⚡ この記事のポイント
- 迷ったら、考え続けるより3つの行動を試してみる
- 説明会は春〜夏に集中。年中のうちに学校を見ておくと選択肢が広がる
- 受験しないことも、家族が納得していれば合理的な選択
小学校受験をするかどうか迷ったときは、頭の中で考え続けるより、実際に動いてみるほうが答えに近づけます。①夫婦で目的と家計を整理する、②学校を実際に見に行く、③期間を決めて準備を試してみる。この3つを試すと、受験がわが家に合うかどうかが見えてきます。
「本当に必要なのか」「家計は大丈夫か」「子どもに向いているか」。考え始めると迷いは尽きません。迷ったまま準備を始めると、途中で親子ともに苦しくなることもあります。ここでは、後悔の少ない決め方として、決める前に試したい3つの行動と、決めるまでのスケジュールの目安を紹介します。
3つの行動の全体像
| 行動 | やること | わかること |
|---|---|---|
| 1. 夫婦で整理する | 受験の目的を話し合い、費用を試算する | 受験する理由と、無理のない予算 |
| 2. 学校を見に行く | 説明会・公開行事・登下校の様子を見る | 家庭の考えに合う学校があるか |
| 3. 準備を試してみる | 2〜3か月、体験授業や家庭学習を続けてみる | 子どもと家庭の生活に合うか |
行動1:夫婦で受験の目的と家計を整理する
「なぜ受験するのか」を言葉にする
「私立のほうが良さそう」という理由だけでは、迷いはなかなか晴れません。「なぜ私立が良いと思うのか」「その学校で子どもにどんな経験をしてほしいのか」と、理由を何度か掘り下げてみてください。目的がはっきりすると、公立小学校と習い事で十分なのか、私立や国立の環境が必要なのかを判断しやすくなります。
| よくある理由 | 掘り下げる問いの例 |
|---|---|
| 中学受験を避けたい | 付属の中学・高校に進めることが、わが家にとってどれくらい大事か |
| 教育方針に共感した | 具体的にどの方針か。家庭で大切にしていることと重なるか |
| 落ち着いた環境で学ばせたい | 公立の学区の学校を実際に見たうえでの判断か |
| 親が卒業生 | 子ども本人にとっても合う学校だと言えるか |
夫婦の考えの違いを確かめる
夫婦の考えが違ったまま始めると、途中で意見がぶつかったり、結果が出たときに責め合ったりすることにつながります。受験に何を期待し、何が不安なのかを、お互いに紙に書き出してから見せ合うと、話し合いが感情的になりにくくなります。
家計の見通しを立てる
受験の準備には、幼児教室や模試、講習などで年長の1年間に100万〜200万円程度かかるとも言われます。入学後の学費は、当サイトで各校の公式資料をもとに調べた範囲では、都内の主要な私立小学校で6年間の学校納付金が500万〜890万円程度です。文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」でも、私立小学校の学習費は年間約183万円(学校外活動費を含む)とされています。
きょうだいの教育費や住宅ローン、収入が変わったときのことも含めて、無理のない範囲かどうかを確かめておきましょう。費用の目安は小学校受験の費用はいくら?平均の目安と内訳・家計管理と節約のポイントと私立小学校の学費は6年間でいくら?主要校の初年度納入金と公立+中学受験の比較で詳しく紹介しています。
行動2:学校を実際に見に行く
インターネットの口コミや偏差値の情報だけで判断せず、学校の雰囲気を自分の目で確かめることが大切です。
| 見る機会 | わかること |
|---|---|
| 学校説明会 | 教育方針や学校生活について、学校から直接話を聞ける |
| 公開行事(運動会・学習発表会など) | 子どもたちの様子や、先生の関わり方 |
| 授業公開・学校見学会 | ふだんの授業の雰囲気、教室や校舎の様子 |
| 登下校の時間帯 | 子どもたちの表情やマナー、通学の負担 |
説明会の形は学校によってさまざまです。たとえば慶應義塾幼稚舎は説明会を動画で公開し、5月に学校見学会を行っています。洗足学園小学校は、オンラインの学校説明会を春から秋にかけて公開し、授業公開や入試相談会も別に設けています(いずれも2027年度入試向け、公式サイトで確認)。説明会の時期は春から夏に集中するため、迷っている段階でも早めに予定を確認しておくと選択肢が広がります。
いくつかの学校を見ても「ここに通わせたい」と思える学校が見つからなければ、それも大事な判断材料です。国立や公立との違いは公立・私立・国立小学校の違い|入り方・学費・通学・教育内容を比較にまとめています。
