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お茶の水女子大学附属小学校【2027年度】入試倍率と抽選および試験対策方法!

お茶の水女子大学附属小学校【2027年度】入試倍率と抽選および試験対策方法!1

小学校受験専門メディア「お受験ラボ」編集部です。都内の国立小学校の中でも特に人気が高く、難易度もトップクラスの「お茶の水女子大学附属小学校(お茶小)」。

「お茶の水に通わせたいけれど、抽選が厳しいと聞いて不安」「試験内容がわからず対策に悩んでいる」という保護者の方も多いでしょう。

お茶の水女子大学附属小学校の入試は、子どもの実力だけでなく運の要素(抽選)も合否に大きく影響する特殊なシステムです。しかし、運任せではなく、しっかりと準備をすることで合格の可能性は高まります。

本記事では、2026年度(令和8年度)入試を見据え、過去のデータをもとに倍率や抽選の仕組み、試験内容、面接対策までを「お受験ラボ」が丁寧に解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

1. お茶の水女子大学附属小学校とは?教育理念と学校の特色

まずは学校の基本情報と、なぜこれほどまでに人気があるのか、その理由を整理しましょう。

自主自律の精神を育む「実験校」

お茶の水女子大学附属小学校は、明治10年創立の日本最古クラスの国立小学校の一つです。大学の教育研究の場としての「実験校」の役割も担い、先進的で質の高い教育カリキュラムが実践されています。

教育目標には「自主自律の精神」が掲げられており、子どもたちが自ら考え行動する力を重視しています。そのため、入試でも「指示を待つ子」より「状況を見て自分で判断できる子」が高く評価される傾向があります。

圧倒的なブランド力とリーズナブルな学費

国立小学校の最大の魅力は、私立に比べて学費が非常に低いことです。

  • 初年度納入金:約15万円〜20万円程度(制服代等は別)
  • 年間授業料:無料(給食費・教材費などの実費のみ)

この低コストで国内最高峰の教育環境と「お茶の水」というブランド、そして優秀な同級生に恵まれることが、毎年高倍率の大きな要因となっています。

通学区域(学区)の制限について

お茶の水女子大学附属小学校には厳しい通学区域の制限があります。原則として「東京23区内」に保護者と共に居住していることが出願の条件です。出願時点でこのエリアに住民票があり、実際に居住している必要があります。

詳細は必ず最新の募集要項でご確認ください。

2. 【最難関】お茶の水女子大学附属小学校の抽選と倍率の仕組み

お茶の水女子大学附属小学校の入試を語る上で欠かせないのが、「抽選(くじ引き)」と「倍率」の問題です。

選考は3段階で行われます。

  1. 第1次検定(抽選)
  2. 第2次検定(行動観察・実技・面接など)
  3. 第3次検定(抽選)

つまり、「試験を受ける前に落とされる可能性があり、試験に合格しても最後は運で決まる」という、精神的にも非常に厳しい入試です。

最新の倍率傾向(2024・2025年度入試参考)

例年、男女合わせて2,000名〜3,000名前後の志願者が集まりますが、合格者は男女各25名程度(合計約50名)です。

  • 男子倍率:約40倍〜50倍
  • 女子倍率:約50倍〜60倍

第1次検定(抽選)の通過率は例年15%〜20%程度。つまり、8割以上の子どもが試験会場に入る前に涙を飲みます。

第2次検定(試験)を通過した優秀な子どもたちの中から、さらに第3次検定(抽選)で人数が絞られます。

抽選に対する心構えと対策

「抽選だから対策しても意味がない」と思うのは早計です。第2次検定では高度な行動観察や親子面接が行われ、ここでしっかり評価されなければ最後の抽選の土俵にも立てません。

「抽選は天命、試験は人事を尽くす」という割り切りを持ちつつ、できる限りの準備を進めることが合格への鉄則です。

3. 第2次検定の試験内容と対策【2026年入試予想】

第1次の抽選を突破したご家庭だけが挑める第2次検定。ここではペーパーテストの点数だけでなく、子どもの「人間力」や「家庭の教育力」が総合的に評価されます。

① 行動観察(集団遊び・共同作業)

お茶の水で最も重視されるのが「行動観察」です。

内容例:グループでのゲーム、自由遊び、お片付け、共同制作など。

見られているポイントは以下の通りです。

  • お友達と仲良く遊べるか(協調性)
  • ルールを守れるか(規範意識)
  • トラブル時の対処法(問題解決能力)
  • 先生の指示を正しく理解し行動できるか

対策:塾や模擬試験で初対面の子と遊ぶ経験を積ませましょう。普段の生活でも「使ったものを元に戻す」「お友達に譲る」など基本的なマナーを徹底することが重要です。

② 個別テスト(口頭試問・制作)

