視されています。
1. 自分の言葉でしっかり意見を伝えられる力(言語力)
個別テストや口頭試問では、「あなたならどうしますか?」といった質問が多く出されます。ここで重要なのは、黙り込んだり親の顔色をうかがったりせず、自信を持って自分の考えを伝えることです。
- 避けたい行動:黙ってしまう、親の反応を気にして答えられない
- 望ましい行動:「私は〇〇だと思います。なぜなら〜だからです」とはっきり話せる
2. リーダーよりも協調性のある調整役
行動観察では、目立って仕切るリーダータイプが必ずしも有利とは限りません。むしろ、周囲と調和しながら場の雰囲気を和ませる調整役が高く評価されます。
- 困っている友達に声をかけられる
- 自分の意見を押し通さず、相手の話も聞ける
- 「一緒にやろう」と協力を促すことができる
3. 指示を一度で理解し、すぐに行動できる聞く力
複雑な指示を一度で正確に理解し、即座に行動できるかは非常に重要です。例えば、「赤いボールを取って、青いカゴに入れてから戻ってきてください」といった指示を間違えずに遂行できるかが見られています。
面接・作文で親が見られるポイントと過去問対策
保護者作文(アンケート)の特徴と対策
二次検定では、保護者が別室でテーマに沿った作文を30分程度で書きます。過去のテーマ例は以下の通りです。
- 「本校は公立と異なる点が3つあります。そのうち2つについて考えを述べてください」
- 「子供が小学校を卒業する際、どのようになってほしいですか。また、そのために家庭でどうしますか」
- 「子育てで大切にしていることと、それをどう実践しているか」
対策としては、学校の教育理念(自主自律や広い視野など)を理解し、ご家庭の教育方針と結びつけて書く練習をしておくことが大切です。
親子面接・保護者面接でよく問われること
面接では親御さんの教育観が問われます。代表的な質問例は以下の通りです。
- 「お子さんの長所・短所は何ですか?」
- 「ご自身の教育観と異なる意見についてどう考えますか?」
- 「家庭でのルールはありますか?守れなかった場合はどう対応しますか?」
これらには正直かつ具体的に答えられるよう、しっかり準備しましょう。
行動観察・実技の過去問から見る具体的な対策
行動観察:自由遊びと集団制作の内容と対策
行動観察では、初対面の子どもたちとグループを作り、じゃんけん列車や模倣体操、空き箱を使った制作などを行います。
対策としては、公園や児童館で知らない子どもと遊ぶ経験を積むことが効果的です。また、「貸して」「いいよ」「ありがとう」といったやり取りを自然にできるようにしましょう。
特に重要なのは、道具の取り合いで譲ることができるか、あるいはじゃんけんで決めるなどトラブルを解決しようとする姿勢が見られています。
個別テスト・巧緻性の内容と家庭での準備
個別テストでは、口頭試問で絵を見て話を作ったり、数のおはじきを操作したり、マナーについて質問されたりします。巧緻性では、箸使い(豆つかみ)、紐結び、紙ちぎりなどの細かい作業が求められます。
家庭での対策は生活習慣の徹底が基本です。靴を揃える、挨拶をきちんとする、箸を正しく持つことを日常的に教えましょう。また、読み聞かせの後に「〇〇ちゃんはどう思ったかな?」と感想を聞く習慣をつけるのも効果的です。
付け焼き刃ではない「生活の質」が合格を左右する
お茶の水女子大学附属小学校に合格する子どもは、特別な訓練を受けたロボットのような存在ではありません。むしろ、よく遊び、よく学び、人の話をしっかり聞ける、素直で子どもらしい姿勢を持った子です。
過去問対策はもちろん重要ですが、それ以上に日々の生活習慣や親子の会話の質が、面接や行動観察の何気ない瞬間に表れます。運の要素もある学校ですが、二次検定に進んだ際に後悔しないよう、まずは「当たり前のことを丁寧にできる子」を育てることを心がけてください。
あなたとお子さんが、自信を持って進める選択ができるように願っています。


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