家庭でできる小学校受験の行動観察トレーニング30選|力別の遊びと年齢別の進め方
行動観察の力は、特別な教材がなくても、家庭での遊びやお手伝いの中で育てられます。この記事では、「協調性」「考えて工夫する力」「気持ちの切り替え」「聞く力」「自分から動く力」の5つに分けて、毎日10〜15分でできる30の遊び・練習を紹介します。
行動観察では、子どもの自然な姿が見られます。家庭でふだんから身についていることが、そのまま本番に表れる試験です。行動観察で見られるポイントは小学校受験の行動観察とは?見られるポイントと家庭での練習法で紹介しています。
目次
行動観察で見られる5つの力
| 力 |
見られること |
| 協調性 |
友だちの気持ちに気づき、一緒に取り組めるか |
| 考えて工夫する力 |
課題に自分で工夫して取り組めるか |
| 気持ちの切り替え |
負けたときや失敗したときに立て直せるか |
| 聞く力 |
指示を最後まで聞き、そのとおりに動けるか |
| 自分から動く力 |
指示を待つだけでなく、自分から行動できるか |
協調性を育てる遊び(1〜7)
| 遊び・練習 |
やり方とポイント |
| 1. ボードゲーム |
すごろくやカードゲームを家族で。負けたときの態度や気持ちの言葉にし方を見守る |
| 2. 順番を守る練習 |
遊びの前に順番を全員で確認。待っている間の過ごし方も大切に |
| 3. みんなで一つのものを作る |
積み木で家を作るなど。役割分担や「どうする?」の相談が自然に生まれる |
| 4. 音楽に合わせて動く |
周りの動きを見ながら、自分の動きを合わせる |
| 5. ボール遊び |
キャッチボールやボール運びリレー。相手が失敗しても励まして続ける |
| 6. 相談して決める |
「夕ごはんは何にする?」を家族で相談。自分の意見と相手の意見をすり合わせる |
| 7. 困っている人を手伝う |
親が重い荷物を持っているときなど、相手の様子に気づいて声をかける経験を |
考えて工夫する力を育てる遊び(8〜15)
| 遊び・練習 |
やり方とポイント |
| 8. 積み木・パターンブロック |
テーマを決めずに自由に作らせる。途中の工夫や作り直しを見守り、口出しは控える |
| 9. 少し難しいパズル |
合わないときの試行錯誤を見守る。完成したら「工夫したところは?」と聞く |
| 10. 負けた理由を考える |
ゲームで負けたら「次はどうしたらいい?」と一緒に考える |
| 11. 決められた材料で作る |
空き箱や紙などの材料だけでロボットなどを作る |
| 12. 問題を見つけて解決する |
おもちゃが動かないときなどに、どうすればいいかを子どもに考えさせる |
| 13. 時間内にやり遂げる |
「10分でお片付けしよう」など、時間を意識して最後まで取り組む |
| 14. 親と一緒に考える |
「ここがわからない、一緒に考えて」と親が頼み、子どもが助ける側になる |
| 15. 作ったものを説明する |
「これは何?」と聞き、作ったものや工夫を言葉で説明する |
気持ちを切り替える力を育てる練習(16〜22)
| 遊び・練習 |
やり方とポイント |
| 16. やりたいことがぶつかったとき |
同じ積み木を使いたいときなど、「順番こ」「一緒に使う」などの解決策を子どもから引き出す |
| 17. 勝ったときのふるまい |
勝ったときに、負けた相手にどう声をかけるかを考える |
| 18. うまくいかなかったとき |
遊びがうまく進まないときに、別の方法を子ども自身に考えさせる |
| 19. リーダーを交代する |
きょうだいや友だちと、リーダー役を順番に。リーダーでないときに相手を尊重する |
| 20. 友だちとの小さなトラブルを見守る |
危険がなければすぐに口をはさまず、子どもたちで解決する経験を |
| 21. 困ったときに助けを求める |
「わからなくなった」と言えたらほめる。質問することは良いことだと伝える |
| 22. 待つ・我慢する経験 |
「ごはんの時間だから、遊びはあとでね」など、ルールのために待つ経験を |
聞く力を育てる練習(23〜27)
| 遊び・練習 |
やり方とポイント |
| 23. いくつかの指示を一度に聞く |
「おもちゃを片付けて、靴をそろえて、手を洗ってね」。聞き逃したら「もう一度お願いします」と言えるように |
| 24. 指示の意図を考える |
「なるべく高いタワーを作って」など、目的に合わせて工夫する |
| 25. 合図ですぐ動く・止まる |
「ストップ」で止まる、手をたたいたら座るなどのゲーム |
| 26. ルールを聞いてから遊ぶ |
新しいゲームのルールを聞いて、自分たちで遊んでみる |
| 27. 見本を見てまねる |
親の動きを見て、同じように体を動かす |
自分から動く力を育てる練習(28〜30)
| 遊び・練習 |
やり方とポイント |
| 28. 遊びを自分で決める |
「今日は何をして遊ぶ?」と子どもに決めさせる |
| 29. 子どもがリードする |
子どもが先生役になって、親に遊び方を教える |
| 30. もう一回挑戦する |
ボール投げなどで失敗しても「もう一回やってみよう」と続ける |
年齢別の進め方
| 時期 |
進め方 |
| 年少〜年中 |
親と一緒に遊ぶ楽しさを大切に。協調性(1〜7)と聞く力(23〜27)を中心に、1回10〜15分 |
| 年長の春〜夏 |
30の遊びを順番に取り入れ、考える力・気持ちの切り替え・自分から動く力も意識する |
| 年長の秋 |
新しいことを増やすより、できていることを続けて自信につなげる |
うまくいかないときのポイント
- 「行動観察の練習」と意識させず、遊びとして楽しむ
- できなかったことを責めず、できたことを具体的にほめる
- きょうだいや友だちと遊ぶ機会も大切にする(親子だけでは経験できない場面がある)
- 「正しいふるまい」の型を教え込まない(想定外の場面で崩れやすくなる)
共働きで時間が限られる場合は、平日は聞く力の練習(23〜27)をお手伝いの中で、週末にボードゲームや共同制作を、という分け方がおすすめです。学校ごとの行動観察の傾向は行動観察を重視する小学校|学校別の考査の構成と行動観察の傾向・対策【2027年度】で紹介しています。
この記事を書いた人
お受験ラボ編集部です。
私たちは、首都圏の私立小学校受験を中心に、ご家庭の不安や疑問に寄り添いながら情報を届ける教育ライターチームです。
最新動向の反映には努めつつ、
「今、保護者が本当に知りたいこと」を軸に、正確で実践的な情報の発信を続けています。