⚡ 3秒でわかるお茶の水女子大学附属小学校
- 1次抽選→2次検定→3次抽選の3段階。2025年度の志願者は2,777名(受験情報)
- 出願資格は23区内に保護者と同居していること。入学後も在学の条件
- 授業料はなし。附属中へは連絡進学(選考あり)、附属高校は女子のみ
お茶の水女子大学附属小学校(お茶小)は、文京区大塚にある国立小学校です。明治初期に創立された日本で最も古い国立小学校の一つで、大学の教育研究の場として先進的な教育を行っています。国立のため学費が私立の数分の一で済むことも、高い人気の理由です。
この記事では、学校の公開情報と入試データをもとに、倍率・抽選の仕組み・検定内容・日程・学費から、通学区域や男子の進路、受験家庭がよく抱く不安までを1ページにまとめました。
ひと目でわかるお茶の水女子大学附属小学校
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 男女各約25名、計約50名(内部進学者を除く) |
| 志願者・倍率 | 例年2,500〜3,000名前後、50倍以上 |
| 選考の流れ | 1次抽選 → 2次検定 → 3次抽選 |
| 検定内容 | 個別の口頭試問・制作、行動観察など(保護者作文あり) |
| 通学区域 | 東京23区内に保護者とともに居住していること |
| 日程 | 例年10月出願、11月に1次抽選、12月に2次検定・3次抽選 |
| 初年度の費用 | 約45万円(2年目以降は年約20万円) |
| 卒業後 | 附属中学校へ連絡進学(選考あり)。附属高校は女子校のため男子は高校受験 |
学校の基本情報と教育の特徴
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都文京区大塚2-1-1 |
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅・有楽町線「護国寺」駅から徒歩8分 |
| 種別 | 国立(お茶の水女子大学の附属校) |
| 児童数 | 717名 |
| クラス | 1学年3クラス(4〜6年には帰国児童教育学級あり) |
| 昼食 | 給食あり(校内の給食施設。回数やお弁当の日の有無は入学時の案内で確認) |
| 制服 | あり |
「自主自律」の精神と実験校としての役割
教育目標の中心にあるのは「自主自律の精神」です。子どもが自ら考え、判断し、行動する力を大切にしており、入試でも指示を待つ子より、状況を見て自分で動ける子が評価されやすいと言われています。
大学の教育研究の場として、新しい教育方法を実践する「実験校」の役割も担っています。
学校説明会のQ&Aと教育の特色(公式)
- 1次は抽選。人数が多く、物理的に全員の検定が難しいため(立会は出願時に選択)
- 2次の選考基準は公表しない。幼稚園教育要領などの範囲で総合的に判断し、前向きな姿勢を大切にする
- 3次の抽選は、国立附属小は抽選でいろいろな子どもを、という文部科学省の考えによる
- 補欠枠はなく、辞退があれば繰り上げがある
- 検定当日の付き添いは、児童1人につき保護者1人
- アフタースクールを設ける予定はない。登下校は保護者の送迎が必要になる場面がある
- 23区内の居住は、入学後も在学の条件
| 教育の特色 | 内容(公式) |
|---|---|
| 協力学年担任方式 | 学年を4〜5名の教員で見る |
| 教科担任制 | 3年生以上 |
| 創造活動 | 1975年から続く、子どもが自ら課題をつくる学習 |
| てつがく | 問いについて対話して考える時間 |
| 帰国児童教育学級 | 4年生以上 |
倍率と抽選の仕組み
志願者数と倍率
| 入試年度 | 志願者数 | 募集人員 | 倍率の目安 |
|---|---|---|---|
| 2025年度(2024年秋実施) | 2,777名(男子1,143・女子1,634) | 約50名 | 約55倍(男子約46倍・女子約65倍) |
例年2,500〜3,000名前後が志願し、女子のほうが倍率が高い傾向があります。
3段階の選考
- 1次検定(抽選):志願者の中から抽選で2次検定に進む人数を絞ります。志願者の多くが、検定を受ける前の抽選で選考を終えます。
- 2次検定(検定):個別の口頭試問・制作、行動観察などで、子どもの力が見られます。保護者は作文を書きます。
- 3次検定(抽選):2次の合格者の中から、最後に抽選で入学者が決まります。
抽選の結果は変えられませんが、2次検定を通過しなければ最後の抽選にも進めません。「抽選は天命、試験は人事を尽くす」と割り切って準備することが大切です。
偏差値は参考になる?
