筑波大学附属小学校がなぜ日本一人気の小学校と言われるのか、その背景を知りたい方へ
東京都文京区にある筑波大学附属小学校(以下、筑波小)は、毎年約4,000名の志願者が集まる人気校です。合格者は約128名と、倍率は30倍から60倍に達することもあります。
本記事では、筑波小の人気の理由と、受験前に知っておきたい国立小学校ならではの特徴や注意点をわかりやすく解説します。
この記事でわかること:筑波小の魅力、入試の特徴、親が準備すべきポイントが理解できます。
理由1:圧倒的なコストパフォーマンスと教育の質

筑波小は、私立小学校と比べて学費が非常に低く、質の高い教育が受けられる点が大きな魅力です。
都内の有名私立小学校では、初年度だけで100万〜150万円の納入金がかかり、6年間で600万〜1,000万円に達することもあります。
一方、筑波小は国立のため授業料が無料で、初年度の費用は入学金や給食費、教材費などを合わせても年間十数万円〜20万円程度(制服代は別途)に抑えられます。
経済的に無理なく質の高い教育を受けたい一般家庭からの支持が厚いです。
理由2:低学年からの教科担任制と探究型授業
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筑波小は低学年から専門の教科担任制を導入し、子どもの自立を促す授業を行っています。
専門家による授業
一般的な公立小学校では担任が全教科を担当しますが、筑波小では音楽や図工、体育は専科の先生が教え、高学年になると主要教科も教科担任制になります。
それぞれの分野のスペシャリストが指導するため、授業の深さが異なります。
理由3:筑波ブランドがもたらす進学の安心感
筑波小卒業後は筑波大学附属中学校・高校への内部進学ルートがあり、将来の進路選択肢が広がります。
卒業生の約80〜85%は筑波大学附属中学校に進学し、中学校から高校への進学も約80%が内部進学で進みます。
この適度な競争が学力維持に寄与していると言われています。
筑波ブランドは「小学校入学後も安心できる進学環境」として評価されています。
理由4:文武両道の伝統行事と運動能力の高さ

筑波小は学力だけでなく、運動能力の高さや伝統行事も魅力の一つです。
高学年の男子は伝統的な「ふんどし」を締めて数キロの遠泳に挑戦し、「自分の命は自分で守る」精神を育みます。
入試の運動テストでは「クマ歩き」など体幹や指示に従う力が重視されます。
理由5:3段階選抜と抽選制度の特殊な入試システム
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筑波小の入試は、抽選が2回行われる特殊なシステムで、実力だけでなく運の要素も関わります。
第1次選考は約4,000人の志願者から抽選で半数以下に絞り込みます。
第2次選考はペーパーや制作、運動、口頭試問、行動観察で実力を評価します。
第3次選考は最終的にもう一度抽選が行われます。
このシステムは「誰にでもチャンスがある」という心理を生み、志願者数の多さにつながっていると考えられます。
受験前に知っておきたい国立小学校のデメリット

筑波小にはメリットが多い一方で、親の負担や通学区域の制限など、国立小ならではの注意点もあります。
通学区域の厳格な制限
出願時点で保護者とともに指定区域(東京23区、西東京市、埼玉県和光市)に居住していることが必須です。
合格後の引っ越しは認められません。
「お客様」扱いされない教育環境
国立小は教育研究機関であり、私立のようなサービス業的な対応は期待できません。
教育実習生が多く授業を担当することもあります。
また、手厚い学童保育やスクールバスがなく、通学は公共交通機関を利用して自力で行う必要があります。
親の負担が大きいPTA活動
筑波小のPTA活動は非常に活発で、行事運営や校内清掃、広報活動などで平日の昼間に親が学校に行く機会が多いです。
仕事が忙しい場合でも免除されにくく、親同士の協力が不可欠です。
まとめ:筑波小受験は家族の総力戦

筑波大学附属小学校は「高い教育環境」と「低コスト」が両立した希少な学校です。
内部進学による将来の安心感や、たくましい心身の育成、多様な家庭環境の子どもたちが集まる活気が魅力です。
しかし、入試の抽選制度や通学区域の制限、親のサポート体制など、受験前にしっかり準備が必要な点もあります。
受験はペーパーテストや運動能力の対策に加え、強運も求められるため、家族でよく話し合い、総合的に判断することが大切です。


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