「兄弟姉妹が在校していると有利」という話はよく聞きますが、兄弟枠の有無や扱いを公表している学校はほとんどありません。上の子のときと同じ熱量で準備することが基本です。兄弟のいる家庭の受験は、下の子の預け先、上の子の気持ちのケア、二人目ならではの油断への注意がポイントになります。
兄弟姉妹がいる家庭の小学校受験は、一人っ子の場合よりもスケジュールの調整や気持ちの面での負担が増えがちです。特に、受験する子とそうでない子の気持ちのバランスをとることが、家庭の雰囲気を大きく左右します。
この記事では、兄弟の在校が有利と言われる理由と注意点、家庭の状況別の工夫、双子の受験について紹介します。
兄弟姉妹の在校は有利なのか
兄弟が同じ学校に通っている場合、学校は家庭の教育方針や様子をすでに知っているため、「有利になるのでは」と言われることがあります。ただし、兄弟の在校をどう扱うかを公表している学校はほとんどなく、実際の影響は分かりません。
兄弟が在校していても、不合格になることは珍しくありません。国立小学校は抽選があるため、兄弟の在校に関係なく結果が決まります。「多少考慮されることがあっても、合格ラインに届かなければ不合格」と考え、上の子のときと同じように準備しましょう。
上の子が受験生、下の子が乳幼児の場合
待ち時間の過ごし方を準備する
教室や説明会に下の子を連れて行くときは、待ち時間の過ごし方を準備しておきましょう。音の出ないおもちゃ、シールブック、塗り絵、ひも通しなどが便利です。どうしても難しいときは、ヘッドホンをつけてタブレットで静かに過ごす方法もあります。
考査日・面接日の預け先を早めに確保する
面接や考査の当日は、下の子を連れて行けないことがほとんどです。直前に慌てないよう、春のうちにファミリーサポートやベビーシッターに登録し、預けられることに慣れさせておきましょう。当日に下の子が泣いてしまうと、受験する子の気持ちにも影響します。
下の子が受験生、上の子が小学生の場合
受験する下の子は「どうして私だけ遊べないの?」、上の子は「ずっと弟(妹)ばかり」と感じやすくなります。どちらの子の気持ちも大切にしましょう。
- 上の子に「問題の出し役」や「面接の練習相手」などの役割をお願いし、頼りにしていることを伝える
- 上の子と二人だけで過ごす時間を、週に一度でもつくる
- 「家族みんなで応援する」という雰囲気をつくり、受験を家族の行事にする
二人目の受験で気をつけたいこと
下の子は上の子の勉強を見て育つため、なんとなく問題が解けてしまうことがあります。一方で、理屈を理解しないまま感覚で解いていたり、塗り絵や線が雑になったりすることもあります。上の子との経験があるからこそ、親も油断せず、丁寧さを意識して見守りましょう。
双子の受験
双子の受験では、二人とも合格する場合もあれば、一人だけ合格する場合もあります。学校によって考え方が違うため、説明会で質問できる機会があれば確認しておくと安心です。
一人だけ合格した場合に「二人とも公立小学校に進むのか」「別々の学校に通うのか」を、事前に夫婦で話し合っておきましょう。結果が出てから話し合うと、気持ちの整理が難しくなります。
兄弟がいる受験の良いところ
- 下の子は、勉強や身支度を「当たり前の習慣」として受け止めやすい
- 上の子が通う学校なら、学校の様子や行事をよく知ったうえで準備できる
- 上の子が下の子を応援することで、きょうだいの絆が深まる
共働きでのスケジュールの工夫は共働き家庭の小学校受験戦略で紹介しています。
よくある質問
Q. 上の子と違う学校を受けてもいいですか?
もちろん大丈夫です。子どもの性格に合う学校は、きょうだいでも違うことがあります。それぞれに合う学校を選びましょう。
Q. 兄弟の在校を願書に書いたほうがいいですか?
願書に記入欄がある場合は、正しく記入しましょう。記入欄がない場合に、わざわざ強調する必要はありません。


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