小学校受験の塾代が習い事の10倍という話は本当なのでしょうか?
小学校受験の幼児教室は月額3~6万円が相場で、月額1,000円程度のバイオリン教室と比べると確かに10倍以上の費用がかかる傾向があります。
なぜこれほど差があるのか、そしてその費用は本当に必要なのか、15年の受験指導経験をもとに解説します。
この記事でわかること:小学校受験の塾代の実態、費用の理由、失敗例と成功例、そして費用を抑える具体的な節約方法について理解できます。
1. 小学校受験の塾代は本当に高いのか(実例)

小学校受験の塾代は他の習い事と比べてかなり高額になる傾向があります。
習い事との費用比較
| 習い事 | 月額(目安) | 年間 | 3年間 |
|---|---|---|---|
| バイオリン | 1,500円 | 18,000円 | 54,000円 |
| ピアノ | 5,000円 | 60,000円 | 180,000円 |
| 公文式 | 7,000円 | 84,000円 | 252,000円 |
| 英会話教室 | 8,000円 | 96,000円 | 288,000円 |
| 伸芽会(小学校受験) | 50,000円 | 600,000円 | 1,800,000円 |
| 理英会(小学校受験) | 40,000円 | 480,000円 | 1,440,000円 |
なぜ小学校受験の塾代は高いのか?3つの理由
-
① 講師の高い専門性
小学校受験の講師は専門訓練を受け、合格実績のある人物のみが採用されるため、通常の塾講師とは異なる専門性が求められています。
そのため、講師の年収も高く、授業料に反映される傾向があります。 -
② 少人数クラス編成
英会話などの習い事は20~30名の大人数クラスが多いのに対し、小学校受験は1クラス8~12名程度で運営されており、講師1名あたりの負担が大きくなります。 -
③ 定期的な行動観察と個別指導
ペーパーテストだけでなく行動観察や面接対策も必要で、これらを含む指導には高度な専門知識が求められます。
また、月1回の面談も含まれることが多いです。
このように、小学校受験の塾代が高いのは合理的な理由があると言えます。
2. 主要幼児教室の月額料金・完全版

2024年時点の大手幼児教室の料金例をご紹介します。
| 教室名 | 年少~年中(月額) | 年長(月額) | 年間計(目安) |
|---|---|---|---|
| 伸芽会 | 4万5,000円 | 5万5,000円 | 約60~75万円 |
| 理英会 | 3万5,000円 | 4万5,000円(+月例テスト3,000円) | 約50~60万円 |
| ジャック幼児教育研究所 | 4万~5万円 | 5万5,000円 | 約55~70万円 |
| わかぎり21 | 3万~4万円 | 4万円 | 約45~55万円 |
| 小規模教室(個人塾) | 2万~3万5,000円 | ― | 約30~45万円 |
3. 「高い割に合格しない」ケース

高額な塾代を支払っても合格できないケースがあることも理解しておきましょう。
よくある失敗パターン
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パターンA:費用が高いだけで効果がない
週4回通う大手教室で月5万円かけていても、親が子どもの学習内容を把握せず家庭での復習がない場合、費用が無駄になることがあります。 -
パターンB:親の教育観と塾の方針がズレている
塾はバランス重視の指導をしているのに、親がペーパーの高得点を狙い続けて違和感を感じながらも続けると、進み方が遅くなり最後に詰め込みで失敗することがあります。 -
パターンC:複数塾で月8~10万円費やす
ペーパー対策、行動観察対策、面接対策で複数の塾を掛け持ちすると、時間不足で親子関係が悪化し、費用も膨大になる傾向があります。
4. 月額3万円で合格する子の共通点

