小学校受験の運動テストで見られるのは、運動能力の高さより、指示を正しく聞いて動けるか、最後まで一生懸命取り組めるかです。よく出るのは、模倣体操、ケンケンやスキップ、ボール運動、クマ歩き、いくつかの動きを続けるサーキット運動など。家庭では、外遊びで基本の動きに親しみ、「いくつかの指示を順番に聞いて動く」練習を重ねましょう。
「運動が苦手だから不利なのでは」と心配する方もいますが、運動テストで求められるのは、5〜6歳の子どもが無理なくできる基本の動きです。差がつくのは、話を聞く姿勢や、待っている間の態度、うまくいかないときにあきらめない姿です。
運動テストで見られること
- 先生の説明を最後まで聞き、指示どおりに動けるか
- いくつかの動きを、言われた順番どおりにできるか
- うまくできなくても、最後まで一生懸命取り組むか
- 自分の番を待つ間の姿勢や態度
- 使った道具の片付け、友だちへの応援など
よく出る種目と家庭での練習
| 種目 | 見られること | 家庭での練習 |
|---|---|---|
| 模倣体操 | 先生の動きをよく見て、同じように動けるか | 親の動きをまねる遊び。手と足を別々に動かす動きも |
| ケンケン・スキップ | バランス、リズム、続ける力 | 公園で毎日少しずつ。左右どちらの足でもできるように |
| ボール運動 | 投げる・受ける・つく(ドリブル) | 壁当てやボールつき。数を決めて続ける |
| クマ歩き | 手足で体を支える力、速さと正確さ | 家の中で短い距離から。コースを決めて曲がる練習も |
| 平均台・線の上を歩く | バランス、慎重さ | 床にテープで線を引き、その上を歩く |
| サーキット運動 | 走る・跳ぶ・くぐる・投げるを順番に続ける | 公園の遊具を使って、順番を決めて続ける遊び |
| なわとび・鉄棒など | 基本的な運動経験 | 学校によって出題される。公園や習い事で経験を |
運動テストは「指示行動」のテストでもあります。「赤い線まで走ってから、ケンケンで戻り、最後に体操座りで待つ」のように、いくつかの指示を続けて出されることがよくあります。
指示を聞いて動く力の育て方
いちばん効果があるのは、日常生活の中で「いくつかの指示を順番に聞いて動く」経験を増やすことです。
| 段階 | 声かけの例 |
|---|---|
| 2つの指示 | 「靴をそろえてから、手を洗ってね」 |
| 3つの指示 | 「おもちゃを片付けて、手を洗って、テーブルにお皿を出してね」 |
| 条件つきの指示 | 「赤いブロックだけ箱に入れて、青いブロックは棚に戻してね」 |
できなかったときは、すぐに答えを言わず「何て言われたかな?」と思い出させるようにしましょう。聞き逃したときに「もう一度お願いします」と言えることも大切です。
学校ごとの運動テストの例
| 学校 | 運動テストの例(報告されている内容) |
|---|---|
| 慶應義塾幼稚舎 | 模倣体操と、走る・跳ぶ・くぐる・投げるを続けるサーキット運動が中心 |
| 学習院初等科 | ボールを使った運動やリズムに合わせた体操など、基本的な動き |
| 筑波大学附属小学校 | クマ歩き(U字・コの字のコース)、マットなど |
| 暁星小学校 | 1次でペーパーとともに運動。ボールつき(ドリブル)や連続運動などが出たと言われる |
筑波大学附属小学校のクマ歩きについては筑波大学附属小学校の2次検査対策|ペーパー・制作・運動(クマ歩き)の準備と令和9年度の日程、慶應義塾幼稚舎の運動の対策は慶應義塾幼稚舎の入試対策|絵画制作・運動・行動観察・願書の準備で紹介しています。
待っている間の態度も見られている
運動テストでは、自分の番以外の時間のほうが長いことも少なくありません。列に並んで静かに待つ、体操座りの姿勢を保つ、友だちを応援するといった姿も、ふだんの習慣がそのまま表れます。
体操教室は必要?
外遊びが好きで、基本の動きができている子は、家庭での練習と幼児教室の授業で十分なことも多くあります。一方、指示を聞いて動くのが苦手、集団で待つのが苦手といった場合は、体操教室が役立つことがあります。始める時期の目安は小学校受験の体操教室はいつから?始める時期の目安と受験体操の選び方、教室が必要かどうかの見極め方は小学校受験で体操・絵画・制作教室は必要?考査内容の確かめ方と通うべき子の見分け方・上手な使い方にまとめています。
よくある質問
Q. 運動が苦手な子は不利ですか?
運動テストは、運動能力の高さを競う試験ではありません。うまくできなくても、指示を聞いて最後まで一生懸命取り組む姿が見られています。できない動きは、遊びの中で少しずつ練習していけば十分です。
Q. 考査の服装で気をつけることは?
学校から指定がある場合は従いましょう。動きやすく、着脱しやすい服を選び、靴(上履き)は履き慣れたものを用意しておくと安心です。


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