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小学校受験の塾選び2027|大手5校の特徴と費用を徹底比較

小学校受験の塾選び2027|大手5校の特徴と費用を徹底比較1

お受験ラボ編集部の私です。小学校受験の準備で最も悩ましいのが「塾選び」ではないでしょうか。どの塾が子どもに合うのか、費用はどれくらいかかるのか、親としても気になるところです。今回は大手5校の塾について、費用・立地・授業形式・合格実績・親の負担という5つの視点から詳しく比較し、あなたの家庭に合った塾選びのポイントをお伝えします。

目次

はじめに:「最高の塾」ではなく「最適な塾」を選ぶことが大切

小学校受験の塾選びでよくある誤解は、「合格者数が多い塾に入れば必ず合格できる」というものです。しかし実際には、塾選びで最も重要なのはお子さんと家庭の状況に合っているかどうかです。

合格者数が多くても、その塾の指導スタイルや通いやすさが合わなければ、結果的に多額の費用と時間を無駄にしてしまうこともあります。この記事では、理英会・伸芽会・ジャック・スイング・こぐま会の5つの大手塾について、特徴や費用、向き不向きを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。


塾選びで押さえたい5つのポイント

塾を選ぶ際には、以下の5つの視点を整理しておくことが重要です。

① 費用(入会金や年間の総費用)

② 立地と通学時間(送迎の負担も含む)

③ 授業形式(親が参観できるかどうか)

④ 合格実績(志望校との相性)

⑤ 親の負担(宿題や面接対策のサポートの必要度)


大手5校の費用比較(年中~年長クラスの場合)

項目       理英会    伸芽会    ジャック    スイング    こぐま会
入会金    25,000~35,000円  80,000円  80,000円  要問合せ  50,000円
年中月謝  20,000~23,000円 約57,000円 35,000~40,000円 35,000~45,000円 40,000~50,000円
年長月謝  30,000~70,700円 約90,000円 45,000~55,000円 45,000~60,000円 50,000~70,000円
特別講習  約20万円  約36万円  約40万円  約30万円  約25万円
模試代    約5~10万円 約5万円  約10万円  約8万円  約5万円
教材費    含む      含む      別途      含む      別途・高め
2年間合計 約62万円  約120万円 約200万円 約100~130万円 約90~120万円
1分あたりの授業料 割安    中程度    高い      中程度    高い

大手5校の特徴と費用の詳細

【理英会】神奈川県での強みと体験型教育

基本情報

  • 創立:1980年
  • 教室数:関東12校、関西2校
  • 合格実績:神奈川県私立小学校で17年連続トップ

特徴 理英会は実験や体験を通じた学びを重視しています。ペーパーだけでなく、実際に手を動かして考える授業が特徴で、理科系の問題に強い傾向があります。

費用例

  • 年中:月20,000~23,000円 × 12ヶ月=約24~28万円
  • 年長:月30,000~70,700円 × 12ヶ月=約40~70万円
  • 特別講習・模試:約25~30万円
  • 2年間合計:約62万円で大手の中では割安です。

向いているご家庭
✅ 神奈川県の学校を志望している
✅ 子どもが楽しみながら学ぶ環境を求める
✅ 費用を抑えたい
✅ 実験や体験を重視したい

❌ 東京都や埼玉県の学校志望
❌ 徹底的な対策を望む
❌ 短期間で成績アップを目指す

立地 横浜、鎌倉、厚木など神奈川県中心。東京都内は横浜駅周辺が主な拠点です。


【伸芽会】伝統ある老舗の丁寧な指導

基本情報

  • 創立:1956年
  • 教室数:関東20校、関西3校
  • 合格実績:慶應幼稚舎や早稲田実業など最難関校で実績多数

特徴 伸芽会は個性を尊重し、親へのサポートが充実しているのが特徴です。願書添削や面接練習、学校別対策も手厚く、親の負担を軽減します。授業は親の参観ができないため、子どもがのびのび学べる環境です。

費用例

  • 年中:月約57,000円 × 12ヶ月=約68万円
  • 年長:月約90,000円 × 12ヶ月=約108万円
  • 特別講習:約36万円
  • 2年間合計:約120万円

