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小学校受験ペーパー試験対策|単元別攻略と学校別難易度解説

小学校受験ペーパー試験対策|単元別攻略と学校別難易度解説1

小学校受験のペーパー試験で求められる力と効果的な対策法を知りたい方へ

小学校受験で多くの学校が重視するペーパー試験は、単なる知識の確認ではなく、思考力や聞く力、処理速度を総合的に測る試験です。
この記事では、6つの主要単元ごとの解き方のポイントやよくある失敗例、さらに学校ごとの特徴をわかりやすく解説します。

この記事でわかること:ペーパー試験で求められる力の概要、単元別の具体的な対策法、学校別の難易度傾向、よくある失敗と改善策、効果的な勉強時間の目安

目次

はじめに:ペーパー試験で求められる力とは?

はじめに:ペーパー試験で求められる力とは?

小学校受験のペーパー試験は、単なる暗記テストではなく、複数の能力をバランスよく測る試験です。

主に以下の5つの力が求められています。
①聞く力(リスニング)
問題文は放送で読み上げられるため、複雑な指示を正確に聞き取る力が不可欠です。
②理解力(読解)
聞いた内容を正しく理解し、「何をすべきか」を判断する力が必要です。
③思考力(推理・分析)
与えられた条件から論理的に答えを導き出す力が求められます。
④処理速度(スピード)
限られた時間内に多くの問題を解くため、素早く正確に処理する能力が重要です。
⑤集中力
試験の最後まで集中力を維持するメンタルの強さも大切です。

ペーパー試験の6つの主要単元と効果的な攻略法

ペーパー試験の6つの主要単元と効果的な攻略法

各単元ごとに特徴的な問題と対策ポイントを押さえ、苦手を克服しましょう。

単元1:数量(足す・引く・比較・分配)

数量問題は基礎から発展まで幅広く、具体物を使った練習が効果的です。

出題例としては、足し算・引き算の基礎問題から、差を求める応用問題、分配や等分の発展問題があります。
学校別では慶應義塾幼稚舎が複雑な差を求める問題を多く出題し、早稲田実業初等部は分配・等分の理解度を重視しています。

数量が苦手な子に多い失敗例は、問題文を最後まで聞かずに答えることや、足す・引くの判断ミスが挙げられます。

具体物を使わず頭の中だけで計算しようとすることも注意が必要です。

攻略のポイントは、
・おはじきや積み木など具体物を使って毎日練習すること
・同じ問題を異なる表現で繰り返し出題し、判断力を養うこと
・答えを出した後に「なぜそうなったのか」を説明させる習慣をつけることです。

単元2:図形(同じ図形・重ね図形・鏡絵・回転)

図形問題は視覚的な理解が必要で、鏡や積み木を使った体感学習が効果的です。

基礎は同じ図形を探す問題、応用は重ね図形、発展は鏡絵や回転の問題が出題されます。
学校別では慶應義塾幼稚舎が複雑な鏡絵問題を頻出させ、早稲田実業初等部は回転と線対称の組み合わせ問題が多い傾向です。

図形が苦手な子に多い失敗例は、紙の図形だけで判断しようとしたり、鏡や回転の概念が理解できていないことです。

時間をかけすぎて次に進めないことも課題となります。

攻略のポイントは、
・鏡を使って実際に鏡写しを体感させること
・積み木やブロックで立体図形を作り、回転の感覚を養うこと
・まずは確実に理解することを優先し、慣れてきたらスピードアップを目指すことです。

単元3:記憶(形の記憶・位置の記憶・お話の記憶)

記憶力は日々の読み聞かせや説明練習で自然に伸ばすことが期待されます。

基礎は形の記憶、応用は位置の記憶、発展はお話の記憶が中心です。
学校別では慶應義塾幼稚舎が感情の読み取りを含む複雑なお話を出題し、早稲田実業初等部は物語の時系列理解を重視しています。