行動3:期間を決めて準備を試してみる
本格的に始める前に、2〜3か月ほどの「お試し期間」をつくってみましょう。幼児教室の体験授業や短期講習を受けたり、市販の問題集で家庭学習を続けたりして、次の点を見ていきます。
| 見ること | チェックのポイント |
|---|---|
| 子どもの様子 | 楽しんで取り組めているか。嫌がったり、疲れすぎたりしていないか |
| 親の負担 | 送迎や家庭学習を、毎日の生活に無理なく組み込めるか |
| 子どもの変化 | 話を聞く姿勢、あいさつ、集中力などに良い変化があるか |
| 夫婦の協力 | どちらか一方に負担が偏っていないか |
学校の中には、受験のための特別な準備は必要ないと公式に説明しているところもあります。たとえば慶應義塾幼稚舎は、入学試験は「様々な活動を通じて志願者のありのままの姿を見るもの」で、特別な準備は必要ないと案内しています。お試し期間は、教室に通うことが前提かどうかも含めて考える機会にするとよいでしょう。
家庭学習の始め方は初めての小学受験対策|学校の公式の説明から考える、家庭で始める5つの準備と進め方、教室を始める時期の目安は小学校受験の塾はいつから?年少・年中・年長別の開始時期と注意点で詳しく取り上げています。
決めるまでのスケジュールの目安
| 時期 | すること |
|---|---|
| 年中の春〜夏 | 夫婦で目的と家計を話し合う。説明会・公開行事の日程を調べる |
| 年中の秋〜冬 | 学校見学や公開行事に足を運ぶ。体験授業などでお試し期間をつくる |
| 年長の4月ごろ | 受験するかどうか、志望校の候補を決める |
| 年長の春〜夏 | 説明会に参加し、募集要項の配布時期・出願方法を確認する |
| 年長の秋 | 出願・考査(東京都内の私立小学校は11月1日以降に考査が始まる) |
年長の春から準備を始めて受験する家庭もありますが、学校見学の機会は限られています。迷っている段階でも、年中のうちに学校を見ておくと、決めるときの材料が増えます。
動いてみたあとの決め方
3つの行動を通して「この学校に通わせたい」「子どもも楽しんでいる」と感じたら、自信を持って準備を進めてください。反対に「家計が厳しい」「公立でも十分」「生活が回らない」と感じたなら、受験しないのも合理的な選択です。
- 通わせたい学校がはっきりしている
- 夫婦の考えがそろっている
- 家計に無理がない
- 子どもが準備を楽しめている
上の項目がそろっていれば、前向きに進めてよいサインです。そろわない項目がある場合は、無理に決めず、もう少し時間をかけて考えても遅くはありません。
すでに準備を始めていて続けるかどうかで迷っている場合は、小学校受験を続けるかやめるか迷ったら|判断のチェックリストと見直し方を参考にしてください。
よくある質問
Q. 何歳までに決めればいいですか?
年中のうちに受験するかを決め、準備を本格化させる家庭が多いようです。年長の春からでも受験はできますが、学校見学の機会や準備の時間を考えると、早めに動いておくほうが選択肢は広がります。
Q. お試しで幼児教室に入ってもいいですか?
体験授業や短期講習を利用して、子どもとの相性を確かめる家庭も多くあります。入会する場合は、途中で退会するときの手続きも確認しておきましょう。
Q. 子どもの意思はどう確かめればいいですか?
5〜6歳の子どもに受験するかどうかを判断させるのは難しく、最終的には親が決めることになります。体験授業や学校見学のときの子どもの表情や言葉は、判断の大事な材料になります。
迷ったときの3つの行動
- 夫婦で受験の目的を掘り下げ、家計を試算する
- 説明会・公開行事・登下校の様子で学校を見る
- 2〜3か月のお試し期間で、子どもと家庭の生活に合うかを見る
- 年中のうちに学校を見ておくと、決める材料が増える
- 受験しないのも、家族が納得していれば立派な選択
どちらを選んでも、家族で話し合って決めたことが、その後の支えになります。
説明会の形式・考査の方針は慶應義塾幼稚舎・洗足学園小学校の公式サイト、学習費は文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」によります(2026年10月確認)。準備費用の目安やスケジュールは一般的な例で、家庭や志望校によって異なります。


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