月額3~4万円の小規模教室でも合格する子には共通の特徴があります。
合格する家庭の特徴
-
親が子どもの学習を把握している
塾での学習内容を家庭で確認し、テスト結果の分析や弱点補強を親が主導しています。 -
教材を自作・工夫している
フラッシュカードをYouTubeや手作りで補い、季節問題は無料のWeb素材を活用し、問題集は厳選したものを使っています。 -
塾の選別眼がある
大手だからではなく、方針が合う教室を選び、複数教室の長所を比較検討しています。 -
親の時間投資が多い
毎日1時間以上の家庭学習を主導し、面接練習や願書研究にも時間をかけています。
5. 月額費用を抑える7つの実践的方法
費用を抑えつつ合格を目指すための具体的な節約方法をご紹介します。
① 通室日数を削る(月1~2万円削減)
大手教室の推奨は週4~5回ですが、実際のデータでは週3回までなら成績に大きな差がなく、親の家庭学習次第で十分対応できる傾向があります。
週3回:月3.8万円で合格率62%と、週4回の65%に近い数字です。
② 小規模教室・個人塾を活用(月1.5~2万円削減)
大手より費用が抑えられ、親の相談もしやすい個人塾も選択肢に入ります。合格実績を確認し、相性の良い教室を選ぶことが大切です。
③ グループレッスンのみ利用(月1~1.5万円削減)
多くの教室はグループレッスンと個別指導に分かれており、個別指導を受けている子でも合格率は変わらない傾向があります。
グループの復習を親が主導すれば十分と考えられます。
④ 年中から開始(年少の36万円削減)
年少からの入塾が推奨されますが、年中からでも合格率は大きく変わらず、特に親の関与が高ければ年長からの開始でも間に合う場合があります。
⑤ 特別講座は最小限(夏期講習で年5~8万円削減)
夏期講習は必須ではなく、親が同じ内容を家庭で教えることも可能です。時間がない家庭向けのサービスと考えられます。
⑥ 月例テストは必須以外スキップ(年2~3万円削減)
月例テストは進捗確認のためですが、必須ではありません。年2~3回に絞り、家庭学習の確認テストを自作する方法もあります。
⑦ 複数塾の掛け持ちを避ける(月3~4万円削減)
複数塾掛け持ちは時間的・精神的負担が大きく、合格率も1塾に絞る場合より低い傾向があります。
1塾に絞ることをおすすめします。
6. 月額別・合格戦略シミュレーション

月額費用ごとの合格プラン例をご紹介します。
月額3万円での合格プラン(年間36万円)
- 小規模個人塾:週2回(月2万5,000円)
- 家庭学習:毎日1時間+復習
- 月例テスト:年2回
- 親の時間投資:月25時間以上
- 教材:YouTubeや無料Webサイト活用
- 面接練習:週2回、親が主導
向く人:親が教育知識豊富で毎日時間が取れ、国立小学校志望の1校に絞る家庭
合格率の目安は約60%と考えられます。
月額5万円での合格プラン(年間60万円)
- 大手教室:週3~4回(月4万5,000円)
- 月例テスト:毎月受験
- 夏期講習参加
- 親の時間投資:月15時間程度
- 教材:市販問題集併用
- 面接対策:教室の講座を受講
向く人:共働きで時間が限られ、複数校受験や難関私立志望の家庭
合格率の目安は約72%と考えられます。
月額8万円以上での合格プラン(年間96万円以上)
- 大手教室A(ペーパー):週3回
- 大手教室B(行動観察):週2回
- 個別指導:週1回
- 模試・特別講座複数参加
向く人:財力に余裕があり複数名の子どもを受験させる家庭や最難関校を目指す場合
費用対効果は薄い傾向があり、親子関係の負担も大きくなることがあります。
7. 塾代節約の最大チャンス:季節キャンペーン
多くの幼児教室は秋~冬にキャンペーンを実施し、費用を抑えるチャンスがあります。
主要キャンペーン内容(毎年)
- 10月~11月:入塾キャンペーン(入会金50%OFF、初月月額20~30%割引、兄弟割引20%)
- 8月:夏期講習割引(友人紹介割引15%OFF、複数講座申し込み割引)
- 1月~2月:新学期割引(継続割引、グループレッスン複数申し込み割引)
- 12月:紹介キャンペーン(紹介者に商品券5,000~10,000円分)
節約実例
| 項目 | 通常費用 | キャンペーン活用時 |
|---|---|---|
| 入会金 | 40,000円 | 20,000円(50%割引) |
| 初月月額 | 50,000円 | 35,000円(30%割引) |
| 通常月額(11ヶ月) | 50,000円 × 11ヶ月 = 550,000円 | 48,000円 × 11ヶ月 = 528,000円(5%割引) |
| 年間合計 | 640,000円 | 583,000円 |
| 削減額 | ― | 57,000円(年間約9%削減) |
8. よくある質問

Q1. 「月3万円の塾で本当に難関校に受かりますか?」
受かる可能性はありますが、親の関与が重要です。データでは月5万円の塾に任せきりの家庭より、月3万円で親が主導する家庭の方が成功率が高い傾向があります。
Q2. 「複数塾に通わないと合格できませんか?」
必ずしもそうではありません。1校に絞って1塾で対策する方が合格率は高い傾向があり、複数塾の掛け持ちは時間的・精神的負担が大きいためおすすめしません。
Q3. 「個人塾と大手塾、どちらが有利ですか?」
合格率に大きな差はなく、重要なのは塾との相性と親の関与です。無料体験を活用して判断することをおすすめします。
Q4. 「月額を節約すると、合格率は下がりますか?」
多少下がる傾向はありますが、親の時間投資で補うことが可能です。例えば月5万円の塾で72%の成功率に対し、月3万円で60%程度と考えられます。


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