記憶が苦手な子に多い失敗例は、覚えようと必死になりすぎてストレスになることや、家庭で読み聞かせの習慣がないことです。

聞いた話を自分の言葉で説明する練習が不足している場合もあります。

攻略のポイントは、
・毎日の絵本の読み聞かせ後に親子で物語の内容について話し合う習慣をつけること
・読み聞かせ後に「この本はどんなお話だった?」と子どもに説明させること
・形の記憶は毎日5分程度、繰り返し練習して習慣化することです。

単元4:言語(語彙・しりとり・反対言葉・音の一致)

言語力は日常生活の対話を通じて自然に伸ばすことが大切です。

基礎は語彙や物の名前、応用はしりとりや音の一致、発展は反対言葉や類義語の問題が出題されます。
学校別では東洋英和女学院小学部が言語問題を重視し、白百合学園小学校は言葉の意味の理解度を深く問う傾向があります。

言語が苦手な子に多い失敗例は、語彙が少なく物の名前が出てこないことや、しりとりの概念が理解できていないことです。

親の会話が指示的で対話的でない場合も課題となります。

攻略のポイントは、
・日常生活で意識的に物の名前を教え、語彙を増やすこと
・家族でしりとりをゲーム感覚で楽しむこと
・親が「魚」を見たら「これは『さかな』だね。『さかな』の『な』で始まる言葉は?」と対話的に声かけすることです。

単元5:常識(季節・生活習慣・職業・自然科学)

常識問題は体験学習や生活習慣の中で自然に身につけることが望ましいです。

基礎は季節や月ごとの行事、応用は生活常識や職業、発展は自然科学や体験を前提とした問題が出題されます。
学校別では女子校が生活常識を家庭教育の一環として重視し、進学校は自然科学や実験を通じた理解度を確認する傾向があります。

常識が不足しがちな子は、季節行事を体験する時間が少なかったり、親がお手伝いをさせていない場合が多いです。

季節ごとの自然体験が不足していることも課題となります。

攻略のポイントは、
・季節行事を意識的に体験させること(七夕飾り作りやお正月準備など)
・親子で料理や片付け、洗濯のお手伝いを毎週実施すること
・季節ごとに野菜や果物を実際に切ってみる体験学習を取り入れることです。

単元6:推理・規則性(パターン認識・論理的思考)

推理問題は規則を見つける楽しさを伝え、失敗を恐れない環境づくりが大切です。

基礎は規則を探す問題、応用は複雑な規則性、発展は複数条件の組み合わせ問題が出題されます。
学校別では早稲田実業初等部が規則性やパターン認識の問題を頻出させ、慶應義塾幼稚舎は複数条件の組み合わせ問題を出題する傾向があります。

推理が苦手な子に多い失敗例は、規則を探す概念が理解できていなかったり、複数の情報を同時に処理できないことです。

失敗を恐れてすぐ諦めてしまうことも課題となります。

攻略のポイントは、
・毎日規則性パズルを1問、親子で一緒に解く習慣をつけること
・最初は簡単な規則から始め、規則を探す楽しさを伝えること
・失敗しても「いい質問だね」と褒めて思考力を伸ばす環境を作ることです。

学校別ペーパー試験の難易度と出題傾向

学校別ペーパー試験の難易度と出題傾向

志望校の特徴を理解し、重点的に対策すべき単元を見極めましょう。

学校名 難易度 問題数 時間 最重要単元 難易度の理由
慶應義塾幼稚舎 ⭐⭐⭐⭐⭐ 40~50問 50分 図形(鏡絵)、数量(差) 複雑な指示文、複合問題
早稲田実業初等部 ⭐⭐⭐⭐ 35~45問 45分 推理、規則性、言語 「なぜ?」を問う問題
東洋英和女学院 ⭐⭐⭐⭐ 30~40問 40分 言語、記憶 語彙力・理解力重視
聖心女学院小学部 ⭐⭐⭐⭐ 30~40問 40分 記憶、言語 心情読み取り
立教小学校 ⭐⭐⭐ 30~40問 40分 図形(立体) 立体図形の理解
学習院初等科 ⭐⭐⭐ 25~35問 35分 数量、常識 基本的な理解で十分
洗足学園小学校 ⭐⭐⭐⭐ 35~45問 45分 全分野バランス 広範な知識を要求
白百合学園小学校 ⭐⭐⭐⭐ 30~40問 40分 言語、記憶 細かい理解度を確認