向いているご家庭
✅ 最難関校(慶應・早実など)志望
✅ 親のサポートを重視
✅ 老舗の安心感を求める
✅ 共働きで親の時間が限られる

❌ 費用を抑えたい
❌ 授業参観を通じて親も学びたい
❌ 柔軟な対応を希望する

立地 麻布十番、表参道、二子玉川など都心の一等地に集中。通いやすい反面、混雑が目立ちます。


【ジャック】参観型授業と高い合格実績

基本情報

  • 創立:1970年
  • 教室数:関東15校
  • 合格実績:「ある難関校合格者の8割がジャック出身」とも言われる

特徴 ジャックは親が授業を参観できる参観型授業が特徴です。親も子どもの学び方を理解でき、志望校別の専門クラスもあります。

費用例

  • 年中:月35,000~40,000円 × 12ヶ月=約42~48万円
  • 年長:月45,000~55,000円 × 12ヶ月=約54~66万円
  • 志望校別クラス:月10,000~20,000円追加
  • 特別講習:約40万円
  • 2年間合計:約200万円で最高額です。

注意点
ジャックの年間授業回数は41回と少なめで、月3回の月が多いです。月謝が安く見えても、授業時間あたりのコストパフォーマンスは低くなる場合があります。

向いているご家庭
✅ 親子で一緒に学びたい
✅ 志望校が明確
✅ 情報量を重視
✅ 費用より合格可能性重視
✅ 参観による安心感を求める

❌ 費用を抑えたい
❌ 参観時間が確保できない
❌ 複数塾の掛け持ちを検討中

立地 麻布十番、表参道、門前仲町など都心に拠点。人気が高く常にキャンセル待ちです。


【スイング幼児教室】新興勢力の柔軟な指導

基本情報

  • 創立:2010年代
  • 教室数:東京2校(港区中心)
  • 合格実績:慶應幼稚舎や早稲田実業などで大手と肩を並べる

特徴 スイングはベンチャー的な柔軟さ少人数制の丁寧な指導が魅力です。大手の画一的な指導に合わない子に向いており、費用も中程度で実績も伸びています。

費用例

  • 年中:月35,000~45,000円 × 12ヶ月=約42~54万円
  • 年長:月45,000~60,000円 × 12ヶ月=約54~72万円
  • 特別講習・模試:約30~40万円
  • 2年間合計:約100~130万円

向いているご家庭
✅ 大手の型にはまらない子
✅ 費用と実績のバランス重視
✅ 新しい教室で個別対応を望む
✅ 子どもの個性を尊重したい

❌ 大手の安心感を求める
❌ 老舗の実績重視

立地 港区(麻布十番周辺)に集中。教室数が少なく、遠方からの通学は難しいです。


【こぐま会】難関校志望の少人数精鋭塾

基本情報

  • 創立:1980年代
  • 教室数:東京3校、神奈川1校
  • 合格実績:「KUNO method」という独自手法で難関校に強い

特徴 こぐま会は発達段階に合わせた段階的学習少人数クラスが特徴です。無理に知識を詰め込まず、基礎をしっかり固める方針で、本気で受験に臨む家庭が多く集まります。

費用例

  • 年中:月40,000~50,000円 × 12ヶ月=約48~60万円
  • 年長:月50,000~70,000円 × 12ヶ月=約60~84万円
  • 教材費:別途(やや高め)
  • 特別講習・模試:約25~35万円
  • 2年間合計:約90~120万円

向いているご家庭
✅ 基礎を確実に身につけたい
✅ 少人数で丁寧な指導を希望
✅ 子どものペースに合った学習を望む
✅ 一部難関校志望(学習院・慶應など)

❌ 教室数が少なく通学が大変
❌ 大手の安心感を求める

立地 東京の麻布十番・表参道と神奈川の鎌倉に教室があり、通学可能な範囲が限られています。


共働き家庭におすすめの塾選びポイント

共働きのご家庭では、「参観型の塾に通いたくても仕事で参観できない」「宿題のサポートが難しい」といった悩みがよく聞かれます。以下の表で、共働き家庭との相性を整理しました。

