小学校受験の模試結果に一喜一憂してしまうことはありませんか?
小学校受験における模試は、順位を競うためのイベントではなく、弱点を発見し改善につなげるための検査と考えられています。
しかし、多くのご家庭では合否の予告のように捉えがちで、結果に振り回されてしまうことも少なくありません。
この記事では、模試を合格へ最短でつなげるための正しい運用方法を、実務的な視点で整理してお伝えします。
模試の役割は“3つだけ”
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模試の本来の役割は「弱点把握」「課題の優先順位決定」「本番のシミュレーション」の3つに絞られます。
偏差値や判定のために受けるものではなく、合否予想は模試の本来の目的ではないと考えられています。
模試の結果の“正しい見方”
偏差値よりも「なぜ間違えたか」を考えることが重要です。
例えば、落ち着いていなかった、指示を聞き間違えた、ペース配分が遅かった、図形の操作が苦手、表示形式に慣れていなかったなど、原因を特定できれば約8割の課題は解決可能と考えられます。
行動観察の記述欄を最重視する
リーダーシップや協調性、話し方・聞き方などは偏差値よりも重要視されることが多いです。
これらはどの学校でも評価される核心的な要素であり、軽視しないことが望ましいです。
課題別の“処理スピード”を確認する
成績の差は理解度よりも処理スピードの差で生まれる傾向があります。
図形、言語、推理、数量、パターン認識の分野ごとの処理スピードを把握することで、直前期に優先すべき課題の順位付けが可能です。
過去3回の成績の“方向性”をチェックする
受験すべき模試の“適正回数”

年間4〜6回の受験が最も効率的と考えられています。
年間10回以上受けるご家庭もありますが、成績の安定度はむしろ下がる傾向にあるようです。
理由としては、模試は緊張して疲れること、復習の時間が削られること、テクニックに偏りやすいこと、模試慣れが本番で逆効果になることもある点が挙げられます。
偏差値の正しい意味

偏差値は子どもの成長過程を示すものではなく、塾内部の母集団内での順位を示す指標です。
偏差値60台は本番でも安定しやすい傾向があり、50前後は対策次第で逆転可能、40台は苦手を1つ直せば大きく伸びる可能性があります。
模試で成績を最短で伸ばす3ステップ

ステップ①:間違えた問題を「3つのタイプ」に分類する
理解不足、ケアレスミス、スピード不足の3つに分類すると、次に何をすべきかが明確になります。
ステップ②:弱点は1つだけ改善に集中する
模試ごとにすべての弱点を直そうとすると失敗しやすいため、改善ポイントは1つに絞ることが望ましいです。
ステップ③:模試は本番と同じ環境で“メンタル練習”に活用する
模試当日は本番と同じ生活リズムや環境を整えることが大切です。
早寝早起き、朝食の量、移動時間、水分補給、服装、トイレのタイミングなどを本番に合わせて準備しましょう。
行動観察・制作・体操模試は“1〜2回”で十分

行動観察の模試を何度も受けても大きな伸びは期待しにくいと考えられています。
環境に慣れてしまい本質が見えにくくなること、模試の形式が学校の本番と一致しないことが多いこと、本番の行動は日常生活の積み重ねが反映されることが主な理由です。
模試の復習は“当日30分”だけで十分
模試の復習はやりすぎると逆効果になることもあるため、当日の30分程度の解き直しと原因確認が最適とされています。
翌日以降は弱点の1分野だけを継続して補強することが望ましいです。
模試の活用法についてさらに詳しく知りたい方は、関連記事もぜひご覧ください。


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