ペーパー試験でありがちな失敗と改善策

ペーパー試験でありがちな失敗と改善策

失敗例を知り、改善策を取り入れることで得点安定につながります。

失敗1:問題文を最後まで聞かずに答えてしまう

例:親が問題文を読み終える前に子どもが答えを言ってしまうことがあります。

改善策としては、問題文が終わるまで何もしないで聞く練習を繰り返すことが効果的です。
親が問題文の後に5秒の間を作る習慣をつけるのも良いでしょう。

失敗2:指示通りにできず時間ロスや減点になる

例:複数の指示がある場合に間違えてしまうことがあります。

改善策は、復唱練習を取り入れることです。
親が「言ったことを自分の言葉で繰り返して」と確認する習慣をつけると良いでしょう。

失敗3:時間配分ができず後半が白紙になる

例:最初の問題に時間をかけすぎて、残りが急ぎ足になることがあります。

改善策は、1問あたり1~2分を目安にペースを意識させることです。
タイマーを使い「あと5分で5問終わらせよう」と声かけするのも効果的です。

失敗4:難しい問題をすぐに諦めてしまう

例:すぐに「わかりません」と答えを諦めることがあります。

改善策は、まずは30秒考える習慣をつけ、それでもわからなければ次に進むという粘り強さを育てることです。

ペーパー試験の効果的な勉強時間の目安

ペーパー試験の効果的な勉強時間の目安

年齢や時期に応じて無理なく継続できる学習時間を設定しましょう。

時期 学習内容 1日の目安時間
年中期(月~木) 1単元に集中した朝学習 約15分
年長期・秋まで(月~金) 難易度の高い問題に挑戦+復習 約35分
年長期・秋から冬(月~金) 志望校の過去問演習+採点・復習 約45分
週末(土日) 模試+復習、学校別対策+親子出題練習 約1.5~2時間

まとめ:ペーパー試験は繰り返しと習慣が鍵

まとめ:ペーパー試験は繰り返しと習慣が鍵

毎日少しずつ繰り返し学習することで、安定した得点が期待できます。

最難関校の問題は奇抜ではなく、基礎を確実に理解した上で複数の要素を組み合わせたものと言われています。
対策の優先順位は、
・基礎の確実な理解(数量や図形の基本を固める)
・聞く力・理解力の育成(毎日の読み聞かせや親子の対話を通じて)
・苦手単元への集中対策(得意分野に偏らず苦手を重点的に伸ばす)
・志望校の過去問演習(秋以降、時間が許せば積極的に取り組む)
です。

6つの単元を年中期は週2回、年長期は毎日15~20分程度の学習を継続することで、難関校のペーパー試験でも安定した得点が期待できると考えられます。
焦らず、着実に取り組んでいきましょう。

ペーパー試験対策は日々の積み重ねが大切です。お子さまのペースに合わせて無理なく進めてください。

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ブログでは書けない核心的な情報はnoteにまとめています。
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この記事を書いた人

お受験ラボ編集部です。
私たちは、首都圏の私立小学校受験を中心に、ご家庭の不安や疑問に寄り添いながら情報を届ける教育ライターチームです。

一部の記事には、幼児教育の現場経験が豊富な先生方の監修が入っていますが、
学校や試験内容は毎年大きく変化するため、すべての記事が常に最新の情報であるとは限りません。
その点だけ、あらかじめご理解いただければ幸いです。

最新動向の反映には努めつつ、
「今、保護者が本当に知りたいこと」を軸に、正確で実践的な情報の発信を続けています。

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