フルタイム勤務の共働き家庭に小学校受験は可能かどうか悩む方も多いでしょう。
かつて小学校受験は専業主婦家庭が中心でしたが、現在は首都圏の私立小学校で共働き世帯が3割〜5割を占める傾向があります。これは女性のキャリア継続や学校側の多様な家庭環境受け入れの体制整備が背景にあります。
この記事では、共働き家庭が小学校受験に挑む際のメリットとデメリットを整理し、合格に向けた戦略を考えます。
共働き世帯が小学校受験に挑む「4つのメリット」

共働き家庭だからこその強みも存在し、特に経済力や効率性が大きな武器になると考えられます。
メリット①:圧倒的な「経済的ゆとり」
ダブルインカム(二馬力)の経済力は受験準備や入学後の学費を支える上で大きな強みです。
また、時間不足をお金で補う選択肢があり、送迎シッターや個別指導、家事代行サービスの活用などアウトソーシングに資金を投じることが可能です。入学後も安定した学費支払いは学校側にとって安心材料となります。
メリット②:私立小の充実した「アフタースクール(学童)」の恩恵
私立小学校のアフタースクールは、公立学童の課題を補う高水準な環境が整っていることが多いです。
メリット③:親の背中を見せる「自立心」の育成
共働き家庭の子どもは親が働く姿を日常的に見ており、自分のことは自分でする習慣が身につきやすい傾向があります。
これは小学校側が求める「自分のことは自分でできる子」というイメージに合致します。面接でも働く親を誇りに思う子どもは強さを感じさせることができます。
メリット④:ビジネススキルを生かした「効率的な管理」
仕事で培ったタスク管理やPDCAサイクルのスキルは受験マネジメントに役立ちます。
共働き世帯に立ちはだかる「4つのデメリット」

時間の制約は大きな壁となり、ここをどう乗り越えるかが合否の分かれ目となります。
デメリット①:物理的な「勉強時間」の不足
保育園児の帰宅が18時以降となるため、勉強に充てられる時間は30分〜1時間に限られることが多いです。
デメリット②:平日開催の「説明会・行事」への対応
私立小学校の説明会や見学会、考査は平日に設定されることが多く、仕事との調整が難しい場合があります。
有給休暇がすぐに枯渇し、急なスケジュール変更に対応しづらいこともあります。特に塾の授業時間帯と送迎時間が重なるケースは入塾のハードルになることがあります。
デメリット③:独自の情報網(ママ友ネットワーク)からの孤立
保育園ママ・パパは送迎時間が短いため、幼稚園ママのような志望校の裏情報や塾の評判を得るネットワークに入りづらい傾向があります。
デメリット④:親子の「心身の疲労」と余裕のなさ
仕事で疲れた後に家事や子どもの勉強を見る負担は精神的余裕を奪い、家庭の雰囲気が殺伐とすることがあります。
土日も模試や講習で潰れるため、親子ともに休みがなく、受験直前に燃え尽きてしまうケースも少なくありません。
共働き家庭が「合格」を勝ち取るための戦略

メリットを活かしデメリットを最小化するためには、以下の3つの戦略が重要です。
1. 「共働き歓迎」の学校を選ぶ
学校選びの段階でアフタースクールの有無やPTA活動の頻度、学校の共働き家庭に対するスタンスを確認しましょう。
2. 「チーム戦」で乗り切る体制構築
母親ひとりでのワンオペお受験は共働きでは難しいため、夫や祖父母、シッターの協力が不可欠です。
夫が勉強や送迎、家事の役割を分担し、第三者の手を借りることをためらわないことが成功の鍵となります。
3. 「朝型」へのシフト
夜は疲れているため、朝のフレッシュな時間帯にペーパー学習を行う習慣をつけることが効果的です。
結論:共働きのお受験は「プロジェクトマネジメント」である
共働き世帯の小学校受験は時間との戦いですが、段取り力や集中力を磨く良い機会でもあります。
共働きだから無理と諦める必要はなく、むしろ自立心や社会性を評価する私立小学校は増えています。専業主婦家庭と同じ物量作戦ではなく、ビジネススキルを活かし家庭のチームワークで乗り切る新しいお受験スタイルを確立すれば合格の道は開けるでしょう。


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