お受験ラボ編集部です。
お茶の水女子大学附属小学校に関して、「国立だから学費は安いはず」「でも親の負担が多くて共働きには厳しいのでは?」といった疑問や不安を抱えている方は多いでしょう。私自身も多くの保護者の声を聞いてきましたが、確かに私立小学校と比べると学費は抑えられている一方で、親の時間や労力の負担が大きいのも事実です。
この記事では、2025年時点の最新情報をもとに、お茶の水女子大附属小の学費や親の関わり方、給食や放課後のサポート体制、内部進学の特徴まで、リアルな生活の様子を詳しくお伝えします。特に共働き家庭の方にとって役立つ内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
1. 国立ならではの学費の安さはどのくらい?
初年度と年間の費用目安
お茶の水女子大学附属小学校の大きな魅力は、学費のリーズナブルさにあります。ただし「完全に無料」というわけではありません。
- 入学時納入金:約45万円(入学金のほか、制服代・体操着・学用品・後援会費などを含む)
- 年間納入金:約20万円前後(授業料は無料ですが、給食費・教材費・PTA会費・後援会費・積立金などがかかる)
私立小学校では初年度に100万円から150万円、年間授業料だけで60万円から100万円かかることが多いので、経済的な負担はかなり軽いと言えます。
2. 親の出番は本当に多い?PTAや行事の実態
PTA(後援会)活動の現状
「お茶の水は親の出番が多い」という話は、実際に通う保護者の間でもよく聞かれます。これは決して誇張ではありません。
- 役員の負担:在学中に一度は委員や役員を務める覚悟が必要です。
- 活動頻度:委員によっては平日の昼間に集まることもあり、学校行事の運営やサポートに深く関わります。
- 保護者層:教育熱心な方が多く、学校への協力体制は非常に強いです。
共働き家庭でも対応できる?
共働き家庭の割合は増えており、クラスの3割から半数が共働きというケースもあります。ただし、公立小学校のように「共働きだから免除」という雰囲気はあまりありません。
そのため、有給休暇を活用したり、祖父母のサポートを受けたり、保護者同士で助け合うネットワークを作ることが重要です。工夫次第で共働き家庭でも十分に対応可能です。
3. 給食やお弁当はどうなっている?毎日の食事事情
国立小学校の中にはお弁当持参が必須のところもありますが、お茶の水女子大附属小は給食がある点が働く保護者にとって大きなメリットです。
- 給食の有無:基本的に校内で調理される完全給食ですが、行事や特別な日にはお弁当の日もあります。
- 費用:給食費は保護者負担で、年間納入金に含まれることが多いです。
- 食育への取り組み:栄養バランスの良いメニューが提供され、附属幼稚園や中学校とは異なる対応がされています(中学校は弁当注文制など)。
4. 放課後の過ごし方は?アフタースクールと学童の状況
小学校入学後の「小1の壁」として問題になる放課後の居場所ですが、お茶の水女子大附属小の周辺は非常に充実しています。
学内アフタースクール
千代田区が運営する「アフタースクールお茶の水」が校内または隣接施設で利用可能です。定員制ですが、国立小で敷地内に学童があるのは珍しく、安心感があります。
民間学童の利用
学校周辺の茗荷谷や護国寺エリアには、国立小生向けの高機能な民間学童が複数あります。伸芽’Sクラブやえすこーと、スコラプログレスなどが代表例です。
これらは宿題のサポートや英語・ピアノなどの習い事、最長21時頃までの預かり、夕食提供など、働く親を強力に支援します。一方で月額5万円から10万円程度の費用がかかることが多い点は理解しておきましょう。
5. 内部進学の特徴と男子の進学事情
| 段階 | 女子 | 男子 |
|---|---|---|
| 小学校→中学校 | 約90%が内部進学 | 約60〜70%が内部進学(外部受験も多い) |
| 中学校→高校 | 約80%が内部進学 | 内部進学不可。全員外部受験 |
女子は大学までエスカレーター式で進学できるケースもありますが、高校から他大学受験を目指す子もいます。男子は附属高校が女子校のため、中学校卒業後は高校受験や中学受験が必須です。ただし筑波大附属や開成、日比谷など難関高校への進学実績は高く、環境としては十分整っています。
まとめ:学費の安さと引き換えに求められる親の協力
お茶の水女子大学附属小学校の特徴を一言で表すと、「質の高い教育環境とブランドを、低コストで得られる代わりに、親の手間や時間の投資が必要な学校」です。
- メリット:学費が安い、教育環境が充実、給食がある、学内に学童施設がある
- デメリット:PTAや行事の負担が大きい、男子は高校受験が必須
入学後の満足度は、どれだけ親が学校生活に関わり協力できるかによって大きく変わります。共働き家庭でも、子どもと一緒に学校生活を築いていく前向きな姿勢があれば、充実した6年間を過ごせるはずです。あなたとお子さんが、自信を持って進める選択ができるよう願っています。


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