小学校受験に統一の偏差値はなく、お茶小は抽選があるため、偏差値で難しさを測るのはあまり意味がありません。系列の附属中学校については偏差値72前後と紹介されることもあり、2次検定で求められる力の高さの目安にはなります。
私立の難関校との比較
| 学校 | 募集人員 | 倍率の目安 | 偏差値の目安 | 考査の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| お茶の水女子大学附属小学校 | 約50名 | 50倍以上(抽選含む) | — | 抽選→個別・制作・行動観察(+保護者作文)→抽選 |
| 慶應義塾幼稚舎 | 144名 | 約10倍 | 70〜74前後 | 絵画制作・運動・行動観察。ペーパー・面接なし |
| 早稲田実業学校初等部 | 108名 | 約11倍 | 65〜68前後 | ペーパー・個別・行動観察・絵画・運動。2次で親子面接 |
| 学習院初等科 | 約80名 | 約9倍 | 60〜65前後 | ペーパーなし。個別テスト・集団・運動+保護者面接 |
| 東京農業大学稲花小学校 | 72名 | 約14倍 | 60〜65前後 | ペーパー・行動観察+オンライン親子面接 |
倍率の目安は2026年度の「志願者数÷募集人員」です。偏差値は幼児教室の模試や系列中学校の偏差値などをもとに、目安として言われることがある数値で、公式なものではありません。
2次検定の内容
個別の口頭試問
先生と1対1で対話し、考える過程や説明する力が見られます。過去には「3つのコップに同じ量の水を分けるにはどうするか」といった、答えを導く方法を説明する課題が出たと言われています。お話の記憶や図形、常識、ひも結びや箸使いなどの課題が出ることもあるようです。
絵画・制作
指示された制作や自由制作が行われ、穴あけパンチやホッチキスなどの道具を使うこともあります。材料をすべて使い切るといったルールが出されることもあると言われています。
行動観察
じゃんけん列車やすごろくなどの集団遊びを通して、ルールを守れるか、友達を尊重できるか、トラブルのときにどう対処するかが見られます。お茶小が最も重視するとも言われる項目です。
保護者作文
2次検定の際に保護者が作文を書きます。時間は30分前後、文字数は400〜800字程度で、テーマは当日発表されます。「自由とは」のような考えを問うテーマや、「子育てで大切にしていること」などが出たと言われています。親子面接が行われたという情報もあるため、志望理由や家庭の方針は話せるように準備しておくと安心です。
日程と通学区域
2027年度入試の日程
| 項目 | 2027年度(2026年実施) | 参考:2026年度 |
|---|---|---|
| 募集要項の配布 | 10月1日(木)〜26日(月)(ミライコンパス) | — |
| 学校説明会 | 10月3日(土)※事前予約制 | — |
| 出願 | 募集要項で公表 | 10月17日〜27日 |
| 1次検定(抽選) | 募集要項で公表 | 11月15日 |
| 2次検定・3次検定 | 募集要項で公表 | 12月8日〜12日 |
2次検定・3次検定は12月で、私立の難関校の合否がわかったあとに行われます。私立に合格して入学手続きをしたうえで、お茶小の結果を待つ家庭も少なくありません。
通学区域
出願できるのは、東京23区内に保護者とともに住んでいる子どもです。出願時だけでなく、入学後も在学中もこの条件を満たし続ける必要があります。引っ越しの予定がある家庭は特に注意しましょう。
日程や条件は毎年変わることがあります。必ず最新の募集要項で確認してください。
学費
国立小学校のため授業料はかからず、初年度は約45万円、2年目以降は年約20万円が目安です。私立と比べると大きく負担が少なくなります。制服代や給食費、教材費などの実費は別にかかります。
卒業後の進学先と男子の進路
附属中学校(共学)へ進むには、一般の受検者と同じ入学検定を受けます。そのうえで「連絡進学」という制度により、小学校での生活の様子も中学校に伝えられ、中学校が判断します。学校説明会のQ&Aでは、附属中学校への進学は結果として5〜6割程度で、男子より女子の比率が高い傾向と説明されています。内部進学を希望する場合は、他校との併願はできません。
附属高校は女子校のため、男子は中学卒業時に必ず高校受験をすることになります。男子の保護者は、入学時から中学・高校受験を見据えた教育プランを考えておく必要があります。詳しくはお茶の水女子大学附属小学校の男子の進路|附属中学校への進学と高校受験・進学先(公式)とお茶の水女子大学附属小学校の教育の特徴|研究校・てつがく・創造活動と入学後の生活で解説しています。
受験家庭がよく抱く不安と考え方
年中から検定までの準備スケジュール
- 年中〜年長の春:具体物を使った学習や、「なぜそう思ったの?」と理由を説明する会話を日常に取り入れます。
- 年長の夏:行動観察の練習で初対面の子と遊ぶ経験を積みます。保護者は作文の練習を始めます。
- 年長の10月:募集要項を入手し(10月1日〜)、説明会に参加して出願します。
- 年長の11月:1次抽選の結果を確認し、通過したら2次検定の準備に集中します。私立の受験もこの時期です。
- 年長の12月:2次検定と3次抽選で入学者が決まります。
よくある質問
Q. お茶の水女子大学附属小学校の倍率は何倍ですか?
募集約50名に対して例年2,500〜3,000名前後が志願し、倍率は50倍以上です。2025年度は男子約46倍、女子約65倍でした。
Q. 抽選は何回ありますか?
1次検定と3次検定の2回です。その間の2次検定で、個別の口頭試問・制作・行動観察などが行われます。
Q. 23区外に住んでいても受験できますか?
できません。東京23区内に保護者とともに住んでいることが条件で、入学後も満たし続ける必要があります。
Q. 学費はどのくらいですか?
初年度は約45万円、2年目以降は年約20万円が目安です。授業料はかかりません。
Q. 学童やアフタースクールはありますか?
学校説明会のQ&Aで、アフタースクールを設ける予定はないと説明されています。
まとめ:抽選と検定の両方を通る、23区の国立小学校
- 選考は1次抽選→2次検定→3次抽選。補欠枠はない
- 2次の基準は非公表。前向きな姿勢を大切にすると学校は説明
- 23区内の居住が出願と在学の条件
- 授業料なし。アフタースクールの予定はない
- 附属中へは連絡進学。附属高校は女子のみで、男子は高校受験
筑波大学附属小・竹早小との違いは、下の関連記事で紹介しています。
出典:お茶の水女子大学附属小学校 学校説明会資料・公式サイト、お茶の水女子大学附属中学校 公式サイト、受験情報サイト(2026年10月確認)。志願者数・検定の内容は受験情報によるもので、学校が公表しているものではありません。


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