ペーパーテストではなく、先生と対面で行う個別テストが多いです。

内容例:お話の記憶、図形パズル、常識問題、紐結び、箸使いなど。

見られているポイントは以下です。

  • 先生の目を見て話を聞けるか
  • 自分の言葉でしっかり答えられるか
  • 手先の器用さ(巧緻性)

対策:ペーパー対策だけでなく、具体物を使った学習が効果的です。日常的に「なぜそう思ったの?」と問いかけ、自分の言葉で説明する練習をしましょう。

③ 親子面接・保護者作文

お茶の水は「親の受験」とも言われるほど、保護者の姿勢も重視されます。

保護者作文(アンケート)は第2次検定の受付時や待機時間に記入を求められることがあります。内容は「子育てで大切にしていること」「志望動機」などで、短時間でまとめる文章力が必要です。

面接は親子面接が中心で、子どもへの質問だけでなく保護者への質問も鋭いです。

  • 親への質問例:「お子様の長所と短所は?」「本校の教育方針をどう理解していますか?」
  • 子どもへの質問例:「今日ここまでどうやって来ましたか?」「お母さんの作る料理で何が好きですか?」

対策:夫婦で教育方針をすり合わせておくことが必須です。「お茶の水でなければならない理由」を学校の教育理念(自主自律や自然との触れ合いなど)と絡めて話せるよう準備しましょう。

4. 入学後の生活:男子の内部進学とアフタースクール事情

合格後の学校生活はどのようなものか、特に保護者の方が気にされるポイントをお伝えします。

男子の内部進学問題

お茶の水女子大学附属は名前の通り「女子大学」の附属校です。

  • 小学校から中学校へは男女ともに内部進学可能(連絡進学枠あり)
  • 中学校から高校へは女子のみお茶の水女子大学附属高校への連絡進学枠がありますが、男子は全員外部受験が必要

そのため男子児童の保護者は、小学校入学時から高校受験(または中学受験)を見据えた教育プランを考える必要があります。逆に言えば、難関高校へのチャレンジ環境が整い、進学実績も優秀です。

給食・PTA・アフタースクール

  • 給食は自校調理でおいしく、食育にも力を入れています。
  • PTA(父母会)は活動が活発で、保護者の協力が欠かせません。共働き家庭も多く、有給休暇を活用しながら参加されています。
  • アフタースクール・学童は学校敷地内に公設民営の施設があり、文京区内の学童を利用する家庭も多いです。共働き家庭への理解も年々進んでいます。

5. 合格へのスケジュールと直前対策のポイント

2026年度入試(2025年秋実施)に向けた大まかなスケジュールと、親が取り組むべきことを確認しましょう。

時期 内容 親がやるべきこと
年中〜年長春 基礎固め 幼児教室選び、学校説明会参加、過去問確認
年長夏 応用力・行動観察 夏期講習で集団行動対策、願書用写真準備
9月 募集要項配布 願書入手、志望動機・作文の推敲
10月上旬 出願(Web出願) ミライコンパスでの入力、ミスなく確認
11月中旬 第1次検定(抽選)結果確認 通過したらすぐ第2次準備開始
12月中旬 第2次検定(試験) 体調管理最優先、親子面接対策
12月中旬 第3次検定(抽選) 運命の瞬間、合格発表

まとめ:お茶の水女子大学附属小学校合格の鍵は「ブレない心」

お茶の水女子大学附属小学校の入試は、抽選という「運」の要素と、高度な行動観察という「実力」の要素が絡み合う非常に特殊な試験です。

「もし抽選で落ちたらどうしよう」と不安になる気持ちはよくわかります。しかし、お茶の水を目指して培った「人の話を聞く力」「自分の意見を言う力」「お友達と協力する力」は、他の私立小学校受験やその後の学校生活でも大きな財産となります。

「抽選はご縁。でも、そのご縁を引き寄せるのは日々の積み重ね」です。まずはお子様と一緒に楽しみながら、日々の生活の中で「自主自律」の芽を育てていきましょう。それが合格への最短ルートです。

お受験ラボからの次のステップ

お茶の水女子大学附属小学校の過去問傾向をもっと詳しく知りたい方は、次回の記事「【お茶の水】受かる子の特徴は?過去問傾向から見る面接・作文・行動観察の攻略法」もぜひご覧ください。具体的な試験問題の解き方や家庭でできる練習方法を深掘りしています。

※本記事の情報は執筆時点のものです。必ず学校公式サイトの最新募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

お受験ラボ編集部です。
私たちは、首都圏の私立小学校受験を中心に、ご家庭の不安や疑問に寄り添いながら情報を届ける教育ライターチームです。

一部の記事には、幼児教育の現場経験が豊富な先生方の監修が入っていますが、
学校や試験内容は毎年大きく変化するため、すべての記事が常に最新の情報であるとは限りません。
その点だけ、あらかじめご理解いただければ幸いです。

最新動向の反映には努めつつ、
「今、保護者が本当に知りたいこと」を軸に、正確で実践的な情報の発信を続けています。

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