絵が苦手な子の多くは、「何を描けばいいかわからない」「形がうまく描けない」「時間内に終わらない」「失敗が怖い」のどれかでつまずいています。理由に合わせて声かけと練習を変え、小さな「描けた」を積み重ねることで、絵画の課題にも前向きに取り組めるようになります。
小学校受験の絵画は、上手さを競う試験ではありません。それでも、子どもが絵を嫌がっていると、親はつい焦ってしまうものです。まずは、なぜ描けないのかを見きわめることから始めましょう。
目次
描けない理由別の声かけと練習
| つまずき | 声かけの例 | 練習 |
|---|---|---|
| 何を描けばいいかわからない | 「今日の公園で、何がいちばん楽しかった?」 | 描く前に話をして、描くものを決めてから始める |
| 形がうまく描けない | 「顔は大きなまるから描いてみよう」 | まる・線・四角を組み合わせて、顔や人を描く練習 |
| 時間内に終わらない | 「まず主役を描いて、次にまわりを描こう」 | 描く順番を決める。時間を区切った練習は慣れてから |
| 失敗が怖くて手が止まる | 「失敗しても大丈夫。どんどん描いてみよう」 | 大きな紙に自由に描く。消しゴムを使わない遊びも |
| いつも同じ絵になる | 「ほかにはどんな遊びをしたっけ?」 | 体験したことを、その日のうちに描く |
段階別の練習
| 段階 | 練習 |
|---|---|
| 1. 線と形に慣れる | ぐるぐる・ギザギザ・まる・三角などを、大きな紙にのびのび描く |
| 2. 顔を描く | 大きなまるに目・口・耳・髪。笑う顔や泣く顔を描き分ける |
| 3. 人を描く | 顔に体と手足をつける。手を挙げる、走るなど動きをつける |
| 4. 場面を描く | 人に、遊具や道具、地面や空を描き足す |
| 5. テーマに合わせて描く | 「家族で食事」「公園で遊ぶ」など、テーマを聞いて描く |
人物や動きの描き方のコツは小学校受験の絵の描き方|人物・動き・背景を描くコツとテーマ別の練習で紹介しています。
親の声かけで気をつけたいこと
| 避けたい声かけ | 言いかえの例 |
|---|---|
| 「下手だね」「なんでこう描くの?」 | 「この色、きれいだね」「これは何をしているところ?」 |
| 「ここはこう描くんだよ」(親が描き直す) | 「どうしたら、もっと楽しそうになるかな?」 |
| 「早くしなさい」 | 「あと少しで完成だね」 |
| 「〇〇ちゃんはもっと上手だよ」 | 「前より大きく描けるようになったね」 |
絵の出来ばえより、描こうとしたこと・工夫したことをほめるのが、苦手意識をやわらげるいちばんの近道です。描き終えたら絵について話を聞き、子どもの考えを面白がって受け止めましょう。
絵を描くことを楽しくする工夫
- お出かけや行事のあとに、思い出を絵日記にする
- 家族の誕生日カードや手紙に絵を添える
- 描いた絵を部屋に飾り、家族で見る
- 親も一緒に描き、描くことを楽しむ姿を見せる
よくある質問
Q. 絵が苦手なままでも受験できますか?
できます。絵画は総合的に見られる課題の一つで、上手さだけで合否が決まるわけではありません。テーマに合った場面を、最後まで自分なりに描けることを目指しましょう。
Q. 絵画教室に通わせたほうがいいですか?
家庭の練習で変化が見られないときや、描く手順の指導を受けたいときは、教室も選択肢になります。見極め方は小学校受験で体操・絵画・制作教室は必要?通うべき子の見分け方と上手な使い方で紹介しています。


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