塾参観の必須度  宿題の量  サポート手厚さ  共働き適性
理英会          低い       中程度        中程度         ⭐⭐⭐⭐⭐
伸芽会          不可       中程度        高い           ⭐⭐⭐⭐
ジャック        必須       やや多い      中程度         ⭐⭐
スイング        低い       中程度        高い           ⭐⭐⭐⭐
こぐま会        低い       多め          中程度         ⭐⭐⭐

共働き家庭におすすめランキング

  1. 理英会(参観不要で費用も抑えめ、サポートも十分)
  2. 伸芽会(参観不可なので親の時間制限が影響しにくい)
  3. スイング(参観不要でサポートが手厚い)

よくある失敗例とその改善策

失敗1:「合格者数が多い塾に入れば合格できる」という誤解

❌ 例:ジャックの合格者数が多いからと入会したが、親が仕事で参観できず、宿題のサポートもできなかったため親子の連携が取れず不合格に。

✅ 改善策:合格者数よりもお子さんと家庭の生活スタイルに合う塾かどうかを優先しましょう。

失敗2:「複数の塾を掛け持ちして疲弊する」

❌ 例:ジャックで総合、理英会で理科補強、スイングで行動観察対策と3塾掛け持ちし、週3~4回の通塾で子どもが疲れてしまった。

✅ 改善策:大手塾は1つに絞り、必要に応じて個別塾を1つ追加する程度が負担も少なく効果的です。

失敗3:「塾に任せきりで家庭での復習をしない」

❌ 例:塾に丸投げして家庭での復習を怠り、学習内容が定着しなかった。

✅ 改善策:どの塾でも塾での学習と家庭での実践の両立が必要です。塾は学ぶ場、家庭は使う場と考えましょう。

失敗4:「途中で塾を変えて時間と費用を無駄にする」

❌ 例:年中で入会金80,000円の塾に入ったが合わず、2ヶ月後に別の塾に転塾し入会金が二重にかかった。

✅ 改善策:体験授業を複数回受けて慎重に塾を選び、転塾のリスクを減らしましょう。


「最適な塾」を選ぶための3つのステップ

ステップ1:志望校を明確にする

志望校によって強みのある塾は異なります。例えば:

  • 神奈川県の学校志望なら理英会
  • 慶應幼稚舎や早稲田実業志望なら伸芽会
  • 女子伝統校志望ならジャック
  • 個性的な子にはスイング

ステップ2:家庭の生活スタイルを整理する

  • 親の仕事の都合で参観できるか
  • 宿題サポートにかけられる時間
  • 費用の捻出可能額
  • 通学時間の許容範囲

ステップ3:複数の塾で体験授業を受ける

パンフレットや口コミだけではわからないことも多いです。実際に体験授業を受けて、子どもと親の感触を確かめましょう。

  • 年少時点で複数塾の年少セミナーを受講
  • 年中春に志望校が固まったら該当塾の年中クラスで体験
  • 年中秋~冬に最終決定

まとめ:塾選びは人生で最初の大きな投資判断

小学校受験の塾選びは、単なる学習塾選びではなく、親子で数年間・数百万円を投じる人生で最初の大きな投資判断です。

だからこそ、最高の塾を追い求めるよりも、お子さんと家庭の状況に最も合った塾を選ぶことが合格への近道です。費用・立地・授業形式・実績・親の負担という5つの視点を踏まえ、慎重に選択してください。あなたの塾選びが成功し、お子さんの受験が実り多いものになることを願っています。

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この記事を書いた人

お受験ラボ編集部です。
私たちは、首都圏の私立小学校受験を中心に、ご家庭の不安や疑問に寄り添いながら情報を届ける教育ライターチームです。

一部の記事には、幼児教育の現場経験が豊富な先生方の監修が入っていますが、
学校や試験内容は毎年大きく変化するため、すべての記事が常に最新の情報であるとは限りません。
その点だけ、あらかじめご理解いただければ幸いです。

最新動向の反映には努めつつ、
「今、保護者が本当に知りたいこと」を軸に、正確で実践的な情報の発信を続けています。

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